針金ハンガー – 神田莉緒香

ベランダで揺れてる カラカラと揺れてる
折れそうな水色 ただ風に吹かれてる

この街は好きです 穏やかで 静かで
ドーナツの香りがほのかに誘う

ムクドリはいつのまにか
遠くへ飛んで行った
二度目の夏が終わっていく

時間はいつも前向いて 戻ること許してくれないね
だからきっと 人はきっと 思い出を抱きしめるの

そこにかけてたのは 薄灰のパーカーと
次いつ会えるかなって期待と不安でした

この街は嫌いです 穏やかで 静かで
あなたがいた日々をなかなか消せない

ふえたもの なくしたもの
引き換えに得たもの
沈んでいく陽が静かに問う

時間はいつも前向いて 戻ること許してくれないね
だからきっと 人はきっと 思い出と歩いていくの

涙がしみたワンピース 秋風に吹かれて膨らんだ
袖はもう濡らさないよ 思い出を抱きしめても