千里の母 – 片山瑞枝

母を尋ねて 幾年月の
募る思いの 苦労の数は
千里のはてへ 届かぬか
無事な姿を この胸抱いて
合わす両手も 悲願の夢よ

(セリフ)満洲の寒い夜 凍えてさまよう
母と乳飲み子を 助けたと
育ての親から 聞かされました
戦争が悪いのね 親子の絆を裂くなんて
一目でいいからお母さんに逢いたいの
逢いたいのよお母さん…

雨も凍てつく 大地の中で
耐えて忍んだ 孤児ゆえに
恨んで泣いた こともある
辛い運命を 支えてくれた
母のかたみか お守り袋

(セリフ)まぶた閉じれば 優しいおかあさんの
微笑む顔が浮かんでくるのよ
肌身につけた お守り袋
きっとおかあさんが付けてくれたのね
一目でいいからお母さんに逢いたいの
逢いたいのよお母さん…

母を慕うて 涙に暮れて
声を限りに 呼んでは見ても
答えてくれぬ 詫びしさよ
星がまたたく 夜空を見れば
浮かぶ面影 心も濡れる