沖は朝焼け 大漁旗を待ってこがれて 浜に立つ無事を祈って 半年過ぎたなんであんたは 帰らないあたしを泣かせて ひとりにさせた憎い海だよ 北漁場親の意見に 背いてまでも浜の女房に なったのよ声を嗄らして 叫んでみても海風(かぜ)が夜空で 吼えるだけあたしのからだは あんたのものよ夢で今夜は 逢いに来て命惜しんじゃ 漁師にゃなれぬそんな男に 惚れたのに海は気まぐれ あんたは一途波の寝床は 冷たかろあた
苦労が積み荷の この世の舟でちょいと 出逢った エーエ 良い男あんた ひょっとこ あたしは おかめ浮世道中 似た者どうし泣いて笑って しあわせ夫婦道柱の傷あと 襖のしみにちょいと 想い出 エーエ 夢さがしあんた ひょっとこ あたしは おかめ揃い湯呑みに 揃いの浴衣ふたり寄り添う しあわせ夫婦道昭和街道 わき目もふらずちょいと 不器用 エーエ そこが好きあんた ひょっとこ あたしは おかめ笑う門には
一つ二つと 数えたら数え切れない 古傷(ふるきず)だらけ後ろを向いても 夢などないわ明日(あした)という名の 幕が開(あ)く大丈夫 大丈夫 大丈夫あゝ女の人生 夢舞台恋に命を かけたのに惚れた男(ひと)とは せつない別れ泣きたい分だけ 泣いたらいいわこぼした涙が かわくまで大丈夫 大丈夫 大丈夫あゝ笑顔に変わる日 きっと来るもがき続けた 若い日々先の見えない 不安がつのるあなたの人生 あなたが主役
やっと手にした 倖せが指のすきまを こぼれて落ちた戻りたい 戻れない心の居場所を 失(な)くした私涙と道連れ 瀬戸の旅ここは土庄(とのしょう) 小豆島声を限りに 叫んでも遠いあなたに 届きはしないつなぎたい つなげないほどけた絆(きずな)の はかなさもろさエンジェルロードで 誓(ちか)い合う愛もなければ 夢もない未練一つが なぜ重い足を引きずり 泣き泣き歩く忘れたい 忘れないあなたと暮らした 三百
あなた私の 何ですか真冬の瀬戸内 答えない紺のスーツが よく似合う笑顔素敵な 横顔が好きでした 好きでした 垂水の人よ今も昔も 変わらない淡路の島を 眺めつつ行き交う船を 見つめれば叶わぬ恋と 知りました好きでした 好きでした 垂水の人よ須磨の浦には 月上(つきのぼ)り恋人岬を さ迷いて面影偲び 愛しがる遠いあの日が 忘られぬ好きでした 好きでした 垂水の人よ
五年 十年 一緒にいれば言葉はなくても 心がわかる苦労七坂 七曲りあなたと二人 越えてきた春がきました 寒さに耐えてやっとひらいた 悲願花辛い時ほど 明るく生きるいつでも笑顔が 私の取り柄(え)思い続けりゃ いつの日か願いはきっと 叶うもの春がきました 二人の夢が咲いた心の 悲願花五年 十年 そのまた先もあなたと一緒 死ぬまで一緒生まれ故郷の 名を染めたのれんを出せば おぼろ月春がきました 一足早