夏空クロール – 熊田茜音

背中照らす夕日が
夏の日の思い出 刻み込むようで
街が海に変わる
目を閉じてクロール 寄せてかえす波

戻りたいのかな
やっぱり もう一度抱きしめたいから

ああ、いまでも
青い空だったと
青すぎて 怖いくらいと振りかえる
綺麗が心に広がるとき
楽しかったと呟いてみたくなる

一緒に過ごしたあと
それぞれの場所へと 日常へ帰る
海からまた街へ
私は誰だっけ もう波は見えない

戻りたくないね
だって 砂浜が懐かしいから

ああ、どこかの
青い空の下
夏の日をきっと追いかける人がいる
わかるよ 私も追いかけてる
楽しかったと呟いて陽が落ちる

ねえ季節の香り 甘く切なく流れてく
真夏の風が別れを告げる音

ああ、いまでも
青い空だったと
青すぎて 怖いくらいと振り返る
綺麗が心に広がるとき
夏の空へクロール

ああ、どこかの
青い空の下
夏の日をきっと追いかける人がいる
わかるよ 私も追いかけてる
楽しかったと呟いて陽が落ちる