麦わら帽子のアン – 薬師丸ひろ子

葡萄畑を微風(そよかぜ)が
秋のペンキで塗りかえる
ぼくは草の葉を噛みながら
君が来るのを待っていた

麦わら帽子のアン
麦わら帽子のアン
今日は天使の顔をしてるの?
不機嫌だったら しげみにかくれ
優しかったら声をかけるよ
麦わら帽子のアン

赤毛が風になびくたび
炎のように燃えたつよ
気の強い眼に射られたら
ぼくは一歩も動けない

麦わら帽子のアン
麦わら帽子のアン
ほら心臓がドキドキしてる
ズボンのポッケで握りしめてる
薄い手紙は もうクシャクシャさ
麦わら帽子のアン

麦わら帽子のアン
麦わら帽子のアン
別に何でもないんだよって
大きな菩提樹もたれたままで
小さくなった背中を見てた
麦わら帽子のアン