母さんの手紙 – 秋山涼子

陽だまりみたいな 母さんが
最後にくれた 置き手紙
いつでも自分は 二の次ね
私を気づかう 文字ばかり
いくつも季節は 過ぎたけど
も一度会いたい お母さん

林檎のうさぎに ちらし寿司
エプロン姿 想い出す
「力になれずに ごめんね」と
何度も綴って あったけど
優しいその手に 支えられ
歩いてきました お母さん

薄紅色した 花桃が
今年も庭に 咲きました
いくつになっても その背中
追いつく日なんて 来ないけど
似てると言われる この笑顔
守って生きます お母さん