空(から)の米櫃(こめびつ) 見向きもせずに将棋一筋 思案顔(しあんがお)坂田三吉 甲斐性無しでたんと たんと有るのは 夢の駒骨身惜しまず 泣き言云わず支える小春の 心意気橋の数(かず)ほど 女に惚れて川に成るほど 呑んだ酒落語(はなし)終われば 八方破れそれが それが亭主の 春団治浪花人情 人生舞台苦労はお浜の 隠し芸恩に着ますと 施(ほどこ)し抱いて大(だい)の男が 目に涙今は取的(とりてき)
男ひとりも 飼いならせずにあんたのボトルで 夢注(つ)ぐ私すがって行きたい この恋なのに冷たい海だよ あぁ 日本海夜の波間に ちらちらとあれは未練か 想い火か壁にもたれて 波音聞いて優しい瞳(め)をして 飲む人だったはぐれ鴎が 船追いかける暖簾の向こうは あぁ 日本海女ごころも 知らないで寄せてくるのは 波ばかり恋の重ね着 脱ぎ捨てたって二度とは戻れぬ 逢わない過去に海と空との 境も見えず氷雨が窓
梅の香りが 漂う夜はあなたの胸に すがりたいいのち咲かせて 棄てられたって花は季節を 忘れないいいの いいのよ つらいけどああ 後追いは しないから銀杏坂から お堀の跡へ歴史をたどる 弘道館あなた恋しい 思い出だけがついて来るようで 泣けてくるいいの いいのよ この恋にああ 破れても 愛は愛あなた好みの 着物が似合う偕楽園の 花あかりあの日あなたと 二人で観たが今はひとりで 探す夢いいの いいのよ
灯(あか)りにじんだ 裏通り人が恋しい 雨の夜話し相手の お客もいない肩を寄せあう あんたもいないあゝさみしいね……未練とまり木 独酌酒(ひとりざけ)世話になったと 置手紙どこへ流れて 行ったやらあんた十八番(おはこ)の 演歌が沁みる隙間だらけの 心に沁みるあゝせつないね……偲ぶおもかげ 独酌酒(ひとりざけ)なみだ拭いたら 思い出もすべり落ちそな 不幸指ここで酔いどれ 帰りを待つわ命あるまで あん
音もなく 雪が降る 雪が降るおんな桟橋 船が泣くこのこころ このいのちみんなあなたに あげたのに雪 雪 雪 わかれ雪哀愁雪港雪の玉 投げたって 投げたって届くはずない あの船に淋しいよ 悲しいよ港たそがれ はぐれ鳥雪 雪 雪 なみだ雪哀愁雪港角巻きも 手袋も 手袋も赤と黒との 合わせ柄くちびるが くろかみが追えぬあなたの 後を追う雪 雪 雪 みれん雪哀愁雪港
あなたひとりに 愛されながら生きて行けたら 幸せでしょう風に揺られて 寄り添うようにそっと そっと咲いてる花びら二つ姿ふたりの あ…忍冬離さないよと 私の肩を抱いたあなたの 手の温かさうれし涙を 笑顔でかくし歩く 歩くふたりの小雨の道に白く咲いてる あ…忍冬しょせん添えない さだめの恋と知っていながら 愛した私炎(も)える命を 抱きしめながら生きて 生きていたいのあなたのそばで忍ぶふたりの あ…忍
いくら好きでも 愛しても添えるはずない 運命川いいえ いいのよ いいのよわかっていますあなただけなの 私には流れ流れる 明日舟人の情けが 恋しくて涙ぐむ夜も いくたびかいいえ いいのよ いいのよわかっています遠い灯りを 追いかけてゆらりゆられる 明日舟浮世 荒波
泣いて焦がれて あきらめて旅路の海に 捨てる恋ねぇあなた 少し恨んでいいですか未練血の色 にじませてくれない海峡 あぁ…陽が燃える忘れられない 想い出が波間に揺れて また浮かぶねぇあなた 抱いて下さい もう一度何処へ帰るか 鴎鳥くれない海峡 あぁ…潮風が啼くせめてお願い 夢の中優しく涙 拭きに来てねぇあなた 心きりりと軋みます恋の残り火 凍らせてくれない海峡 あぁ…陽が沈む
ほつれ黒髪 束にして愛のぬくもり 縛りたい佐渡は四十九里 回りは海よ架けて下さい なさけ橋明日はお別れ 岬宿沖の漁火 消えるまで夢は見せない 寝かせない風と見送り 両津の港それを思えば 泣けてくる枕濡れます 岬宿揺れて波立つ 寂しさが胸にあふれる 夜明け前佐渡の姫崎 灯台あかり燃えてあなたを 引き留める朝はいらない 岬宿
空よ海よ 母なる島よ緑豊かな 心のふる里友と遊んだ 両津の港今も夕陽は 燃えているだろか時を越え 悠久(ゆうきゅう)の時代をつなぐ 愛を伝える輝け朱鷺よ 大空に羽ばたけ朱鷺よ ふる里の空に山よ川よ 父なる島よ冬の厳しさ 教えたふる里夢を語った 金北山(きんぽくさん)よ人の優しさ 満ちているだろか花の時 春うらら未来へつなぐ 佐渡を伝える平和の時よ 青空に羽ばたけ朱鷺よ ふる里の空に輝け朱鷺よ 大空
抱かれる数が 増えるたび女は別れが つらくなる今夜 ひと夜で あなた旅を終わりに しませんかいで湯の宿の 庭に咲く花は悲恋華 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)愛しちゃならぬ 人なのに愛した私が いけないのごめんなさいね あなた罪もないのに 苦しめて無いものねだり 女って恋は紅(くれない) 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)いで湯の駅で 右左(みぎひだり)明日(あした)はそれぞれ 汽車に乗る朝が来るまで あなた借
思い出宿る 久慈川の岸辺にひとり たたずめば流れる水の いとしさよ帰らぬ夢に 蝉も啼いているああ 奥久慈は 恋のふる里心にしみる せせらぎをたどればいつか 四度の滝病葉落ちて しみじみとかかるしぶきに 水面はゆれているああ 奥久慈は 夢のふる里遥かにあおぐ 阿武隈の山には白い 雪が降る黄昏今日も 一人なら何故に淋しい 湯の街灯りああ 奥久慈は 心のふる里
タワーが見える 小さな部屋は思い出が 愛(いと)おしい 夢の宝箱初めての お給料 嬉しくて買った背伸びして 恥ずかしい ハイヒールあれが私の スタートライン二度ない人生 もう一度東京・東京 やり直したいの いいですか夕焼けに あなたの笑顔を 見ています都会の暮らし 怖さも薄れ不器用を 抱きしめて くれた街灯り足早(ばや)に 交差点 人混みの渋谷やるせない 青春が ふと浮かぶここが私を 支えた歩道諦
店を開店(ひら)いた その年に軒に吊した 風鈴ひとつ新米ママです チンチリチン消えたあの人 もしかして顔で暖簾を 分けながら覗きに来るよな 胸騒ぎ味もなんとか 二年目は苦労記念に 風鈴ふたつ度胸がついたわ チンチリチン肩の荷物を 下ろしたら愚痴も聞きます コップ酒ふるさと訛りは 許してね仕舞い忘れた 三年目誰が増やした 風鈴みっつ情けがうれしい チンチリチン外は秋風 ほろ寒さ音色重ねる 虫の声何度
愛した人は 戻らないいま頃 どこに暮らしてる浦賀水道 もう一度あの日のあなたに 会いたいあなた灯台背にした 二人が浮かぶ観音崎は 追憶(おもいで)みさき祭りが好きな 人でした法被(はっぴ)が似合う 人でしたおけさ愛しや 柏崎あの日のあなたに 会いたいあなた波間に隠れる 夕日が憎い聖(ひじり)ヶ鼻の 観音みさき初めて会った 四国路は二人を結ぶ 旅でした肩をやさしく 抱き締めたあの日のあなたに 会いた
空に 空にそびえる 身がすくむ岩肌削る 荒れる波逢いに来ました 後追いかけて女ごころの 鐘の音(ね)は願いが叶う 恋なのに風が泣いてる 馬ヶ背しぐれ抱いて 抱いてください もう一度夢でもいいの 甘えたい日向灘(ひゅうがなだ)から 風吹くばかりいくら呼んでも 叫んでも十文字(くるす)の海の カモメさえ涙しぶきの 馬ヶ背しぐれ白い 白い灯台 細島(ほそしま)よ歴史が宿る 枇榔(びろう)島船路(ふなじ)
都会暮らしに 迷ったら帰って来いよ 出直せと宅配便に 走り書き生まれ育った 東郷町はぶっきらぼうな 親父のようにデンと見守る デンと見守る冠岳がある夢を追いかけ 進む道つまずき転ぶ 迷い坂ふる里はるか 偲びます熱き人情 東郷町は一途に生きる お袋のように清き流れの 清き流れのああ美々(みみ)川がある瞼閉じれば 山や川夕陽に心 染められて牧水唄い 花想う遊び学んだ 東郷町はしみじみ今も 兄貴のように
時流(とき)を恨んで 合戦逃(たたかいのが)れ哀れ鶴富 旅の果て深山椎葉(みやましいば)の 満天の星都恋しや 草木の宿に運命(さだめ)はかない 秘(かく)れ花庭の山椒(さんしゅう)の木 鳴る鈴掛けてヨーホイ庭の小枝で 呼ぶ鈴の音に娘ごころが 罪越えて忍ぶ三年瀬(みとせ)に 命が燃える月よ隠して この恋ひとつ夜毎(よごと)待ちます 通い夫(づま)想い残して 野菊の別れ通う情の 花が散る二度と戻らぬ 
あふれる涙は ぬぐえるけれど未練は拭いても 消えないわそんなに飲むなと 叱ってくれたあぁ あのひとに 逢いたいよ手酌ほろ酔い 思慕酒この世の寒さに こごえた心ぬくもり分けあい 寄り添った似たものどうしと 笑ったふたりあぁ あのひとに 逢いたいよたどる思い出 思慕酒花びらみたいに しあわせ薄いおんなの演歌が 身に沁みる夢でもやさしく 抱かれてみたいあぁ あのひとに 逢いたいよ雨の裏町 思慕酒
調子(ちょうし)はずれの 唄だけど聞いてくれるか 親父さん苦労続きの おふくろが唄ってくれたよ 子守歌破(やぶ)れかけてる 赤提灯が俺にゃ似合いの 屋台酒笑い話しで 終わるよな夢じゃないんだ 親父さん故郷(くに)へ錦(にしき)と 行(い)かないが一旗(ひとはた)揚(あ)げなきゃ 帰れない丸い木の椅子(いす) 小さな布団酒と涙が 絵を描いた出世払いと 酒を注ぎ小言上手(こごとじょうず)な 親父さんや
どいたどいたヨォ 御輿が通る親子三代 あたしの出番今日の先棒(さきぼう) 任せておいて祭りだ 祭りだ 命が炎(も)える女彩る 女御輿は 花舞台ドントドントと 若衆太鼓バチのさばきに 晒(さら)しも熱い恋の鞘(さや)当て 女も勝負祭りだ 祭りだ 惚の字に賭ける火花とび散る 女御輿は 恋舞台セイヤセイヤと 目抜きを走る乱れ御輿に 根性据(す)えるここが女の 見せ場じゃないか祭りだ 祭りだ 笑顔で担(か
相撲一代 生命(いのち)を賭けて熱き血潮は 力士の魂(こころ)勝(かち)の一文字 握りしめきっと掴むぞ 金星一つ綱を夢見て 綱を夢見て勝負に生きるあの技(て)この技(て)と 思案を胸に負けてなるかよ 後には引けぬ土俵清めて しこを踏み汗と涙が 力にかわり綱を夢見て 綱を夢見て勝負に生きる波乱万丈 相撲の道は心技一体 磨きをかける今日もやるぞと 花道へ相撲一途に 魂(たましい)入れて綱を取るぞと 綱
会いに行きたい 涙の海越えて遠い海峡 渡ったあなた生まれ故郷へ 帰ると言ったあれは一月 白い冬夢破れ 恋破れ心の桟橋 待つ船もない愛にはぐれた かもめが泣いてますみれん心に さまよいながらひとりぽっちの 女の胸に涙色した 紅つらら泣きつかれ 夢の中たたずむ桟橋 粉雪の舞い恋の足跡 消しては又つけるそんな器用に 生きられません雪に埋もれた 二つのこころ抱いて今夜も 眠ります窓の外 雪明かり面影桟橋 
誰もわかって くれない時もきっと誰かが 見てくれる今はまだまだ 小粒でも「ヨイショ」「コラショ」を 道連れに行けるとこまで 行こうじゃないか春が咲かせる 陽向(ひなた)の花や雪にふるえる 野の花もどこで咲いても 花は花「ヨイショ」「コラショ」を 道連れにやれる事から やろうじゃないか汗や涙は 春待つ枝の夢の蕾だ きっと咲く今日が駄目なら 明日がある「ヨイショ」「コラショ」を 道連れに決めたこの道 
黄門さん 黄門さん今日はどこまで お出かけですか助さん格さん 共揃(ともぞろ)い民(たみ)を苦しめ 泣かせる奴を捨てて置けない ご隠居(いんきょ)さんの見せる印籠 見せる印籠 鬼退治黄門さん 黄門さん衣装形は 町人(ちょうにん)姿ちりめん問屋の 光右衛門(みつえもん)ひげを撫で撫で 旅から旅へ諸国漫遊(しょこくまんゆう) 日本史作り光る笑顔の 光る笑顔の 頼もしさ黄門さん 黄門さん朝も早よから 野
別れの涙は 見せたくないの振り向かないでと 困らせるあなたひとり 心の人よ 好きな人二度と 二度と 二度と会えないわけじゃない待っていますと 指切りしたの元気でね さようなら汽笛が遠くに トンネル抜けて未練を残して 消えちゃったわたしひとり お酒を少し 飲んでます胸の 胸の 胸の真ん中 寂しくて星を見つめて 涙がほろり元気でね さようならあなたが夢見る 故郷(こきょう)へ錦何にもいらない あなただ
火の粉あびても 心の夢は捨てはしません 半端のままで我慢二文字 たすきにかけてあなた一人に ついてゆく涙ひとふきエエー華と嵐の人生さ口と裏腹 こころは涙渡る世間は 無情の海よ浮くも沈むも 運命(さだめ)は一つ一度惚れたら 惚れ通すそれを承知でエエー華と嵐の人生さ道をひと筋 またいだだけで変わる憂き世の 人間模様所詮裸で 生まれた身体何が恐くて 生きられる苦労ひと漕ぎエエー華と嵐の人生さ
泣いて 泣いて 泣いてそれであのひと 戻るなら涙に溺れて 明日を待つ傘を貸してあげるから ねぇかもめ雨の海峡 行く船に届けておくれよ せつない心燃えて 燃えて 燃えて一夜情けに すがりつき別れを惜しんだ みなと宿これで終る恋ですか ねぇかもめ雨の海峡 沖遥かまた逢う夢さえ
誰が書いたか ベニヤの壁に夢は紅白 花舞台苦労してても つらいとはいわない男の 意地っ張り人生いろいろ 人間模様浅草・裏町 あぁ 落書き酒場惚れて別れた あの娘も今は母と言う名で 咲いたとかひとり詫び歌 弾き語り幸せ祈って 祝い酒心のケジメと 軽くは言うが浅草・裏町 あぁ 落書き酒場出世払いで いいさと笑い酒をつぎたす 親父さん泣くな焦るな 慌てるな努力は嘘など つくものか人情仲見世 願掛け通り浅
ボストンバッグを 足もとに置いて夕暮れを 眺めていたわあれは十八…そしてわたしは あなたに出合いビルの谷間で 恋をした小さな星一つ 東京砂漠訛(なまり)が取れない 不器用な娘(こ)だと言われれば よけいに黙るそんな子だった…逃げちゃ駄目だと あなたは叱り生きる勇気を 教えたの一人じゃ暮らせない 東京砂漠お前の倖せ 祈ってるからと別れぎわ 握られた手に泣いたわたしよ…今があるのは あなたのおかげ夢も