夢追い舟唄 — 真木柚布子

お酒呑むたび 酔うたびに
過ぎたあの日が 近くなる
二度も三度も あきらめて
あきらめきれず ふく涙
棹(さお)をさしてよ 夢追い舟に
命重ねてヨーオ ねぇあなた

岸を離れて 身を晒(さら)す
薄い縁(えにし)の 紙の舟
あなた点して 篝火を
淋しさばかり 沁みる日は
水の鏡に あなたが映る
恋しがらせてヨーオ 又じらす

夏をたたんで 秋がくる
咲いて七草 知る情け
肌の寒さは あなた故
焦がれる辛さ あなた故
せめてふたりで 夢追い舟を
漕いで行きたいヨーオ 向こう岸