ひとりぼっちと 思うなとこの手に残した 部屋の鍵あなたのこころが 今しみる迷い悩んだ 季節のはてにやっと迎えた 雨月夜 男ごころが とけないで手さぐりしていた 長い春日蔭になじんだ 一輪草すぐに日向(ひなた)に 咲けないわけが眉をくもらす 雨月夜 いいの? 私で いいのねと追いかけ追いつき 問い返す恋紅ほのかな 薄明りせめて幸せ 逃げないように祈る思いの 雨月夜
日差しに揺れてる 恋がある一途な日陰の 恋もある灯していたいの あなたの胸でこんなに小さな 命火だけど浮世の風など 怖くない ないない尽くしの 一間でも心をつないで 生きてます負けたりしないわ あなたが居ればお猪口に残った お酒をねだり甘えるひと夜が あればいい 男は明日(あした)に夢を追い女は男の夢を追う離しちゃ嫌です ふたりの絆七坂八坂の 情愛(なさけ)の道もあなたと歩けば 花も咲く
鏡に姿を うつしてみれば不幸が着物を 着てるよう涙にむせて 張り裂けそうなこの胸この手で 押さえています私どこから 間違えたのかしら 男と女の もつれた糸は鋏(はさみ)でぷつりと 切りましょかできれば過去を 釦(ボタン)のようにつけ替えられたら いいのでしょうが私いつから 間違えたのかしら 躰が細ると 心もやせて夢までちいさく しぼみそうしおれた花に 盛りの頃の色艶(いろつや)問うのは 酷(むご)すぎ
北の大地で産声あげた幼き娘は 夢抱(いだ)く幾星霜(いくせいそう)の 時は過ぎ名もない花は 実を結び決めたこの道 ひとすじに命をかけた 歌一輪 雨に嵐に さらされながら心が折れそな 日もあった電話の向こう 母の声くじけちゃ駄目と 励まされ倦(う)まず弛(たゆ)まず 誇らしく想いを込めて 歌一輪 咲いた花見て 喜ぶならば咲かせた根元の 恩を知れ座右の銘と 父親の言葉はいつも 胸の中春夏秋冬 凛(りん)と
男らしさの あるひとならばだまって女房に してほしかったあれが死ぬほど 愛したひとか世間の噂に 負けたひと夢に泣いても夢に生きたい 夢おんな 雨の夜更けを さまよいながらあなたの居そうな 酒場をのぞく愛のかたちは どうでもいいの別れちゃいけない ひとだった夢は散っても夢をまた抱く 夢おんな たとえこのまま 逢えなくたってわたしは一生 あなたを待つわ愛のぬくもり 分けあえるよなふたりの生活(くらし)が 
明日の別れを 知りながら命のかぎり 燃える女ほのかに香る 湯あがりの肌の白さに 匂う月ああ みちのく 樹氷の宿 酒のぬくみも 凍てついたさだめの雪は とかせないほろりと酔えば 死にたいと弱い女に また返りああ 君泣く 樹氷の宿 無理に微笑って 朝の日にそむけた顔の
お酒のしずくで つづけて書いたおなたの苗字と わたしの名前愛しても 愛しても 愛したりない女ごころは うるさいですか今は夢でも いつかあなたの妻と 妻と 呼ばれてみたい あなたがうしろを ふりむくときを今日まで待ったわ 爪かみながらこれからも これからも 邪魔をしないでついてゆきます 嫌わないでね愛はひとすじ
風の音にも やせて行きますお酒並べて 泣いてますただひとり あのひとの通夜をするおもいで残る おもいで残る若狭の宿よ 若狭蘇洞門の波が泣きます季節はずれのあらしですまぼろしの あのひとと話してしみじみ想う しみじみ想う若狭の宿よ 窓にうつして 髪を切ります違う女に 変わります何もかも あの人に捧げてた恋をふりきる 恋をふりきる若狭の宿よ
雪はまだ 河原に白く指を切る 水のつめたさ加賀の金沢 浅野・犀の流れ明日をさがして さまよう恋にいのち華やぐ 夢染めて春を呼ぶ 春を呼ぶ 友禅流し 露草で 描いた恋の行くすえは 水に流れるこれがさだめか 紅殻格子[べにからごうし]慕う女の こころのようにゆれて揉まれる 絵模様のかなしくも 美しい
どうしていいのかわからぬままにすがりに来ましたみ仏に教えてください室生さま女のかなしみ曳きずって朱塗りの橋を渡ります 愛してしまえば燃えつくさずにおかない火の蝶恋の蝶いとしさ憎さの繚乱舞い夏にはみ寺のシャクナゲも一期は夢と咲いてます 妻子を捨てさせ愛する人もなくして五重の塔の下救けてくだせさい室生さま深山のしぐれは罪ぶかい女の頬を叩きます
あゝ肩を抱く 腕のちからで冷えてゆく 心がわかる近づく別れの足音に 背中が寒い逃げないわ 逃げないわ陽ざしは春でも これから私季節はずれの こころは 冬支度 あゝ悲しみに なれていくよに捨てるなら 時間をかけてひとひら ふたひら 紅バラも 花びら散らす追わないわ 追わないわ別れのつらさに
抱けばそのまま 腕の中とけて消えそな あゝおまえ夫婦みたいに 暮らしたいせめて三日でもねえというおまえに うそはつけない 爪をかむくせ その癖もいつか忘れた あゝおまえ買った揃いの お茶わんに夢がさめなけりゃねえというおまえの 顔がまぶしい 肩で甘えて ついてくる白いうなじの あゝおまえ襟をあわせて 寂しそに雨になるかしらねえというおまえの 声が泣いていた
「今度生まれかわったらあんたの女房になるわ 恋女房にね」やせたからだを すり寄せて指切りのまね するおまえバカだよ バカだよ 身をひくなんて 「あたしなんかついてたらあんたの荷物になるわ 苦労の種にね」おれのこの手を すりぬけてみぞれの街を どこへ行くからだに からだに さわるじゃないか 「いつかきっと添いとげてあんたの女房になるわ 恋女房にね」無駄な気苦労 するよりもいっしょに越える 水たまり背中に
最初の一ぱいは 私につがせてあなたを誰かに 盗られないうちにお酒の楽しさを ふりまく人だからグラスのまわりに 陽だまりができる すこしでいいの 心の隅に私の愛を 住まわせといてかたほうの眼で なにげなく私の影を 追いかけて最初の一ぱいは 私にのませて 信じて待ちわびた ごほうびのように 最初の一ぱいは 私にかえしてあなたの名残を 独り占めしたいお酒のせつなさを 知ってる人だからかくれてひそかに
海は荒れてもョ…かもめは飛べるよ私ゃとべない身の上だから涙ながして海をみるあゝ…いつになったら春が来る寒い北風 便りをはこべ北のかもめよ 便りをはこべ にしん来たからョ…男がさわぐよどこに建つやら 金ぴか御殿女泣かせの 馬鹿さわぎあゝ…いつになったら眠られる沖の漁火 涙をはこべ北のかもめよ 涙をはこべ 生きているけどョ…あたいは死んだよ死んで稼いだ 銭コを抱いてお父 お母は生きとくれあゝ…いつになったら夜があける津軽
水にただよう 浮草におなじさだめと 指をさす言葉少なに 目をうるませて俺をみつめて うなづくおまえきめた きめた おまえとみちづれに 花の咲かない 浮草にいつか 実のなる ときをまつ寒い夜更けは お酒を買ってたまのおごりと はしゃぐ姿にきめた きめた おまえとみちづれに 根なし明日なし 浮草に月のしずくの やどるころ夢の中でも この手をもとめさぐりあてれば 小さな寝息きめた きめた おまえとみちづれに
ひとりぼっちが淋しくて道を聞かれた見知らぬ人と駅を目指して歩きつつ小さな店で雨やどり二人はコーラを飲みました (セリフ)私 名前はミーコです 二年前北海道からでて来ました 何から話せばいいかしら身の上話は年より長い訳も名前も嘘ついて泪で薄く化粧して少女は大人になりました (セリフ)ゴメンナサイ 誰でもよかったの やさしい言葉をかけたほしかったの いつも幸せ夢に見ていつも悲しく取り残されて細いこよりをこしらえて左の
月洩るる窓の下であなたを待てば愛しても 愛しても心は遠くTAXI の止まる音が裏切るたびにひとつずつ ひとつずつ涙がふえるああ 何故 恋にああ 何故 女にああ 何故 人の世に抱かれても 抱かれてもまた抱かれたい あなた あなたあなたに… 花冷えの 指の寒さあなたは何処に逢いたくて
抱けばこの手を すり抜けながらあの日の私じゃないと云うたとえ生活は変っていても元気でよかった ネオン街逢いたかったよおまえ おまえ どこへも行くな 長い旅から帰ったような疲れがにじんだ 化粧顔おれもずいぶん探したけれどやつれた姿が 目に痛い逢いたかったよおまえ おまえ どこへも行くな むせび泣く肩 しずかに撫でて泣きやむとき待つ 雨の夜苦労させたが ふたりっきりの幸せこれからさがそうよ逢いたかったよおまえ おまえ どこへも行く
昨日まゆみが 町を出た今日は私が 町を出る声にならない サヨナラを汽車の汽車の窓から 捨てながら じゅん子も言ってた新宿は 夢が住んでる 街だよと無理ね私の 性分じゃ何故か何故か幸せ 握めない 誰も知らない 人ばかりよそみしている 人ばかり逃げて行くのは つらいけど駄目に駄目に成るのが こわいから 夢にありつく 近道は母の待ってる
さいはての 赤提灯に 身を寄せる明けくれの わびしい暮らしに 負けそうな気がつきゃここまで 落ちていた 裏窓に むせび泣くよな 汽車の汽笛母さんが 私の心を 呼び返す涙になるから 呼ばないで 酒の味 吐いて覚えた きのう今日お客さん 男の話は
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星も見えない 都会の夜は女ひとりにゃ 寒すぎる誰が悪いというわけじゃない恋のまねごとしたばっかりに悲しい歌のくりかえし悲しい歌のくりかえし 酒の手酌は 忘れたはずの遠いうわさを 呼びよせるなまじ男のこころの奥がわかるふりしていたばっかりに悲しい歌のくりかえし悲しい歌のくりかえし いつもひとりで 生きてた私もとにもどっただけじゃないあんな男と強がりいってつくり笑顔をしたばっかりに悲しい歌のくりかえし悲しい歌のくり
やってられないやってられないやってられないここで私は いち抜けた あんた それほどいうのなら少しゃ まごころ見せとくれお前 ひとりと いいながら今日の香水 また違う 春もうららと とび出して三日四日も うろついてそれで ごめんもないだろう抱けばすむよな ことじゃない やってられないやってられないやってられないここで私は いち抜けた あんた 今度はうそじゃないきれいさっぱり別れるよ私 これでもまだ若い違う世界を見つけるよ 春もうららと
お酒が強くなったのはあなたが いなくなってから恋しくて 淋しくてひとり待つ身がつらすぎて 何度も手紙を書いたって音信不通の風便り春がゆき 秋がゆき今はこころも冬景色 だけど テレた顔で急に ドアをあけて涙 うかべながらたたずむ あたしを抱きしめる ああ 極楽トンボだね あの男はあたしの心をクルクル回る ああ 極楽トンボだね あの男はでもね 好きなのさルルル… 料理が上手になったのはあなたと 暮らし出してから
ことしの冬は長いっちゃァ四月やいうとるがにため息まじりの千代の声冷たい蒲団にもぐりこむ胸にチラチラ燃えあがる蒼い炎に目覚めたら 雪が舞う さらに舞う 風を誘ってまた舞い落ちる螢は出よるやろか 螢は降るやろか銀蔵爺の銀蔵爺の おとぎ絵眩ゆい 螢川 寒うないがか重竜は夜汽車の網棚から鴬色した外套を降して凍えた膝に置くそして何年経ったやら今も聞こえる三味の音 糸が鳴る さらに鳴る 否もっととまた撥叩く越前岬は
(ご多忙ね ご多忙ね)素敵なあなたは ご多忙で愛する気持ちに 気づいてくれぬ(ご多忙ね ご多忙ね)あなたが うぐいすだとしたら私はなりたい 梅の木にそうよほんとよまったくまったくそうなのね(ご多忙ね ご多忙ね) 恋するこころを 抱きしめて千里の道でも 逢いたいけれど(ご多忙ね ご多忙ね)あなたの前には 川があり私の渡れる 橋がないそうよほんとよまったくまったくそうなのね(ご多忙ね ご多忙ね) 帰ってい
誰かは 誰かを 橋のたもとで何故待つことを 覚えたの日暮れの街は やさしさをみせ逢いたい 逢えない 心のもどかしさそんな私を 素知らぬ顔で川は明日に 流れてく 去年のセーター 首に結んであなたのクセを 想いだすこの頃酔うの お酒に負けて泣きたい 泣けない 小さなこのお店つらい未練は
風邪にたおれた おまえの寝顔夢で泣いたか ひとすじ涙外で男は 勝手なくらしふり向くことも なかったか馬鹿な男に 夾竹桃の花がしみるよ ほんの初めは 雨やどりでもいつかつれそう 路地裏住い俺がもすこし 器用に生きりゃ苦労もせずに すんだろが馬鹿な男に 夾竹桃の花がしみるよ 熱があるのに また起きあがる俺のためにと 夕げの支度無理をするなと しかって抱いた背中のうすさ
あなただけです 私の夢はついて来いよと 云われた日から冬のこぼれ陽 並んで浴びて肩に甘えて 添える指のり切れましたね のり切れましたね負けないで 私たち きっと同じね 失うものと人の一生 掴めるものは派手になってく 人の世なのにお酒つぐ間の いとおしさ好きですあなたの 好きですあなたの嘘のない 生き方が 通りすがりの 足 ふと止めて見てよ夜でも 花咲きそうねなにが生き甲斐 人それぞれよそっとつぶやく