別れてほしいと 言ったのは冷たい雨降る 夜でしたコートの衿を 少し立てあなたはそっと うなずいたおしまいね おしまいね何もかも―雨が降ります 雨が降ります おんなの東京 愛していたのよ いつだって嘘ではないのよ それだけは会えない夜の 淋しさをあなたはきっと 知らないわおしまいね おしまいねもうふたり―夢が濡れます 夢が濡れます おんなの東京 似合いの二人と 言われたら似合いの幸せ 欲しくなる女はいつ
愛しても 愛しても あなたいじわる罪な人男と女は しょうがないものねひとり淋しい こんな夜はあなたに 会いたいぽろり ぽろり 涙が出ちゃう恋はひといろ 涙を染める つくしても つくしても あなた離れて行った人一途な女は つらくなるものね街の灯りが きれいだわあなたの 面影きらり きらり 灯りが揺れる恋はひといろ 想い出染める 別れても 別れても あなた心に残る人女の心を いつまでも騙す嘘は幸せ くれる
ひとりになって ひとりで泣いて大事な人がわかったのあなた今夜は どこにいる空を飛べ飛べ この思い横顔 つぶやき 左きき思い出ゆれる 悲しみゆれる 東京ワルツ 淋しくなって 恋しくなって楽しい夜を追いかけるあなたその声 聞かせてよ空を飛べ飛べ この思い木枯らし マフラー ふたり巻き幸せにじむ 心ににじむ 東京ワルツ あなた会いたい もう一度空を飛べ飛べ この思い星空 街の灯 観覧車涙でゆれる 面影ゆれる
涙をかかえて 生きるより微笑(わら)って恋する 女です好いて好かれて ふられて泣いてもっと明日は いい人がみつかりますか 愛されますか春よ来い来い 早く来い 懲りないやつだと 言われても夢見る心は かくせないなにもないけど 気持ちをあげる浮気できない いい人がどこかにいます かならずいます春よ来い来い 早く来い 神様お願い おみくじをこっそり引いたら 大吉よ「願い事なら かなう」の文字にきっと素敵な 
ひとり飲む酒 身を知る酒よここでいつまで 待てとやら…次へ次へと途切れぬ歌も涙色した歌ばかり誰も泣きたい あぁ 時代だね 夜毎(よごと)逢えとは ねだらぬものをこんな夜だけ なぜくれる…まじに惚れてはいけないなんて不倫(あそび)くらいがいいなんて誰も泣きたい あぁ 時代だね 家に漏(も)れぬか 深追いせぬか抱いて気を揉(も)む 胸哀し…ばかにするなと席から立てば外へ遣(や)らずの雨が降る誰も泣きたい 
人はいつも 誰かと出会い誰かと別れ くり返すでしょう川に流れる 木(こ)の葉(は)のようにめぐる季節の 風のように… 一期一会 この世の縁(えにし)あなたと結んだ こころ糸泣くことも 笑うこともわかちあい 生きてゆきたい ひとり見れば ただの夢でもふたりで見れば 叶(かな)う夢かも風とたわむれ 鳥とうたってちいさな夢を 追いかけて… 一期一会 出会いの時のときめき忘れず 今日明日喜びも 悲しみもわかちあ
聞いてください……わたしの胸の 泣きごえを忍ぶ哀しみ 手紙にしたゝめて紅のくちびる おしあてる山科(やましな)の おんなの 月の宿 あれは秋の日……おぼえてますか 茶わん坂ふたつ お湯のみ わたしに選ばせて愛の約束 させられた山科の 帰りの 月の径(みち) 見捨てられたら……わたしは枯れて しまいそう来ないあなたを 待つ夜は寒いからゆめと添寝で ねむります山科の ひとりの 月の宿
好きだから離れても 必ず帰るよとふるえる私を 抱きしめた何もかも捨てゝ貴方の後から追いかけて行けばよかった 最終列車涙まじりの 雪が舞う 恋しくて今日も又 貴方の夢を見てあふれる涙で 夜が明ける傍にいるようで貴方のぬくもり探してる肌を刺すように吹雪が鳴いて凍りつきます 北国の冬 馬鹿ですか 馬鹿ですね 貴方を待っているしんしん降る雪 北の駅忘れられないの 貴方と過ごした愛の日を固い契りで 結ばれたのに
地図にないふるさとの 小さな寂しい無人駅季節はずれの 粉雪が涙と一緒に 消えてゆく 今日から 明日へ又その明日やがて来る雪どけの 春を信じて哀しみに さようなら片道切符握りしめ私はひとり 旅に出る… 青い空白い雲 見上げて心が途中下車昨日の涙 捨てながら大地に抱かれて 歩きます 今日から 明日へ又その明日振り向けば傷ついた 愛の想い出今はもう 捨てましたいつかはきっと 倖わせに夢を追いかけて めぐり逢う
生きてあなたを 憎むよりいっそ死にたい この海で弱い女を 哀れむように遠くで海鳥 ホロホロ鳴いたあなた…あなた 未練でしょうか思い出が 泣いている港 馬鹿な女と 言われても忘れられない あの人を夢を見ました 女の夢を遠くで漁り火 ちらちら潤むあなた…あなた 未練でしょうか夢が散る おんなの港 風によろける 細い肩波が飛沫が
広い世界で わたしだけあまえて「あなた」と 呼べるのはあなたの あの字は 愛の花あなたの なの字は 涙なのあなたの たの字は たからものいゃあーん だめ…幸福(しあわせ)すぎると 泣けちゃうの 今日が良ければ 明日も良(い)いあなたと わたしの 合い言葉あなたの あの字は ありがとうあなたの なの字は 泣き笑いあなたの たの字は 竹とんぼいゃあーん だめ…二人で飛びたい あの空へ 爪の先まで あふれて
北鎌倉の 改札出たら心の整理 つきましたしあわせ芝居 永すぎた春縁切寺へ 納めます おもえばつらい 恋でしたただ泣くだけの 恋でした雨雨 しゃくなげの雨もうこれ以上は 待てません雨雨 しゃくなげの雨私もやっぱり 女です 指輪ひとつで 三年過ぎてお酒の味も 知りました綺麗になったと 他人は言うけど悩んで痩せた だけでした哀しい意地も はりました淋しい嘘も つきました雨雨 しゃくなげの雨すべてを流して く
二度と逢えない 別れでしょうか忘れるなんて 出来ないわふるさと捨てた あなたを追って津軽の海は 越えたけどあてもなく あてもなく何処まで行けば あなたに逢える こんな哀しい 女の胸に誰が弾くやら じょんがらのせつなくしみる 哀しい歌が北の果てまで 追いかける流されて 流されて何処まで行けば あなたに逢える 風に押されて 歩いています今夜は吹雪に
水の鏡を 朱に染める沈む夕陽の 紅い帯燃える心が あなたに走るおもいでばかり 巻きつけて咲かせて 咲かせて そばにきて思い届ける 術もない咲かせて 咲かせて 胸が泣くあなた 恋しい 華観月 せめてひと言 耳元で好きと云わせて くれますか雲の切れ間を 横切る月をくちびる噛んで みるばかり焦がれて 焦がれて 待ちわびて耐えることだけ 上手くなる焦がれて 焦がれて 淋しくて窓をあければ 華観月 咲かせて 咲
仕立ておろしの花浴衣見せたいあいつは 鉄砲玉ドンと尺玉ドンとドンとドンと祭り花火は燥ぐけど 待ち呆け おきゃんの濡れまつげ(アチョイと)からかわないでよ エゝエ…エ お月さまだってあたしも だってあたしも お年頃 ハイ お年頃 浮かれチャンチキ 聴かせたらあいつの心は うわの空ソイヤ ソイヤ ソイヤ
ひゅう ひゅう ひゅう ひゅる ひゅる 風が泣くあなた恋しと 吹き荒れる二人で歩いた 風の岬は涙のむこうに かすみます 行先もなく 道連れもなくからだの芯まで 凍りますもう一度あなた あの日のように心 重ねたいあなた… あなた…哀しすぎます
行けば恋路は 荒磯づたい戻れば別れの 東尋坊 東尋坊あなた あなた 私はどうなるの雪の越前 こゝまで来たら行くも戻るも いのち懸けです 語り明かして 答えがだせず若狭のカモメに せかされて せかされてあなた あなた 待ってと背にすがる雪に花咲く 水仙のようにつよくなりたい 熱い恋です あれは二人の 夢つむ船か潮路のうねりも 恐くない 恐くないあなた あなた 乗りましょ迷わずに雪の敦賀(つるが)の みな
カモメ鳴く度 心が時化る風は襟足 巻きあげる船よどうして 積み残すおもいでばかり 桟橋に辛い 辛い 焦がれる程にあきらめきれず 追えもせずあなた忍んで 待ちわびながらひとり浮かべる 夢航路 港伝いに 灯りが点る出船間近と 急ぐ人たとえこの海 渡れても錨を降ろす 胸もないあなた あなた どうしてますか忘れるなんて 無理なこと燃える思いを 鞄に詰めてついて行きたい 夢航路 辛い 辛い 焦がれる程にあきらめ
惚れたときから 苦労ができる洗いざらしの 生き方が好きいつもあったか あなたのそばはまわり道でも ひとの道ついてついて ついてゆこうと どこまでも私決めたの このひとに 露地に紅引く 赤ちょうちんで酒は熱かん 人肌ごころひとの値打ちは いつでも一つ気道楽より がんばり屋ついてついて ついてゆこうと どこまでも私決めたの このひとに 生きているから 出来るのですねひとの一生 出直すことも街の隅でも あな
菜の花咲いて またひとりあなたのいない 春がきたどうにもならない 恋をした私を誰か 責めますかあぁ いいのいいの私が好きだから書いた手紙を また破る 菜の花摘んで 日暮れ道二人で歩いた 夢を見た淋しい夜には 夢の中あなたは何て やさしいのあぁ 今日も今日も会えない人だけど思い切れない 今はまだ 菜の花揺らす 春の風誰かをさがして 紋白蝶一緒になれない 人なのに心がさわぐ 私ですあぁ ひとりひとりあなた
夏に旅した 海の町今日はひとりの 尋ね人愛されたいと 念(ねが)うのに涙でひとり 残されるあゝ雪が降る あゝ音もなく白い白い悲しみが…降っても降っても積もりきれない 海に降る雪 人の心を 思いやれ言って叱った 悲しい目あなたのことば 考えて真冬の海を 眺めてるあゝ誰かいて あゝそばにいて胸が胸が凍えます…降っても降っても積もりきれない 海に降る雪 あゝ雪が降る あゝ音もなく白い白い悲しみが…降っても降
冬の海は荒れて 遠く岬がかすむ弱い心 叱るように風がこの頬 叩きますあなた忘れて 生きるのは命縮める 思いです誰が捨てたか 砂山に赤い小さな 風ぐるまきゅる きゅるりきゅる きゅるり風にふるえて 泣いてます あなたがギターを弾いて私を泣かせた歌が一人ぼっちの この町で今日も心に 浮かびますつらい恋です 運命です熱い想いが つのります昨日拾った 風ぐるま今の私の 心ですきゅる きゅるりきゅる きゅるり
思い出すまい二度と 心に決めて遠く離れた 筈なのに女ひとりの 哀しさをこらえ切れずに 泣けて来る夜の波止場の 冷たい風が凍りつくよに 胸を刺す 俺と一緒じゃ いつか 不幸になるとすがる私に 背を向けた今も心に 棲みついて暗い波間に 面影が消えて浮かんで 又消えてゆく未練せつなく 燃え残る 恋のぬけがら何処へ 捨てればいいのあなたにあげた この命生まれ変わって もう一度めぐり逢えたら その時は痩せた分だ
海峡わたる 海鳥は傷つきながら 身をよせて船のマストで ねるという恋に破れた このわたしまぶた閉じても 眠れない雪がちらつく 他人海峡あなたを捨てにゆく あなたにいつも 愛されて添い寝のすきな 黒髪が顔にまつわり 泣いているみれんごころと 同じよに沖でゆれてる 漁火よだれが名づけた 他人海峡霧笛が吠えてます いのちをそっと 詰めてきた赤い鞄を
ゆるやかな水の流れにおもいでを重ねて抱きしめる胸の熱さをあのひとは知らない くるくると渦を描いてもてあそぶ花びらかき消えて ときに 現われそしてまた 流れる ああ たそがれに ああ お似合いの悲しい歌はきらいですか歌っちゃいけませんか しあわせと背中合わせにふしあわせひそんでいたずらを いつも仕掛けるあのひととわたしに 泣いた日の次の朝には笑わせて下さいそれだけで たぶんわたしはご機嫌になるでしょう ああ 夜もふけて ああ 胸ゆ
ついて来るなと 船が出る波はちぎれて 渦を巻く心が細る 吐息も凍るあなた私の そばにいて行かないで 行かないで涙が後ひく 海峡挽歌 まるで蛍が 舞うようにゆれる漁火 身に沁みるふたつの命 結んだ糸を海は引き裂く 引き離す返してよ 返してよ私にあの船 海峡挽歌 声をしぼって 啼く汽笛聞けば尚更(なおさら) 目が冴える枕の下に たたんだ夢をあなたお願い 消さないで抱きしめて 抱きしめてひとりにしないで 海
海峡渡った あゝ蝶のようにわたしの思慕(おもい)は 真直ぐあなた身の程しらずと 云われてもこの恋だけしか もう見えません 魂(こころ)もからだも 愛する男性(ひと)に抱(いだ)かれゆだねて 煌めくためにわたしおんなに 生まれたのでしょうあなた あなたその腕で 受けとめて………あなた 紅椿(つばき)の花より あゝまだ赫(あか)くあなたのためだけ 咲き続けたい誰もが尚早(はや)いと 止めるけどあなたの声し
ひとりで生きては 行けないくせにひとりで生きてる 私はばかね髪を 揺らす 夜の風甘えたくなる 春の風夢色 花色 女色淋しい心に 紅を指し女は夢見て 歩いて行くわ 隠しておきたい 古傷だって言えない分だけ 私もあるわ白い 花が 似合うよなそんな女じゃ ないけれど夢色 花色 女色何度も心に 紅を指し女は幸せ さがして生きる 恋しい夜には また夢を見るいい人いたのよ 私にだってみんな みんな 過ぎた事そっと
別れ言葉も 残さずに夜明け出船で 消えた人面影桟橋 佇めば涙の花びら 雪になる風にひとひら ちぎれて飛んでわたし港の 迷い雪 かもめみたいな あなたでも貸してあげたい 膝枕ふたりで過ごした 想い出を夢だと海には 流せない暗い波間に 舞い散る雪よどうか知らせて 迷い雪 未練心と 知りながら離れられない 港町西陽の淋しい 浜辺にはちらつく雪さえ はかなくてひとり寒さを 抱きしめながらあなた待ちます 迷い雪
裾をはねあげて傘をなげすてていのちの限り波止場へ走る白い 白い 雪が舞う船が 船が うごきだす情なし鴎 もどってきてよわたしをどうするの…あなた浪(なみ)のうえここは港町 船の灯りさえ赤い点になるまぶたのなかでふくらむ未練ヒュルル ヒュルル 風が泣く胸が 胸が すすり哭(な)くわたしの敗けね 惚れたらだめね許して待つだけね…あなた いつ帰るここは港町 恋のほつれ毛をせめて身がわりにひとすじ切って渡した