ここから先は苦しくなると心がぼとり音を立て 女になんか生まれたからと涙がほろりきりがない 欲しがりながら怖がりで幸せ探すかくれんぼ もういいかいもういいかいまーだだよ 戻れぬ道でまた立ち止まる落葉がひらり風にゆれ 好いて好かれて傷つけあって二人はひとりしかたない 躊躇うくせに欲張りで日の暮れなのにかくれんぼ もういいかいもういいかいまーだだよ もういいかいもういいかいまーだだよ
やさしさを 押し流す愛 それは川魂を 切り裂く愛 それはナイフとめどない 渇きが愛だと いうけれど愛は花 生命の花きみは その種子 挫けるのを 恐れて躍らない きみのこころ醒めるのを 恐れてチャンス逃す きみの夢奪われるのが 嫌さに与えない こころ死ぬのを 恐れて生きることが 出来ない 長い夜 ただひとり遠い道 ただひとり愛なんて 来やしないそう おもうときには思いだしてごらん 冬雪に 埋もれていても
なぜか あの日の空に 似ている気がして風のなかに消えた背中を 思い出してたいくつ春を越えたでしょう さよなら越えたでしょうまぶたの奥で あなたは 手を振るだけなの しあわせなんて つかめそうで つかめない 星のひかりだけど不思議ね 追いかけて 追いかけてわたしは今ここにいる 愛していたのと つぶやいてみても返事はこないの 風が吹くだけひだまりのような 優しいおもいで胸に 胸に 抱きしめ 生きていくだけ
覚えていてね 遠いあの日夢のような 恋をしてたこと 傘もささずに ふざけあって雨の街へ 駆けだした どれだけ時が過ぎても あなたよりも愛した人は なかった 雨がそぼ降る こんな夜は夢のなかで 会えるといいね 覚えていてね 別れの夜かなしすぎて 嘘をついたこと 見つめた目から こぼれ落ちたひとしずくの 流れ星 最後の願いも口に 出せないまま「元気でいて」と 笑った 心さみしい こんな夜は夢のなかで 会えるといいね
胸の森が騒ぐ朝恋は始まっているの風は走り草を掻き分け道を教える 夢の続きを 探して迷うあなたも旅人ね少し並んで 歩きましょうかゆらり揺らめききらきらり煌めき時の岸辺を 少し トンボ捕まえてくれた少年によく似たあなたあの日燃えてた夕陽の赤忘れられずに 夢の終わりは 誰も知らない旅は果てしなくて心ふれたり はぐれてみたり明日(あす)にときめき愛しさに騒(ざわ)めき時の岸辺で 二人 夢をまた 探して迷うあなたも
雪の青めく肌に 零れ落ちた椿が夢を見ているように 空を仰いだ燃ゆる舞台の上で 時を越える娘は夢を見ているうちに 眠りにつくのよ 何度でも変わる あの人に恋をして 遠くまで来てしまったけれど今夜こそ ここで連れさってくれるなら 何も持たない貴方だけが私のすべて 幸せよ 嗚呼 いつの日にも 命をかけて歌う生涯はでもね 貴方 本当のところ 私はどうして歌っているのかしら 雪の青めく肌に 零れ落ちた椿が夢を見て
言葉も無くて離れられないね見つめ合う二人を赤く染めるde l’aube? l’aube 子供のように 笑う君だった見えなくなるまで手を振りあったde l’aube? l’aube 愛されていたね どんな時だって目の前の景色に 君だけがいないから君の優しさがよくわかる今さら 夜と朝が交わる場所へさよならも告げずに行ってしまったde l’aube? lR
時刻は丁度 午後十時回転ドアが 廻わってる空港からの バスが着く知らない国の 話し声 ロビーの隅に 立つ私人待ち顔な 影法師今日こそ彼と 結ばれる心の準備 して来たの 私の顔を 知っている誰かに逢うと 嫌だから煙草を喫って ふしだらな女のふりを 女のふりを しているの ガラスの外の 大通りこまかい雨が 降っている子供を連れた 人がいる恋人らしい 人もいる ロビーの隅に 立つ私人待ち顔な 影法師電話の彼の 
眠っている大地に絹のような優しい雨降れば野花が芽を出すあなたにとって雨でありたい 華やかな街並みは遷り変わってゆくけれど山は静かに聳えるあなたにとって山でありたい すみれ香るそよ風 甘い思い出を乗せて忘れかけた夢をみるあなたにとって風でありたい 凍てつく体を寄せ 焚き火に手をかざしたら心までが熱くなるあなたにとって炎でありたい 空に夕日の足跡 淡い光を見上げてそっと手を握りしめるあなたにとっていつの時代も
でてこい でてこい いけのこいそこのまつもの しげったなかでてのなるおとを きいたらこいきいたらこい でてこい でてこい いけのこいきしのやなぎの しだれたかげへなげたやきふが みえたらこいみえたらこい
ゆらゆら踊りましょうはなやぐ夜の果てに別れには似合うでしょう愛しあった二人 白夜のタンゴ 水に浮かぶレストラン絹のフロアー愛が幻になる 今日からは やさしすぎるからあなたの手を離せなくなるのよ最後の夜を奪って…… ゆらゆら踊りましょうささやく夜の隅で悲しみを隠しましょう抱きしめあう二人 白夜のタンゴ すべるヨットの群れに黄金(キン)のベール夜はつかの間の夢 二人には 愛しているからあなたを今離したくないのよ
酒場ぐらしに あいそをつかし街に立っては みたけれど人の白い眼 雨よりつらい口じゃ平気と うそぶきながら女は 女は生きるために泣く 最初出逢った 男が悪い親にそむいて 棄ててきた遠いふるさと 青い空骨になるまで 帰れやしない女は 女は生きるために泣く やっとつかんだ 男の愛を逃がすまいとて 苦労する明日のわが身は どこまで落ちる足で蹴られた 小石じゃないか女は 女は生きるために泣く
あなたに借りたままのロシア文学全集はさみ込んでた出さずじまいのあなたあての別れ文(ぶみ) アンナ・カレーニナにも負けはしないこの愛だけどあなたが望むなら捨てましょうと……… あれから十何年時のせせらぎの中見おぼえのあるうしろ姿をふと見つけた歩道橋 淡い陽ざしを受けて子供の手を引いていた父と娘長い影と短い影……… 学生時代なんて恐さ知らずの季節人生論を熱い言葉でぶつけてくる人だった あなたが貸してくれた「カラ
きらきらと輝ける 白い波よひき潮のかえり行く 悲しさよ 思いは遥かな海の向うへさすらうこの胸よ 君はさくらさくら黒い瞳に紅の口唇 花の様なその名さくらさくら踊る姿喋喋の様に 羽震るわせ 別れのその夜 涙でさようならこぼれるしずくは 真珠か あーあー さくらさくらいま一度だけ めぐり逢えるその日を ただ夢に見て 君はさくらさくら黒い瞳に紅の口唇 花の様なその名さくらさくら踊る姿喋喋の様に 羽震るわせ 別れのその
あなたと指をからめたいと胸の中が ふるえてるの二人の会話とだえた時恋がそこにしのび寄るわあぶないわ二人だけで 夜の中にいると二人して恋の海におぼれそうよすぐにすぐに このままただのお友だちで二人いましょ いつまでも心の中を明かさないで痛いほどにわかる私あぶないわ今がとても 孤独だから二人恋したらさよならがいつかきっと来るわ来るわ このままただのお友だちで二人いましょ いつまでもあなたがとても好きだから
並木通りにある小さな画廊の飾り窓やせた女のデッサンが朝の銀座をみつめてる その娘の名前はルイと言い酒場につとめていた気だてのいい娘で 浮いた噂の一つも聞かない 娘だったがある日絵描きの タマゴと恋に恋に落ちたよ はたで見るのも いじらしくオトコにつくしてたきっとあのひとは 偉くなるわとくちぐせみたいに くりかえし飲めぬお酒をむりやり飲んでみつぎ続けた オトコは間もなくフランスへひとりで旅立ったあとに残さ
すこし間(あいだ)あいてぎこちないふたり手を握るのさえも時間かかるのよ不思議ね見つめるのも 照れるわ 昔ならば 電話1時間おきだわ声をきくだけでも想い昂まったそうだわ 忘れた日はなかった 心をひらき からだを寄せて許し合った夜 数えきれないなのに この空しさ 埋められないの 心変わりほどの激しさはないの愛してる度合いも そうは変わらないそれでもくちづけまで 遠いわ 男と女 会わなくなると他人に戻るの 簡単
ひろい この空の下あなたに逢えたよろこび涙はもうみせません夢を 二人の夢を見つけたから幸せになります あなたの愛で幸せになります あなたの愛で 言葉かわさなくても心がかよいあうなら何にも もう望まない他人の目にはささやかな暮しだってこの体この手でつくしてみたい命あるかぎりをあなたのために 生きる夢も望みも 捨てた時にやさしさにあふれた あなたの瞳美しくなります あなたのもとで人はめぐり逢うため別れをく
もし 孤独を感じたらもし こころが乾いたら旅に出よう あてもなく 今すぐに地図にない 遠い国 はるばると この世界の どこかにあるやさしさに 真実に 出会ってみたくてこの世界に きっときっといる友達に 恋人にめぐりあう そのために もし 空が飛べたならもし 翼があったなら飛んでいこう どこまでも 今すぐに永遠の 故郷を 探すため この世界の どこかにあるやさしさに 真実に 出会ってみたくてこの世界に き
ずっと前から 雲が流れてたあなたを想う あたしを乗せてずっと前から 並木が歌ってたあなたと歩く あたしにかわって はじめて あなたに会った時からあたしは知ったの あなたを待っていたことをずっと前から 薔薇が咲いていたあなたが揺れる 光の中に ずっと前から 風がおどってたあなたの愛の 息吹の中にはじめて あなたに会った時からあたしは知ったの あなたを待っていたことを ずっと前から 花が散っていたあなたの中
わたしがおねむに なったときやさしくねんねん こもりうたうたってねかせて くださったほんとにやさしい おかあさま 夏はねびえを せぬように冬はおかぜを ひかぬようおふとんなおして くださったほんとにやさしい おかあさま わたしが大きく なったならご恩をお返し いたしますそれまでたっしゃで まってゝねほんとにやさしい おかあさま
あじさいの花が 小雨に濡れる綾とり遊びの 気まぐれに幼い月日が 心にうかぶそれは誰にでもある季節のかわりめのひそやかなひそやかな ひととき ほおずきが赤く 日暮れの庭にほのかな思いの あの人におし花をそえて 手紙を送るそれは誰にでもある季節のかわりめのひそやかなひそやかな よろこび 三日月が窓に 光りをなげるすぎゆく時を ふりかえり落葉をはさんで 日記をとじるそれは誰にでもある季節のかわりめのひそやか
森かげの 白い道かたかたと 馬車は駆けるよあかい空 青い流ればあやの里は なつかしいよ くりの花 かおる道ほろほろと 夢はゆれるよ枝の鳥 ちちと鳴いてばあやの里は なつかしいよ 思い出の 長い道とぼとぼと 馬車は進むよ暮れの鐘 招くあかりばあやの里は なつかしいよ
さりげなく扉(ドア)に近づく 足音今夜も私は 待ち疲れてる 女は 時には体で 答える少しのぬくもり 欲しいだけで 琥珀色のグラステーブルに たおれてしたたり落ちる 儚(はかな)い悲しみ やさしさも 愛しさもあなたの腕の中ふたり 果てる時まで 時間に 追われて通りすぎていく束の間の夢に 遊ばれて 窓から流れる冷たい風に涙も乾いて 心も冷える 琥珀色のグラステーブルに たおれてしたたり落ちる 儚い悲しみ やさしさも
お山のおさるは まりがすきとんとんまりつきゃ おどりだすほんにおさるは どうけもの あかいべべきて かささしておしゃれさるさん まりつけばお山の月が わらうだろ
おうちわすれた こひばりは広いはたけの 麦の中母さんたずねて ないたけど風には麦が なるばかり おうちわすれた まよいごのひばりはひとり 麦の中お山の狐は なかぬけどくれてさみしい 月あかり
唄を忘れた 金絲雀(かなりや)は後の山に 棄てましょかいえいえそれは なりませぬ 唄を忘れた 金絲雀は背戸の小藪に 埋めましょかいえいえそれも なりませぬ 唄を忘れた 金絲雀は柳の鞭で ぶちましょかいえいえそれは かわいそう 唄を忘れた 金絲雀は象牙の船に 銀の櫂月夜の海に 浮かべれば忘れた唄を おもいだす
ビルの谷間のシャンソン喫茶の私は名もない 貧しい歌い手いつもおんなじ ステージ衣装で歌っているわ 「ラビ・アン・ローズ」お金なんか なくっても恋人なんか いなくても歌さえあれば人生はバラ色 ラビ・アン・ローズ 母が死んだと 知らせが来た日もたしかあいつと 別れた夜にもまるで人生 悟ったみたいに歌っていたっけ 「ラビ・アン・ローズ」お金なんか なくっても恋人なんか いなくても歌さえあれば人生はバラ色 
かもめの 水兵さん並んだ 水兵さん白い帽子 白いシャツ 白い服波にチャップ チャップ 浮かんでる かもめの 水兵さん駆け足 水兵さん白い帽子 白いシャツ 白い服波をチャップ チャップ 越えてゆく かもめの 水兵さんずぶぬれ 水兵さん白い帽子 白いシャツ 白い服波でチャップ チャップ おせんたく
雨降りお月さん 雲のかげお嫁に行くときゃ だれと行くひとりでからかさ さして行くからかさないときゃ だれと行くシャラシャラ シャンシャン 鈴つけたお馬にゆられて ぬれて行く いそがにゃお馬よ よがあけよたづなの下から ちょいと見たりゃお袖でお顔を かくしてるお袖はぬれても ほしゃかわく雨降りお月さん 雲のかげお馬にゆられて ぬれて行く