TIME – 蓮沼執太

生きているものの一瞬を切り取って生きていないものにする近さで
何回も美しいと感じる
新しい靴と古い靴を片方ずつ穿いて百秒か二百秒じっと目をつぶり
この眺めを覚えておく
光よりも速い言葉でいまいちばん会いたい人の名前を何回もここに書く

ゆっくりと力が抜けていく生きている時間と死んでいる時
交わって育み覚えてく柔らかく記憶を近づけていく