恋樹氷 – 花咲ゆき美

氷のホーム 無人駅
どこまで続く 白い道
あなたと別れ あの日から
心はいまも 冬の旅
失くした愛の 虚しさに
きりきり胸が 凍(い)てつくの
哀しみよ 追わないで
北のさいはて 恋樹氷

ひとりのホテル 広すぎて
洗った髪も 冷たくて
あなたの顔が やさしさが
鏡の中に よみがえる
思い出だけが 渦巻いて
きりきり胸が すすり泣く
哀しみが 溶けないの
抱いてください 恋樹氷

この世の汚(けが)れ 消すように
雪また雪の 銀世界
あなたの胸に 顔うずめ
全てをあげた 恋でした
忘れるための 旅なのに
きりきり胸が 欲しがるの
哀しみに 耐えながら
めぐり逢うまで 恋樹氷