記す – 見田村千晴

今年こそは、って毎年言ってる
本当に今年こそは、って意気込んだ2020
地に足付けて 時にズル賢く
やれる気がしてた まだ何も知らなかった
偉い人の一声で日常は変わる
相対的な“正しさ”は毎秒ごとに入れ替わる
ならば信じたってしょうがないのに
なにか信じたくてしょうがなかった

真っ白になるスケジュール 街はもれなく一時停止
平気な顔の奥で私ほっとしていた
背中に突きつけられたナイフに
ずっと急き立てられていたことを知った
打っても打っても響かないどころか削られるメンタル
勝手に気後れして取らなくなる連絡
失ったチャンス 数えれば吐き気
好きなことやってる なんて気休めにもならない

変わらなきゃ残れない、だけど
残らなきゃいけない?
「向いてない」の一言 ギリギリで堪えてる
ご時世だからしょうがない
今はちょっとできない
誰のための言い訳 握り締める夜まで
自分にしかできないこと、なんて
最初から無いんだって
分かってからが勝負だ 口ばっか達者でダサいな…
ってまた始まってしまった
東京都の感染者はまた今日も減らない

緊急事態宣言 ロックダウン クラスター
新しい言葉に呆気に取られてる
意識の高い人たちは こんなピンチもチャンスに変えてく
変わってくのを私はただ見ている
ねぇねぇ、お願いだから余計なことはしないで
ねぇねぇ、お願いだから映画見て寝ててくれ
何もしない自分がまた嫌いになるからさ
こんなこと文字でも声でさえも呟けない

今まで散々距離を取ってきたくせに
人との距離は自分で決めたいとか思うよ
今度飲みに行きましょう、の社交辞令は
ほんと嫌いだった でもちょっと懐かしいな
不要不急の外出を促すのが仕事です
本流から外れてこぼれ落ちた日常です
「体温は数字じゃなく触れて感じるもの」
何言ってんだ私は 頑固おやじみたいじゃないか

変わらなきゃ残れない、だけど
残らなきゃいけない?
「向いてない」の一言 ギリギリで堪えてる
ご時世だからしょうがない
今はちょっとできない
誰のための言い訳 握り締める夜まで
自分にしかできないこと、なんて
最初から無いんだって
分かってからが勝負だ 口ばっか達者でダサいな…
ってまた始まってしまった
東京都の感染者はまた今日も減らない

今年こそは、って毎年言ってる
これからは新しい生活様式2020
離れてたって同じように繋がれるって
言いたいけれどやっぱ 隔たりは大きい
それでも探してく それでも泳いでく
前例も正解もないなら作ってく
今はまだ誰かのためじゃなくてもいいかな?
少なくとも自分のためになればいいかな?

変わらなきゃ残れない、だけど
残らなきゃいけない?
「向いてない」の一言 ギリギリで堪えてる
ご時世だからしょうがない
今はちょっとできない
誰のための言い訳 握り締める夜まで

変わらなきゃ残れない、なら
少しずつ変えていく
「向いてない」の一言 今日もなんとか堪えてる
ご時世だからしょうがない
今はちょっとできない
誰のための言い訳 握り締めて潰してく
自分にしかできないこと、なんて
最初から無いんだって
分かってからが勝負だ 口ばっか達者でもしょうがない
って開き直ればいいみたい
東京都の感染者はまた今日も減らない

東京都の感染者はまた今日も