寄り道 – 見田村千晴

「歩こうか」と君が言って
「歩こうか」と私が答える
星の見えない空に
白い息が虚しく消える

君の肩の高さも歩く速さも分かってるのに
優しさと愛情の区別はつかないでいる

透明な冬の夜空を
埋め尽くすくらい 星を描いてよ
街中が顔を上げたら
2人で宇宙へ飛び出そう
「いつか きっと」なんて言葉じゃ
意地悪な私は物足りないから
このかじかんだ手を すぐに握って

「寒いね」と私が言って
「寒いね」と君が答える
いつも通り穏やかな君に
背伸びをしないこの街は似合う

分かりきったことなら口に出して確かめるのに
肝心なことほど 後回しにしてしまうね

過去に流した涙を
全部集めて 海にしようよ
そして真ん中に 小さくていい
2人だけの島を作ろう
「いつか きっと」なんて言葉じゃ
臆病な私は信じられないから
またわがままで君を 試してしまうよ

次の春を君は どこで迎えようとしてるの?
ただの寄り道だったって笑ったりするの?
ふわ ふわり 浮かぶ夜が回る

透明な冬の夜空を
埋め尽くすくらい 星を描いてよ
街中が顔を上げたら
2人で宇宙へ飛び出そう
「いつか きっと」なんて言葉じゃ
意地悪な私は物足りないから
このかじかんだ手を すぐに握って