歌が咲く – 田村芽実

昔に撮った古い映像を見た
そこに映っていたのは幼い頃の私
まだ言葉を話しはじめたばかりなのに
私は歌を歌っていた
歌にもなっていないような歌を
小さな私が口ずさんでいた
あとになってママから聞いた
あなたはいつも歌っていたのよって
それからはいつも歌がそばにあって
私はいまでも歌っている

歌を歌を歌を歌いたいんだ
それしかさ方法が見つからなくて
だから私は歌っている
歌を歌を歌を歌いたいんだ
あなたが聞いてくれている限り
いつかこの世界に歌の花を咲かせるの
もしもこの声が心に届けば
歌が咲く

ずっと前に聞いたことがあるの
人は役目を持って生まれてくるんだって
自分の役目はなんなんだろうって考えたときに
私は歌を歌っていた
上手いとか下手だとかどうでもよくて
でも負けず嫌いだった私は
誰にも負けたくなくってだから
誰よりも歌を愛そうと思った
それからはいつも歌がそばにあって
私はこれからも歌っていく

歌を歌を歌を歌いたいんだ
神様が歌声を与えてくれた
だから私には歌があるんだ
歌を歌を歌を歌いたいんだ
どこかで誰かが泣いているなら
いつかその涙で歌の花を咲かせるの
もしもこの声があなたに届けば
歌が咲く

町を歩きながら歌っていると
道行く人が振り返って私を見る
たぶん変な人だって思われたかもしれないけど
私は歌を歌っていた
今は今しか歌えない歌を
歳を取ってからはその時の歌を
これからどんな歌と出会えるんだろう
どんな歌を届けられるんだろう
いつか歌えなくなるその日まで
私はそうだ歌うんだ

歌を歌を歌を歌いたいんだ
それしかさ方法が見つからなくて
だから私は歌っている
歌を歌を歌を歌いたいんだ
あなたが聞いてくれている限り
いつかこの世界に歌の花を咲かせるの
もしもこの声が心に届けば
歌が咲く