放課後 – 谷山浩子

しのつく雨 放課後の校庭で
きみとぼくは それぞれの傘をさして
たたずんでいた

ひと気のない 校庭は淋しくて
話すことも みつからないまま
きみの呼吸だけを 感じてた

きみと初めて ふたりだけで
帰る放課後 カミサマがいる
ぼくは信じてはいないけれど
きょうだけは 信じてもいいかな

クラス一の人嫌いで通ってる
ぼくがなぜか おとなしいきみを
いつも見ていたことを

知ってるのは 教室の窓とドア
声をかけて 声をききたくて
だけど何もできず 黙ってた

まるで奇跡が ぼくの胸に
不思議な力 くれたみたいだ
きみの笑顔が ぼくを洗う
ぼくの過去 ぼくの今 未来を

きみと初めて ふたりだけで
帰る放課後 カミサマがいる
ぼくは信じてはいないけれど
きょうだけは 信じてもいいかな

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