夜の匂いがこころの奥の人恋しさに 火をつける紅さし指で 口紅ひけば胸のときめきかくせない おんなの恋は 万華鏡(まんげきょう)移ろう愛にこの躰をまかす揺らめいて…ああ謎めいて…今のわたしにはあなたしかいない… 月の明かりに羞じらいながらあなたの彩に染まりたい吐息が熱く渦まく薄闇に赤い稲妻 駆けぬける おんなの恋は 万華鏡(まんげきょう)儚い夢にこの躰を焦がすみたされて…ああ泣きぬれて…今のわたしにはあなたしかいな
稽古帰りの 柳橋出会い頭の 鉢合わせいろは「に組」の粋な哥兄さん 小頭で纏持ちSANOSANOSA SANOSANOSA惚れたホの字の 流行風邪手櫛でまとめる ほつれ髪恋の大川 しぐれひと降りじれったい ええ 憎い人 木遣りくずしに 爪弾きで合わす三味の音 屋形舟謎をかけても野暮な哥兄さん とんちきの石頭 SANOSANOSA
傘にいちりん こぼれ花まっかに燃えた 恋も散る行かないで ねぇあなたわたしを置き去り 行かないで別れ惜しんで 心も濡れる通り雨 なごり雨 紅の雨 熱い情けに 一重咲き幸せ実る 夢を見た好きでした ねぇあなたこの世の誰より 好きでした夜にそぼ降る 想い出しぐれ通り雨 なごり雨
鎌倉積みの 石段を大松明が 駆け上がり 那智の火祭りが 始まるのです 愛の指輪の 宝石も恋が終われば 硝子玉 火の粉浴びれば 燃え尽きますかああ 貴方から… 旅発つために 熊野まで泣いてるような 滝の音 夢なき旅の 女には那智の火祭りは寂しいのです 髪の乱れも そのままに借りて眠った 腕まくら 燃えたあの夜が 浮かんで来ますああ
愛しているよと窓ごしにくちのうごきでつたえるあなたすがる思いでうなずき返すアカシアの駅 ベルが鳴るさようなら 言わないできっと きっと 帰ってねあなたを乗せてゆく 海峡列車 信じているから泣かないわかたい約束 かわした二人華の都のきれいなひとにうばわれないで 惚れないでさようなら わたしだけいつも いつも 想ってね笑顔で送ります 海峡列車 ふたつの未練が舞うようにテールランプがにじんで消えるもっと優しい女になって抱きしめた
花が咲き 花に酔うお江戸の名残りの 仲見世はホラ 今宵も更けゆく提灯(あかし)に揺れてウキウキと カラコロと駒下駄鳴らして 石畳アァ 今宵も あなたに逢いにゆくどうせこの世は 夢ん中泣いちゃダメダメ 浮かれて踊れあ…あ…あ… 雷門 浅草寺 馬道千束 花川戸 あぁ 浅草パラパラ パラダイス ほおずきに 朝顔に年の瀬 羽子板 酉の市ホラ 二人でひとつの願かけましょか夢を見て 恋をしてときめく命が ほとばしる
凍えて冬越す 野の花だって いつかきっと蕾の 開く時がくるお初天神 両手を合わせおみくじ引いたら 末吉やぼちぼち行きましょ 相合傘で春の風呼ぶ 曽根崎しぐれ  路地裏あかりが 小雨ににじむちょっと一本熱燗 飲んで行きましょか愚痴を言うより ほろ酔い気分明日の倖せ 信じましょうぼちぼち歩けば 何かに出逢う肩を寄せ合う 曽根崎しぐれ  根もなし名もなし ないないづくしいいのいいの大きな 夢があるやないあんた負
時化がかじったおんぼろ船でヨー度胸ひとつの漁に出るあんた無事で戻るように バッと御神酒をふりまいてさあさお立ちだあばれ船 昨夜あたしを抱いてた腕でヨー網を引くのか今頃はあんた呼んでほてる乳房のせめてぬくもり届けたい風も寒かろあばれ船 惚れて惚れぬく荒波そだちヨー涙みせたら叱られるあんた迎え走る岬沖じゃ大漁の旗をふる今日は祭りだあばれ船