虚構の朝 – 深居優治

昨日と違う生活
それは大きく見れば同じ繰り返し。
明日も同じ心
それは近くで見れば赤の他人。

目を閉じるように
あなたは居なくなって、
耳を塞ぐように、
世界は知らないものに変わった。
すり替わっただけ。

全てが作り話ならいいのに。
誰かの創作の物語の冴えない主人公。
特別なことなんて何もなかった、
あなたが居たことも、
死んでゆくことも、
夜と朝が繋ぐただの生活。

全てのことに意味は無い。
それはつまり、全てのことに
意味があるということなのでしょうか?

息をするように、誰かを思う。
誰かの中に居場所を探す、探す。
虚構を積み上げた朝
その空白の中にも
ぬくもりはあったんだ。
私は確かに今、息をしている。
そしてまた、回り始めてゆく。
そんな朝が来るから、もう行かなきゃ。