お泣きなさい – 森光子

もしも どこかで 悲しみに
逢った その時は
涙 そんなに こらえずに
泣けばいいじゃない?

男だって
女だって
誰も みんな
弱いもの
心が揺れるから
人間なのでしょう

今は お泣きなさい
涙 涸れるくらい
なつかしい
母のように
抱いてあげるから
今は お泣きなさい
涙 涸れるくらい
もう 何も
心配せずに
さぁ~
胸でお泣きなさい

どんなにつらい今日だって
やがて 日は暮れる
星が出てても 出なくても
明日は やって来る

大人だって
子供だって
時に弱音
吐くものよ
いろいろ 乗り越えて
人生は続く

少し 眠りなさい
すべて そこに置いて
すぐ そばで
見ているから
ゆっくり 休んで……
少し 眠りなさい
すべて そこに置いて
悲しみを
忘れるまで
さあ~
ここで眠りなさい

今は お泣きなさい
涙 涸れるくらい
その頬に
流れるのは
夢のかけらたち
今は お泣きなさい
涙 涸れるくらい
その瞳
閉じたままで
さあ~
もっと お泣きなさい