あけみ – 船村徹

ぐっすり眠れたかい 疲れはとれたかい
苦労かけたね あけみ
楽しかったよ 君との人生
或るときは 母親代わり
或るときは 恋人さ
君はいつだって 凛としていたね

しあわせだったのかい 一度も訊かぬうち
君に去かれた 俺に
庭の椿も 答えてくれぬ
貧しさを 力に変えて
分けあった 喜びも
いまは懐かしい 君の贈りもの

君には天国が 待っててくれるから
二度とあえない あけみ
君が垂らした 命の糸を
登れずに 落ちてく俺が
見えてきて 切なくて
古いアルバムを ひとりめくるのさ