岬まわれば 眼の下に拡がる冬の 日本海身を切る海風の 冷たさが心細さを 濡らします すがることも追うことも 許されずひとり去ってゆく 恋ですかみれん引きずる 女のように岩に砕け 風にころがる 波の花 墨絵ぼかしに 昏れてゆく岬に人の 影はなく残り火燃やす 絵葉書に別れ言葉は 書けません耐えることも待つことも 許されず忘れられてゆく 恋ですかこころ千切れた 女のように岩に砕け 風にもまれる 波の花 すがる