お礼参り – 羽生まゐご

人気のない道
哀れな迷い人
木立の中に貴方を見た
かつての素顔は静かになりにけり
育ての親を見紛うほど

狼煙を上げろ
猫はきっと戻らぬ
格子を開けろ
降り積る雪雪

しきりと手招く貴方に惹かれては
昨夜の言葉に流された
小さな溜息 静かな夜ならば
汽笛の如く聞こえました

忘れやしない
朝になってくれない
小舟は来ない
勇敢な勇敢な
後悔を置いて

どくどくしてた
お前のこゝろ
近くて遠い
お前のこゝろ

戸惑う貴方に言葉を曇らせた
煙の中に貴方を見た
今更気づいてそんな顔しないでよ
汽笛が最後 離れ離れ

狼煙を上げろ
風は待ってくれない
その目を見せろ
泣いたって泣いたって
航海は続く

どきどきしてた
お前のこゝろ
近くて遠い
お前のこゝろ

さぁ狼煙を上げろ
猫はきっと戻らぬ
さぁその手を見せろ
泣いたって泣いたって
盆に帰らず
さぁ狼煙を上げろ
盆に帰らず
さぁ狼煙を上げろ