深紅(あか)に黄に白に 薔薇が咲いた今、おまえが霧の 水遣(や)る庭先に俺は縁側の 籐椅子で過ぎてしまう季節を どうもできなくて爪を齧(かじ)る命の限り知って 初めて沁みる ものがあるよまた鳴くツグミ 空の青 後(あと)に遺(のこ)す女の傷(いた)ましさ護(まも)っているからね いつもあの宙(そら)でたとえ瞳に 見えなくても独りじゃないからね どんな時だって駄目な亭主(やつ)でも 信じてほしい 虫の
雨上がりの空は うすむらさき色した夕映えをはこんで 人の波 染める この街に溢れる数えきれない愛失くしても生まれる 永遠求めて 駅へ行く人の流れの中に懐かしいあなたに似た面影思い出はなぜ胸をくすぐるの?恋人たちのざわめきの中 暮れ始めた空は 一人歩くのもいいちぎれた雲が行く はぐれないように あの頃へ戻れるドアはもういらない新しい私を探しに行くから すれ違う人の肩をかすめて懐かしい声 聞こえた気がした立ち止
ためいきひとつポケットにおしこみみえないまちなみおもいながら 山が青くて心すこし溶けひばりのたかさにあなたをみる もうそちらでも春でしょうかうすでのあのシャツ着れるでしょうかああ もうすこし夢でみるわだから今はただあなたにあいたくて 桜がちったら少しお酒のみあめがあがったらもう少しのみ わすれることさえわすれているのネむねのたからものさすりながら そうあなたはあるいてるネいつかとまるとこさがしながら ああ も