網走港三番地 – 走裕介

止まる駅ごと 冬めいて
終着駅で 雪になる
沖ゆく漁火 ふるさとへ
戻るふたりの 祝い火(び)よ
ここが最後の 恋の路(みち)
網走港 三番地

ふたり始めた 居酒屋は
港はずれの 中小路
夕暮れ提灯(ちょうちん) 灯したら
海の男の 語り場よ
笑顔やさしい 恋女房
網走港 三番地

渡りはぐれた カモメには
港の寒さは つらかろう
吹雪の夜には この店に
ふたり訪ねて 来ればいい
肩を寄せ合う 北の町
網走港 三番地