少し風は冷たいけど木の葉は暖かく照らされてる 眠気を誘われる午後に心への小さな来客者 愛とは何か?なんてこの歳じゃまだわからないけど愛する感情を知り始めたよ こんな時には、こんな歌が似合う自分の今想う気持ちを口ずさめ愛してるなんて大人の言葉は使えないよでも 今の気持ちをゆっくり整理してみたらこの感情が愛なんだってわかるかも 窓の外の空を見たら雲がハートの形に見えたよ 息を大きく吸い込めば心が大きくなった気がす
日が暮れるのが早くなってヘッドライトが街を泳いで何度も照らされる思い出がふっと 夕闇の上 浮かんでいく 片っぽの小さな靴 落ちている高架下くぐり抜けていく帰り道秋が深さを増すほどに一人 懐かしさに 溺れていく 乾ききらないシャツにばかり仕方なく袖を通す日々悲しいほど 熟れ過ぎた 後悔の実に汚されてる手を離した日に見送った 飛行機雲のように美しいまま 薄れてくれるならどんなに楽に夜を跨げるだろう 一人きり
ラララ歌を唄って髪を全部ほどいて服も全部脱いでそしてまた唄う 彼も歌を唄って髪はそのままにして彼も服を脱いで私を抱いた 白い白い部屋に二人は閉じこもるうさぎの数え方『匹』じゃないと知った 他愛もない会話をずっとしているだけ周りの苦悩などすべて忘れて 白い白い部屋で二人は夢を見たうさぎになる夢を自由なうさぎに 草原を走って行くあの小さな体で仲間に囲まれて彼女は笑ってた 葉っぱが一つ一つうさぎをなでてゆく彼女を守
新年早々の車の中でうとうとと聴いていたラジオドラマ気付けば私は真剣に耳を傾けていた ラジオを愛する青年の儚い恋の物語画像の無い新鮮な世界に想像を膨らませた 彼は彼女に一途だった彼女も彼に恋をしていた けれど彼らには苦難があった想い合う二人を仕切る厚い壁この話を五十年も後に耳にしている自分自身がこの憎たらしい壁を壊せればいいのにと思った 戦後間もない情勢の中で彼はひたむきにラジオ放送の台本を書き続けていたペ
昔ギリシャのイカロスはロウで固めた鳥の羽根両手に持って飛びたった雲より高くまだ遠く勇気一つを友にして 丘はぐんぐん遠ざかり下に広がる青い海両手の羽根をはばたかせ太陽めざし飛んで行く勇気一つを友にして 赤く燃えたつ太陽にロウで固めた鳥の羽根みるみるとけて舞い散った翼奪われイカロスは堕ちて生命(いのち)を失った だけどぼくらはイカロスの鉄の勇気をうけついで明日(あした)へ向かい飛びたったぼくらは強く生きて行