茜さす君の移ろひゆく影を求め(求めて)うち靡く黒髪 かすかな残り香探して(探して) 切なき記憶辿る桃色の夢(月に香る桃の香)涙の瞳 理由も知らずに(生きる理由も知らず)時は紙吹雪(時は紙吹雪)散りゆきて風の音になる(腕の中で音になる) 久方の雨は燎原の炎を濡らし(濡らして)小波の妖しき憩ひの欠片を掻き消す(掻き消す)恋は土深く静けく朽ち果てる 手のひらからこぼれる月草の色(風に揺れる月の夜)消えゆく先は