好いた女房に 三下り半を投げて長脇差(ながどす) 永の旅怨むまいぞえ 俺らのことはまたの浮世で 逢うまでは惚れていながら 惚れない素振りそれがやくざの 恋とやら二度と添うまい 街道がらす阿呆阿呆で 旅ぐらし泣いてなるかと 心に誓や誓う矢先に またほろり馬鹿を承知の 俺らの胸を何故に泣かすか 今朝の風
お酒のしずくで つづけて書いたあなたの苗字と わたしの名前愛しても 愛しても 愛したりない女ごころは うるさいですか今は夢でも いつかあなたの妻と 妻と呼ばれてみたいあなたがうしろを ふりむくときを今日まで待ったわ 爪かみながらこれからも これからも 邪魔をしないでついてゆきます 嫌わないでね愛はひとすじ いつかあなたの妻と 妻と呼ばれてみたい指環もお金も ほしくはないがかなえてあげたい あなたの
知床の岬に はまなすの咲くころ思い出しておくれ 俺たちの事を飲んで騒いで 丘にのぼればはるかクナシリに 白夜は明ける旅の情か 酔うほどにさまよい浜に出てみれば 月は照る波の上(え)今宵こそ君を 抱きしめんと岩かげに寄れば ピリカが笑う別れの日は来た 知床の村にも君は出てゆく 峠をこえて忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん私を泣かすな 白いかもめを白いかもめを
あの人の姿 懐かしい黄昏の河原町恋は 恋は 弱い女をどうして 泣かせるの苦しめないで ああ責めないで別れのつらさ 知りながらあの人の言葉 想い出す夕焼けの高瀬川遠い日の 愛の残り火が燃えてる嵐山すべて すべて あなたのことがどうして 消せないの苦しめないで ああ責めないで別れのつらさ 知りながら遠い日は 二度と帰らない夕やみの東山苦しめないで ああ責めないで別れのつらさ 知りながら遠い日は 二度と
りんりん りんどうの花咲く頃サ姉サは馬コで お嫁に行ったりんりんりんどうは 濃むらさき姉サの小袖も 濃むらさき濃むらさきハイノ ハイノ ハイりんりん りんどうの花咲く峠姉サは馬コで あとふりかえる姉サに行かれて なんとしょういっしょに柴刈る ひとも無いひとも無いハイノ ハイノ ハイりんりん りんどうは小雨にぬれるわたしゃ別れの 涙でぬれるりんりん鳴るのは 馬の鈴姉サは峠に 消えてゆく消えてゆくハイ
砂山に さわぐ潮風かつお舟 はいる浜辺の夕焼けが 海をいろどるきみの知らない ぼくのふるさとふるさとの はなしをしよう鳴る花火 ならぶ夜店に縁日の まちのともしび下町の 夜が匂うよきみが生まれた きみのふるさとふるさとの はなしをしよう今頃は 丘の畑に桃の実が 赤くなるころ遠い日の 夢の数々ぼくは知りたい きみのふるさとふるさとの はなしをしよう
木枯しひゅるひゅる 泣いてますお鍋がフツフツ 煮えてますおひとりさまの お鍋ですこころが寒く なる夜はなぜかお鍋に するのです好きでした あなたのことは何もかもちょっと淋しい横顔と あったかかった想い出とあれから何度も 見ましたよあなたの隣りに 居る夢をしあわせいつも 夢ン中今夜はどこに いるかしらそっとたずねる あなた鍋好きでした 今でもずっと好きですよ涙かわいたあの日から ちょっぴり強くなれま
みんながやめろと 言ったけどあなたと一緒になれましたなんのとりえもありません古いタイプの女ですそれでも愛してくれるならついてゆきます あなたの夢にふたりで向き合う ちゃぶ台で湯呑みはいつでも右側に茶碗左に置くような古いタイプの女ですわたしでよければ いつまでも置いてください あなたのそばにかなしいことなら 分けあってうれしいことなら 倍にするそんな言葉に涙ぐむ古いタイプの女です人生荒波覚悟です乗せ
ひとりでなんて 渡れはしない苦労うず巻く 世間川逢えてよかった あなたに逢えて運命(さだめ)も味方の いのち舟ヨイショ ヨイショと 漕ぎながらわたし わたし見せます 片えくぼ骨身に沁みる うわさが辛く河岸で見ていた 遠花火惚れてよかった あなたに惚れて急がば回れの いのち舟ヨイショ ヨイショの 掛け声もたまに たまに休んで 酒がたり泣き言なんて 明日の邪魔よだから言わない こぼさない添えてよかった
酒田港(みなと)の 黄昏時は白いカモメも 夕日に染まるすねて甘えた 倖せが海の向こうで 燃えてます好きで 好きで 好きでたまらぬあの人をカモメよ どこに運んだの沖の飛島(とびしま) 海猫さえもぬくい塒(ねぐら)に 帰ってゆくに帰る胸すら もう無くてこころひゅうひゅう 泣いてます泣いて 泣いて 泣いてどうなる弱虫とカモメが そっと笑います六角灯台 あかりがともる海を照らして 想い出さがす夢をつかの間
深い雪でも 春になれば消えるなのに消えない 恋の傷あと不意の別れは こころ変わりですかなにも言わずに 罪なひとです雪んこ雪んこ 風になれ雪んこ雪んこひとり童歌 涙の子守唄赤い炭火に 両手かざしながら指をむすんだ 夜のかまくらそれを恋だと 知ったあの日からはなぜか哀しい 夢をみました雪んこ雪んこ 風になれ雪んこ雪んこひとり童歌 涙の子守唄北で生まれて 北の町に生きる飛んで行けない 恋はかげろう遠くは
不器用まるで 絵にかいた言葉少ない あなたです世間の人には 見えないが私に見える あなたの明日やっと出番が やって来た大器晩成 その上を行く天も味方の 晩々成人生うまく 立ち廻るそんな風には なれなくて損してばかり いるけれど静かに笑う あなたが好きよやっと出番が やって来た大器晩成 その上を行く天も味方の 晩々成どん底おちた その底で上を向いてた あなたですあなたが勝負の その時は私の生命(いの
恋をしましょう 恋をして浮いた浮いたで 暮しましょ熱い涙も 流しましょ昔の人は 言いました恋はするほど 艶が出る恋はするほど 艶が出る無理も道理の ひとつですグッと握った 彼女の手スキと言うまで 離しゃせぬ昔の人は 言いましたいやよ いやよも すきのうちいやよ いやよも すきのうち想い想われ ふりふられ恋はニキビの ようなものひとつ消えても またできる昔の人は 言いました恋は死ななきゃ なおらない
湯島通れば 思い出すお鳶主税の 心意気知るや白梅 玉垣にのこる二人の 影法師忘れられよか 筒井筒岸の柳の 緑むすびかたい契りを 義理ゆえに水に流すも 江戸育ち青い瓦斯燈 境内を出れば本郷 切通しあかぬ別れの 中空に
格子戸をくぐりぬけ見あげる夕焼けの空に誰が歌うのか子守唄わたしの城下町好きだとも云えずに歩く川のほとり往きかう人になぜか目をふせながら心は燃えてゆく家並がとぎれたらお寺の鐘がきこえる四季の草花が咲きみだれわたしの城下町橋のたもとにともる灯りのようにゆらゆらゆれる初恋のもどかしさ気まずく別れたの橋のたもとにともる灯りのようにゆらゆらゆれる初恋のもどかしさ気まずく別れたの
堅気育ちも 重なる旅にいつか外れて 無宿者知らぬ他国の 黄昏時は俺も泣きたい ことばかり染まぬ縁談(はなし)に 故郷をとんで娘ざかりを 茶屋ぐらし茶碗酒なら 負けないけれど人情からめば もろくなるかたちばかりの 鴛鴦姿ならぶ草鞋に 風が吹く浮世あぶれた やくざな旅はどこで散るやら 果てるやら泣くも笑うも ふところ次第資金(もとで)なくした その時は遠慮要らずの 女房じゃないか丁と張りゃんせ わしが
南国土佐を 後にして都へ来てから 幾歳(いくとせ)ぞ思い出します 故郷(こきょう)の友が門出(かどで)に歌った よさこい節を土佐の高知の はりやま橋で坊さんかんざし 買うをみた月の浜辺で 焚火(たきび)を囲みしばしの娯楽の 一時(ひととき)をわたしも自慢の 声張り上げて歌うよ土佐の よさこい節をみませ見せましょ うら戸をあけて月の名所は 桂浜国の父さん 室戸の沖で鯨釣ったと 言う便りわたしも負けず
こころで好きと 叫んでも口ではいえず たゞあの人と小さな傘を かたむけたああ あの日は雨雨の小径に 白い仄かなからたち からたち からたちの花幸福になろうね あの人は言いましたわたしは小さく うなずいただけで胸がいっぱいでしたくちづけすらの 思い出ものこしてくれず 去りゆく影よ単衣の袖を かみしめたああ あの夜は霧霧の小径に 泣いて散る散るからたち からたち からたちの花このまま別れてしまってもい
水の流れに 花びらをそっと浮かべて 泣いたひと忘れな草に かえらぬ初恋(こい)を思い出させる 信濃の旅路(たび)よ明日はいずこか 浮き雲に煙たなびく 浅間山呼べどはるかに 都は遠く秋の風立つ すすきの径(みち)よ一人たどれば 草笛の音(ね)いろ哀しき 千曲川よせるさざ波 くれゆく岸に里の灯ともる 信濃の旅路よ
紅花(べにばな)摘む指 痛むからそろそろ来るでしょ 酒田舟(さかたぶね)想いを寄せても 届かぬと判っていながら 背のびして姉(あね)さんかぶりはエンヤコラ エンヤコラ 待ちたがる花笠祭(はながさまつ)り 袖触れて目と目を見つめた こともあるあなたに逢えたら 今度こそ身の上ばなしを 交わしたいわたしの見る夢エンヤコラ エンヤコラ 神頼み紅花積み荷の 舟が行(ゆ)くみれんの波立つ 最上川甘えてこの身を
海峡目がけて 折鶴を飛ばした日暮れの 恋岬(こいみさき)呼んでみたって 戻りはしない船のあなたに もう一度待っているわと 伝えてほしい群れ飛ぶかもめに 負けないで折鶴 あの人 追って行(ゆ)け嬉し涙を 流してみたいきっと届けて この想い待っているわと 伝えてほしい飛沫(しぶき)に濡れるな 折鶴よあなたへ向かって 風に乗れいつか逢うまで 綺麗に生きて叶うものなら ひとすじに待っているわと 伝えてほし