昨日と違う生活それは大きく見れば同じ繰り返し。明日も同じ心それは近くで見れば赤の他人。 目を閉じるようにあなたは居なくなって、耳を塞ぐように、世界は知らないものに変わった。すり替わっただけ。 全てが作り話ならいいのに。誰かの創作の物語の冴えない主人公。特別なことなんて何もなかった、あなたが居たことも、死んでゆくことも、夜と朝が繋ぐただの生活。 全てのことに意味は無い。それはつまり、全てのことに意味がある
不完全な彼の物語は不完全なまま終ろうとした。 気付いてしまった。僕の中で僕を叩くのは僕でしかなくて。誰かのせいにするのは、一人じゃ心細いから。 不安を象って、壊してしまえたら良かったな。形が無いから、僕には壊せなかったの。 忘れてしまった、帰り方を。行き先も告げて無いから、迎えも来ないな。誰のせいにも出来なくなったのは、あなたの事さえ思い出せないから。 苦しいのは最初のうちだけ。本当は、空気が無くても生き
意味の無いものを探しすぎて移ろう僕は意味にまみれた世界で あなたを探すだけなら容易いことだと笑った。もう全て見たつもりでいた描いたあなたは虚、移ろう。 戻れはしないの、肥大する記憶はあなたを薄めてきれいにしてゆく。僕らが欲しいのは正解じゃなくて忘れるということが抱えた免罪符だろう。 通り過ぎたらもう全て同じ色に染まるけどあなただけは僕を忘れても、ここに居て欲しいんだ。居て欲しいんだ、ここに。 意味の在るも
『彼の頭の中には重力があるの』ってヘルマは言った僕の知らないところで。 ケルトは言った『君の頭と、彼の頭が繋がっているというのならそれを肯定しよう。』 ヘルマは言った『見ればわかるわあんなにも苦しそうな顔をしているじゃない。』 ケルトは言った『君の中にある“苦しみ”が彼にとっての“喜び”だったらどうする?』 困ったようなフリして取り繕う星が瞼を開いて夜が呼吸を始めた。 『私の中に無いもの、私はそれを否定も肯
君が壊した世界だ。雨音、ポツリポツリ、今日も傘と歌う。 『僕が居ない』と思うこの心は誰のもの?君が居ないとこの身体は傘の中で消える。 何から話そうか。自分一人を守る傘が無いと窒息するこの世界で。 拡げた僕だけの傘黒く塗り潰したんだ。世界とのキリトリセン聴こえる傘と雨の歌。言葉は見えなくなるから心は変わってしまうから僕は居なくなってしまうから今日も『さよなら』 気付いたんだ世界を濡らす雨に触れていないと居な