やいやいやい – 羽生まゐご

嗚呼、真夏の商店街
酒屋の前で彼を待った
どうせ覚えちゃいない
サヨナラの土産

嗚呼、寂しき生涯さ
貴方はいつも一人だった
どうせあの子が死んだって
涙にもしない

不意に立ち込む雨ざらし
未だ暮らしは死んだらそこまで

幸い愛ってなに、気づいていない
それではあの子が報われないから
やいやいやいやいやいやいや
早く頭を晒せ
此の世は化け物だらけ
隠れて目を開けないで
ないものねだりを数えてごらん
陽が落ちてから迎えにいくよ

嗚呼、あれから何十年
貴方にとっての銭を買った
どうせ忘れやしない
チンケな願い

昨夜、煙草に火をつけた
早くあの子にはっきりしなさい

生涯愛ってなに、気づいていない
それでは貴方は救われないから
やいやいやいやいやいやいや
せめて我を忘れて
此の世は化け物だらけ
繋いだ手離さないで
愛したふりからはじめてごらん
朝が来るまで隣にいるよ

時には愚かな人であれと
時には一人で泣いてみろと
冴えない貴方の飾りの日々には
敵わないのは知ってるけど
ごめんな ごめんな
それでも愛したんだよ一度は

幸い愛ってなに、気づいていない
それでは貴方が報われないから
やいやいやいやいやいやいや
早く頭を覚ませ
此処なら泣いてもいいよ
忘れてすがればいいよ
何でもないのに気づいてごらん
恨みつらみを唱えてほら
消える前には一言言って