丘にのぼりて 黄昏の山に向かえば ふるさと恋しああ いつの日かえるこの身やら心にしみる 遠い星青いすすきの 穂を抜いてかめば苦いよ ふるさと恋しああ 嫁ぐと聞いたあの人のまぼろしばかり 浮かぶ胸流れ行く雲 なぜ急ぐ山の向こうの ふるさと恋しああ 遠くにありて思う身にわびしくしみる 丘の風
風の吹きよで 生まれた恋が風の吹きよで 消えたとてそれが浮世と 言うものさよせよ センチな泣きごとなどは肩を叩いて なアおい唄おじゃないか空を旅する あの雲でさえ風の吹きよで 雨降らすそれが浮世と 言うものさ金があろうと 無かろうとままよ今宵二人で なアおい飲もうじゃないか泣いたからとて どうなるものか風の吹きよで 花も咲くそれが浮世と 言うものさにっこり笑って 手をとり合って明日の希望に なアお
白樺そよぐ 山かげの丘の細道 どこまでつづくああ君恋し 思い出のあの日につづく この道悲し夕月あわく 浮かぶ頃青い湖 なぜ目にしみるああ君恋し 君去りて面影ばかり まぶたに悲しひとりで居れば 山かげの風もわびしや 涙をさそうああ君恋し 胸に呼ぶあの日は遠く しみじみ悲し
おーい 中村君ちょいとまちたまえいかに新婚 ほやほやだとて伝書鳩でも あるまいものを昔なじみの 二人じゃないかたまにゃつきあえいいじゃないか 中村君おーい 中村君そりゃ つれなかろう入社当時は いつでも一緒くぐりなれてた 横丁ののれん可愛いえくぼの 看板娘噂してるぜいいじゃないか 中村君おーい 中村君心配するなどうせなれてる 貧乏くじにゃみんなこっちが 悪者ですと詫びの言葉は まかせておきなおくっ
ハァー 花の葛飾 柴又生まれ味も自慢の 草だんご顔は四角で 心は丸い細い目もとの お人好し ソレ(トコ フーテン人生は寅さん音頭で ドンと行け)ハァー つらいつらいよ 男はつらい惚れた女と また別れさくらお前に 心配ばかりかけて苦労の 恋の道 ソレ(トコ フーテン人生は寅さん音頭で ドンと行け)ハァー 赤い夕焼け 想い出にじむとらや恋しい 旅だより人の情けを 涙の味を古い宿屋で かみしめる ソレ(
縞(しま)のお召(めし)に 西陣しめて枠じゃないかえ おりくさん徳利片手に 愛嬌まけばさわぐ筈だよ 与太さんがサ サエ 港町酔えばほんのり 目元が千両味があるぞえ おりくさん色は浅黄に 白地でぬいたこぼれ松葉の こののれんサ サエ 嬉しいね明日は船出と 小声で言えば無事で居てねと おりくさん強いようでも 女は女涙ふく袖 ちらほらとサ サエ 紅が散る
バック・ミラーに 映った月が泣くのおよしと 揺れている運ちゃん 運ちゃんと呼ばれりゃオーケーと答えて しがない俺さだけどジャンバーの この胸にゃ夢がちょっぴり あるんだぜしがみついてる このハンドルをなんで離さりょ いつまでも運ちゃん 運ちゃんと呼ばれりゃオーケーと答えて 気ままなものさあせた鳥打ち 横っちょに踏んだアクセル 心意気ヘッド・ライトに たたずむあの娘声も細ぼそ 花を売る運ちゃん 運ち
役者頭巾(ずきん)の 濃(こい)むらさきにそっと隠した 男の涙どうせこの世が お芝居ならば河原千鳥よ 何を啼く楽屋鏡に浮んで 消える幼馴染の おもかげいとし仇な仕種(しぐさ)に 身はやつしてもうそに情が かけらりょか茶屋のともしび 夜風にゆれてひとり思えば せつないこころ浮名ばかりに 影さえ細るあわれ坂田の藤十郎
涙かくした 三角帽子そっとのぞくは プラタナス町のピエロの 哀しい胸を知っているのは知っているのは 空ばかり雨のペーブで 拾った恋も消えてはかない 虹の恋残る思いを せつなく吹けばクラリネットもクラリネットも むせび泣く更けて屋台で しみじみ酔えば空にピエロの 眉の月どうせこの世は 芝居じゃないか浮いて浮かれて浮いて浮かれて あすもまた
男わらじを 涙ではけばまたもひと吹き 小夜(さよ)あらし仇(あだ)な仁義に 生命(いのち)をかけたこれがやくざの 泣き笑いあばれ月代(さかやき) 情(なさけ)がからむここは追分 別れ道雁(かり)に頼もか つばめに言おかどうせ旅寝の 片だより濡れた瞼に おもかげ二つ誰が呼ぶやら 招くやら落ちる涙を 黙ってふいて義理が生命の 道中笠
君と僕とは 街角で出逢った不思議な 縁なんだ雲に誘われ はるばるとやって来ました この丘へ風もみどりの 甘い風歌およ二人の 若い歌ヤィヤィヤィヤーイヤヤ ヤヤーヤヤーイヤィヤィヤィヤーイヤヤ ヤヤヤヤヤーイとんび平に とんび平に 歌がわく君と僕との 胸のなかいつしか開いた 花なんだそっと包んだ 陽炎(かげろう)に愛のせりふも 揺れている呼べばこだまが 呼びかえす歌およ二人の 恋の歌ヤィヤィヤィヤー
銀座は雨も 虹の色溶けたネオンを 踏んで行こ小さい傘が 只ひとつ世界は 僕とあなただけあゝ ワンダフル ワンダフル東京東京ナイト六区の空が 映ってる隅田パークの 柳かげもつれてからむ 三味の音世界は 僕とあなただけあゝ ワンダフル ワンダフル東京東京ナイト屋台が並ぶ 暗い露地新宿(ジュク)の谷間のノスタルジャほろりと酔って 組んだ腕世界は 僕とあなただけあゝ ワンダフル ワンダフル東京東京ナイト
赤く咲いても 涙の花は日昏(ぐ)れの丘の 曼珠沙華誰れも知らない 寂しいこころ風にふるえて ああ しのび泣く君と手を取り 歩いた道もひとりで行けば 影かなし濡れた瞳に 侘しくにじむ空の紅雲 ああ ながれ雲燃えて咲いても 涙でしぼむ愁いの花よ 曼珠沙華呼べど届かぬ 逢うにも逢えぬ恋の哀れに ああ 日が昏れる
“オーイ 中村君”アイヨ何だい 三郎君僕と君との 仲だもの逃げる公算(つもり)は ないけれど家で女房が 今頃はさぞや帰りを 待つだろう思や 思や心も あゝうわのそら“オーイ 中村君”アイヨ何だい 三郎君たとえ貧しい 夕飯(ゆうげ)でもこころづくしの 手料理で可愛い女房が 酌ぐ酒を飲んでほんのり 酔う気持一人 一人者には あゝ判るまい“オーイ 中村君”アイヨ何だい 三郎君どうだ一緒に 行かないか見せ
今日かぎり 泣いた日に さよならしたら愛という 大切な 荷物をまとめ明日への 明日への 汽車に乗ろうよ愛ひとつあればいい好きなのはお前だけ二人して 旅に発つ 夢は北へ走れ ブルートレイン 夢を乗せて走れ淋しさに うつ向いた 昨日と別れ幸せの 町へ行く 切符を買って明日への 明日への 汽車に乗ろうよ信じ合い 頼り合う新しい 出発さふだん着のままでいい 夢は北へ走れ ブルートレイン 恋を乗せて走れ北国
だまってそばに いるだけで花の匂いの するひとよ前髪風に ふさふさと君 なに憶う から松の林の径に 木もれ陽淡くさびしいときに いつもきて肩にしみじみ ふれた手よ星より清い 眸をあげて君 ふり仰ぐ から松の林の空は 海よりあおくおさない花の 横顔にほのと紅さす いとしさよつぼみのような 唇も君 かぐわしや から松の林の雲は 薔薇いろ染めて
おおい どしたい元気かいネオンまたたく 街角はうれし涙の わくところ吹けば 飛ぶ飛ぶ飛ぶよな 仲間なら誰が離さりょ この腕(かいな)僕もやるから 君もやれポルカ唄ってポルカ唄って 夜の更けるまでそうさ そうだよ若さだよ消えた恋では 更にない落ちる涙も 燃えている吹けば 飛ぶ飛ぶ飛ぶよな 真の底赤の他人が 知るものか僕も飲むから 君も飲めポルカ唄ってポルカ唄って 夜の更けるまでおおい やろうぜ見せよ
風の小六は 泣かぬぞえ泣いたとて 泣いたとて明日の 明日の天気が 変ろぞえやんれ やんれ やんれさ風の小六は 泣かぬぞえ泣いたとて 泣いたとて白い 白いまんまが くえよぞえやんれ やんれ やんれさ風の小六は 泣かぬぞえ泣いたとて 泣いたとて月が 月が四角に なろうぞえやんれ やんれ やんれさ