空にゃ今日も アドバルーンさぞかし会社で 今頃はおいそがしいと 思うたにああ それなのに それなのにねえ おこるのは おこるのはあたりまえでしょうどこで何して いるかしらなにか悲しい 日暮どき思うは貴方の ことばかりああ それなのに それなのにねえ おこるのは おこるのはあたりまえでしょうひとり出ている お月様窓で見ている このわたしとぎれとぎれの 針仕事ああ それなのに それなのにねえ おこるの
海道名物 数あれど三河音頭に 打ち太鼓ちょいと太田の仁吉どん後ろ姿の 粋なこと吉良の港は おぼろ月泣けば乱れる 黒髪の赤いてがらも 痛ましやお菊 十八 恋女房引くに引かれぬ意地の道止めて呉れるな名がすたるいやな渡世の 一本刀辛い別れをなぜ切らぬ嫁と呼ばれて 未だ三月ほんに儚ない 夢のあと行かせともなや荒神山へ行けば血の雨 涙雨
あのネ オッサン これ支那さん陣中風船 敵陣へフンワリフワリと やって来たわしは軍使じゃ お前はんのへろへろ弾丸には 当たらへんへらへらへったら へらへらへあのネ オッサン これ支那さんどうせ君達ゃ アカンのやアカンというたら アカンのや蒋介石にも 言いなはれ降参するなら 今のうちへらへらへったら へらへらへあのネ オッサン これ支那さん空の上から 見ているとあちらもこちらも 逃げ仕度ホンマやさか
ここは満州 最北の流れは凍る 九百余里吹雪もくらき 黒竜江国境警備の 銃(つつ)執りて雪にくらすも 早や三月鷲や狐が 昼も啼くたゞ一本の 煙草でもわけて仲間と のむときは国の話で 花が咲く歩哨勤務も なんのそのわしら男子の 本懐じゃ国境警備の この誉れ
御覧兵隊さんは お髭が自慢戦地なりゃこそ はえ次第伸びる筈だよ 南支(みなみ)と北支(きた)に立てた日の丸 自慢じゃないか貴様チョボ髭 俺らは泥鰌阿奴ァ天神髭 戦勝髭交す髭面 塹壕の中じゃ手柄話に つい陽もとろむ今日も届いた 便りを見ればつけたその名が 髭部隊写真かこめば 坊やが叫ぶうちの父さん 髭武者大将天下御免の 髭面撫でて勇む銃剣 鉄兜髭の兵隊さん 手柄を立てて見せてお呉れよ 凱旋髭を
霧の四馬路(スマロ)で別れた人は無事に海峡 越えたやら忘りゃしませぬ お国の為に生命さゝげた 人じゃもの胸の紅薔薇 しおれはせねど何で泣こうぞ 泣きはせぬたとえ異郷に 咲いてはいても私しゃ大和の おみなえしまゝになるなら 砲火の中で花と散りたい 心意気せめて今宵は 四馬路の月に君の武勲 祈りましょ
雪の鴨緑江(アリナレ) 国境の空に死ぬも生きるも 二人連れ今宵夫の 身代わり警備女ながらも 銃(つつ)を執る「ほんとにすまぬ」と 声かけられて辞める夫に 笑い顔なんのこれしき 御国の為と握るその手を 胸に抱く揺らぐランプに 灯入れて「行って来ます」と銃執れば勤務服着た 私の傍でポチが尾を振る いじらしさ凍る吹雪に 曝されながら辿る警備の 巡回船ほめて下さい 身代わり警備遠い故郷の お父様
夕空遠く 今日もまた戦友星が 出ているぞああ幻の 鉄兜還らぬ友(きみ)は 花と散り護国の鬼と なったのか憶えば生死 共にして銃剣執った 君と僕ああ戦友は 今は亡く男の涙 血の涙白衣の袖を ただ濡らす囁やきかける あの顔が戦友星が またたくぞああ幻の 立ち姿凱旋したか 英魂(たましい)も護国の夢に 母の手に
サアサ 咲いたよ 赤道の空によ散らす 白バラ 落下傘散るも 咲かすも日本男児生命かけたる エー天降りヨー(サアサ サラリト 天降り)サアサ 進むよ 黒潮衝いてよ船はくろがね 大和魂腕は ためした 赤道まつり燃えて 沈むは エー敵の艦(ふね)ヨー(サアサ 沈むは 敵の艦)サアサ なびくよ ジャングル越えてよ正義日本の 旗じるし仰ぐ瞳と 六千余萬誓う アジアの エー隣組ヨー(サアサ アジアの 隣組)サ
薫るジャスミン 誰方が呉れたパパヤ畑の 月に問え月に問えツーツーレロレロ ツーレロツーレラツレトレシャンツレラレトレシャンランラン暗いジャングル チャンテが通う俄雨なら よそに降れよそに降れツーツーレロレロ ツーレロツーレラツレトレシャンツレラレトレシャンランラン嫁にゆく日は ドリアン頼むわしは要らぬが 親達に親達にツーツーレロレロ ツーレロツーレラツレトレシャンツレラレトレシャンランランチャンテ