恋のからくり 夢芝居台詞(せりふ)ひとつ 忘れもしない誰のすじがき 花舞台行く先の影は見えない男と女 あやつりつられ細い絆の 糸引き ひかれけいこ不足を幕は待たない恋はいつでも初舞台恋は怪しい 夢芝居たぎる思い おさえられない化粧衣裳の花舞台かい間見る 素顔可愛い男と女 あやつりつられ心の鏡 のぞき のぞかれこなしきれない 涙と笑い恋はいつでも初舞台男と女 あやつりつられ対のあげはの 誘い 誘われ
花びら触れる 愛しさで恥じらう肩を 抱いた春ひとすじ蛍 飛ぶ夜に命を焦がし そして夏人生は廻り舞台めぐり逢う めぐり逢う恋暦 あぁ おまえそぼ降る時雨 別れ唄季節のさだめ 濡らす秋舞い散る雪に 山茶花の紅色胸に しみる冬人生は廻り舞台行き過ぎる 行き過ぎる恋暦 あぁ おまえ心の奥に 灯をともし女がひとり 待ちわびて旅路の果てに 面影を男はいつか 振り返る人生は廻り舞台やがて咲く やがて咲く恋暦人生
不意に大地が割れて深い 亀裂の谷間わたし 独りが今もそう 想い出の中なぜに これほど辛い愛の 別れに堪えて人は どうして生きる意味 探すのでしょうかあなた あなた あなたの声今も 耳に 聞こえるようであなた あなた あなたの声夜毎に 恋しくて あああいつかは きっと 逢えるから今夜は 夢の中あの日 あの時 だれがたった ひとつの命風が 吹き消すようにそう 吹き消した…のか今も両手合わせて名前呼んで
あれは昔というほどの遠いことでは ないけれど女ひとりの 生きるみち曲りくねって遠くなる季節季節に花があり咲いて乱れて 散り急ぎ人の出会いの数々も色とりどりの花の舞なぜ なぜ なぜ 女この世でおまえ なぜ 女白くまぶしいやわ肌に人の嘆きをからませて時にためいきすすり泣きだけど怨みは しなかった耐えてしのんだ つぼみにも今日を限りの花びらも生きるさだめの風が吹き折れよとばかり 花の舞なぜ なぜ なぜ
出会いの時の高鳴りは少女の頃と同じもの夢か現実か覚めやらぬ恋の吐息のその森で紅椿心に咲き濡れるよ微笑みで心の扉 開いたらくちびるさえずり 夜もすがら遊びで恋などできないと涙で男の胸濡らす恋に焦がれて 愛に憧れいつも女は恋がいちばん 愛がいちばん愛がいちばん 今 華ざかり少し派手めの口紅はときめく心 隠せない苦しい恋の重ね塗り深みを増したその森で紅椿ひときわ 咲き揺れるよたち込めた香りの行方見失い妖
もしもかなうことなら世界中で一番 愚か者と いわれようたった一人だけのために 生きて死んだ馬鹿な奴と云われよう変らぬものを 人はどれほど数えられると云えようキャラバン 星さえも命定めなくキャラバン 人の世は全て 移り行くキャラバン この愛はそう奇跡への 旅・夢もしも君が望めば山も河も動かし 大地変えて見せようたった一人だけのために生きて死んで笑顔を 見せもしよういいかげんな自分に死にものぐるいのか
初恋はさくら草二度目野菊の隠れ咲き夢もどき梅もどき四度目世慣れて鬼あざみたよりなきもの 人の心よ飽きても 泣いても また恋を追う戯れの紅はこべ遊ぶこでまりそぞろ咲き行きずりのゆずりはかひと夜限りの夕顔か愚かなるもの 人の心よ懲りても 悔いても また恋に酔う花走馬 駆けようと恋燈籠 回ろうと今目の前の お前の不思議いずれの花に 例えようもなく ううなぞの一輪 名付けようもなく ああ旅先の月見草憂さに
北の空から 舞い散る雪に今日も港は 暮れてゆく馬鹿な女と 指さされてもいいの あなたが 好きだからあんなに優しく抱いた人死んでも私は 忘れないこゆき こゆきは 漁火にそっと 今夜も 祈りますこゆき こゆきは ただひとりあなた 信じて
広い世界に ただ一人人生かたる 友はなく恋におちこむ ヒトもなしヒザをいだいて わが頭壁にぶつけりゃ こわいかにコドクコドクと 音がした一人なんだ 一人なんだだーれもいない…街には人が あふれてもほほえみかける 顔はなく目と目をあわす 相手なし夜の夜中に 窓をあけ淋しいんだよと 叫んだらコドクコドクと コダマがかえった一人なんだ
どうせはかない 夢だったのと下手なセリフは 云わないでくれあえば涙が つらさを増すと手紙ならまだ 許せもするがなりゆきだけの 恋だったのか演歌みたいな 別れだね赤羽行きの 夜更けの電車秋色深い 肩かけ揺れてあの日にかけた お前の目にはまこともどきの 光が見えて一緒にいたい 気にもなったよ演歌みたいな 別れでも愛の轍が いとおしくなる泥をはらって 抱きたくなるよ冬の深さに 閉ざした心旅のそぞろに 野
色は匂へど 散りぬるを桜 山吹 花菖蒲色とりどりの 恋衣心こがして 衣(きぬ)が咲く男心は 風車何処吹く風に 柳色いとあわれ いとをかし女の綾なす 色くらべあさきゆめみし 恋模様茜 白藤 花嵐乱れ染めにし 恋舞踊心ゆらして 衣(きぬ)が舞う会えぬ怨みの 夢枕会えば梔子(くちなし) ゆるし色いとあわれ いとをかし女の織りなす 色すがた季節知らずの花軍(はないくさ)果ては枯れ野か 朽ち葉色いとあわれ 
ポツン 灰皿に アナタいつ来るか聞くのポツン 鏡にも アナタ今何処?と聞くのポツン 歯ブラシはまるで 夫婦のようでもポツン カーテンは 少し不安で揺れてた夜降る雨は 何色と帰る前に聞きたい紫 それとも 藍 教えてポツン バス停と私似てる気がするわポツン
真昼の陽射しを 遮るカーテン偽名もいつしか ふたりに馴染む外した指輪を バッグに隠してあなたはただの 女に戻るどんな嘘をついて逢いにきても許してあげるさ言わない 訊かない 引き止めない約束を決めるのは あなたでいい抱いて 抱いて 抱きしめて 咲かせた昼顔途切れる時間を 報せるアラームほんとのあなたが 化粧で消える肌の火照りを 気づかう仕草別の幸せ
風下にいつもいたよ 吹きだまり 袋小路空の 鳥どもに 届かぬ願いの 石つぶてため息を ついてみたよ つきない 運もないとだけど 目を覚ま諦め嫌いの 天邪鬼雷も耐えていたよくじけまい くだけまいと胸の 奥底に情熱の鼓動 響かせて君に逢えたよ
雪の前線が近づいた街で懐かしい声に心まで凍った一年振りね……とさり気ない笑顔手袋で見えない指環より切ないあの日から淋しくて淋しくてたまらない忘れたことは一日もないさ忘れると誓っても淋しくてたまらずに想い出と暮らしてた俯(うつむ)いて歩く舗道行く影が誰でもあなたに思えて辛かったあきらめたくて誰か愛してもたったひとりしかあなたはいなかった微笑(ほほえみ)が悲しくて悲しくてたまらない幸せなの……と優しく
グッと来ましたここに初めて逢った時心も躰も震えるほどに嬉し恥ずかし独りそっとガラス窓に小指で好きよとなぞって書いて思わず頬を染めた北から南へ 探しに探してもあんたほどの 男はいない後ろ姿さえ ゾクゾクするようなずっとずっと ずっとずっと骨の髄まで 惚れちゃった…ちょっと目を離したら消えてしまいそうで春夏秋冬見つめていなきゃずるい憎い悔しい悪戯を仕掛けていつもの手口と知りつつ抱かれ迷わず瞳閉じた少し
事情(わけ)も聴けない 別れが今夜は悲しみを又ひとつ 増やすけれど抱かれた後の 甘い痛みが私につかまり 離れてゆかない思い出温めて 夢がこぼれたら涙拭く人を 恋しがるだけあなたはあなたの… 私は私の…愛をつらぬき 燃えたとしても心あずけて 燃えたとしても窓の外は辛いほどどしゃぶりあなたのその隣りで生きていたい着換えたシャツの背中を向ける最後の仕種は(しぐさ)は見たくはないから思い出温めて 夢がふる
たそがれに時に 男の影はひとり歩きを すると言う想い出さがし 迷子のようにグラスの淵に 揺れまどうあぁ 人恋し唇に 指を押しあて 別れたあの女よ過ぎ去れば こんなにも いとしさつのるのに人混みの中 都会に隅にぼんやり見える 蜃気楼倖せよりも 死なない愛がこの世に欲しいと 泣いているあぁ 人恋し茜雲 遠いあの女 続いているだろうか今ならば こんなにも 抱きしめられるのにあぁ 人恋し酔いしれて 酔いし
悲しいよ 悲しいよ忘れられない人がいるだからきっと他の男(ひと)を好きになんか ならないよ逢いたいよ でも逢えないのきっと終わった恋だからだけど熱くさわぐ胸がやっぱりあの人探してた髪も切らず紅も変えずずっと前の昨夜(ゆうべ)のままなんてそんな そんな切なさが一途だなんて悲しいよ泣きたいよ 泣きたいよあの日の夜もそうだっただけど全て かなぐり捨てるかわいい女になれなくて憎らしい でも憎めない抱かれる
陽の当たらぬ道の途中で涙がこぼれそうな時もこの街の人混みの中知らん顔で 知らん顔で歩いてゆくよ人は生まれ いつか死ぬのなら俺は俺らしく 下手な生き方でも夢の…夢の酒を飲み今日から明日へ あゝ いろはにほへと好きになった一途な頃がグラスに戯(はしゃ)ぎだした時は思い出の黄昏の中千鳥足で 千鳥足で戻ればいいよ人を愛し 傷ついてくなら俺は俺らしく 飾る心もなく夢の…夢の酒を飲み今日から明日へ あゝ いろ
ヘッドライトが星とすれ違う愛が消えてく前兆れのように香水を変えたねそうつぶやくと握ったその手がかすかに震えた誰かに抱かれたね泣き出した人を抱きしめた胸が痛いだけど誰かに抱かれても愛しい気持は変えようがないさもしも出逢いが運命に借りをつくることなら涙で償う棄てられることよりそんな秘密に苦しむ君が俺には辛いよ誰かに抱かれたね悪いのは俺さもっと愛したらよかった君を誰かが奪っても最後の恋だと信じてる ずっ
泣いちゃだめ 泣いちゃだめ泣けば 負けるコトリ 氷が落ちた空(から)の グラスに落ちた「やめておけ」と 隣の人が云うどうぞ 何も言わないで私 泣いちゃいないから恋の昔話 ひとつ増えただけなの恋の始まりも 恋の幕切れも哀しいものですね 恋の始まりも恋の幕切れも 哀しいものですね泣いちゃだめ 泣いちゃだめ泣けば 負けるポトリ 涙が落ちたほほを ぬらして落ちた「元気出せ」と 隣の人が云うどうぞ 何も言わ
たとえば曽根崎心中の あれは男がだらしない それでも女は惚れていたあんたと私によく似てるわ出てってよ 出てってよ今夜かぎりにしておいて出てってよ 出てってよ愛想尽の言葉を投げて噛んだくちびる横一文字ああ…ああ…愛想尽の言葉にかえてあるいは冥途の飛脚でも闇の道行 死化粧それでも 女はついて行く来いよと言われりゃついて行くわ出てってよ 出てってよ私ひとりにしておいて出てってよ 出てってよ愛想尽の言葉の
血の色よりも なおまだ紅(あか)い罪の香りの 寒椿火より激しく 雪より白く愛し合っても 何故(なぜ)許されぬ北上川の風よ吹け吹け、雪よ降れ降れ命、いのち散らせて……恋よ咲けよろけて倒れ 抱きかかえられ二人寄り添う 雪荒野(こうや)笑顔浮かべて 手に手をとって明日は夫婦(めおと)さ あの世とやらで北上川の風よ吹け吹け、雪よ降れ降れ命、いのち散らせて……恋よ咲け契(ちぎ)りの酒か 末期(まつご)の水か
独りが辛い 世の中ならば二人で生きて ゆこうじゃないか俺達 宿命(さだめ)に流されて ひとの幸福不幸福(ふしあわせ) 知っているのさおたがいに汚れていると おまえは言うが目を見りゃわかる 優しい心俺達 愛して住む部屋は からだ寄せ合うぬくもりと 窓に夜明けがあればいい小間切(こまぎ)れだけど 明日(あした)の夢を語ればつきぬ 似たものどうし俺達 出逢いの人生に 花を飾ってしみじみと いつか呑もうよ
いまはあなただけの女(もの)とすべて開くその背中交(かさ)ね合う過去(きのう)のすき間埋(うず)めること出来るならこの瞬間(とき)を 止めたままで朝を殺して 抱いていたい身体(からだ)を結べば ひとつになり心までが 溶けてしまう男は女の 乳房(ゆめ)の中で それを愛と信じ 契るから…夜の深さだけに溺れたとえ愛(それ)が終わっても波をうつ吐息のままに 生きてること出来るならこの慕(おも)い さらけだ
せんじつめれば男と女月と影との色模様月が痩(や)せれば影もついでに人目忍んで細くなる地獄 極楽 行ったり来たり恋の逢う瀬はうしろ髪あんなに抱いたあとだから朧(おぼろげ)にお前が消えそうでまんだら まんだら 恋まんだらまんだら まんだら 恋まんだら万にひとつも お前とは添えないものを別れ間際の本音と嘘が涙の裏で乱れ飛ぶ私を殺す悪い人ねとお前の声が震えてた地獄 極楽 のたりのたり今日も誰かにうしろ指こ
母の背中で 聞いていた遠く優しい 子守歌次の人生 あるならばやっぱりあなたが 生んでくれ白神山地に 春間近母さん 母さん 会いたいなあブナの林を 渡るのは祭り囃子か ホタル火か夢で良いから 降りて来い小言のひとつも 手土産に白神山地の 夏がゆく母さん 母さん 会いたいなあ津軽みちのく 雪国のいつもふるさと 思い出す親父オフクロ 空の上今ごろ笑って いるだろか白神山地は あたたかい母さん 母さん 会
心の憂さの耐え難さに飲んだ深酒 そのにがさに倒れ込むように 寝る夜更けに夢まで追いうち 恋名残り心の深い傷隠して固く閉ざした その扉に容赦知らずの恋雪崩夢路を襲って 乱れ舞い忘れたいと思う笑顔 忘れられぬくちもと踊るような姿 仕草 惑い消す 手招き夜のいざないに 夢のいたずらに浮き立つ心よ 儚いものを心の弱さ もの狂いか過ぎた音を繋ぎ合わせ季節知らずの 恋雪崩夢とも気づかず
はらりはらりと雪が降るほろりほろりと胸焦がすおちょこ一つをねだって酔ってうたかたの夢せつないねひらりひらりと春が舞うふらりふらりと夜が行くどうかしてると叱っておくれ優しくされるとつけあがる帰りゃんせ 帰りゃんせ行きは酔い酔い 帰りゃんせ帰りゃんせ 帰りゃんせ心残して帰りゃんせ私残して帰りゃんせひざを枕に旅をする浴衣はだけて染めてゆく何で忘らりょあの日の事をとどかないけど好きだもの初めて見せた泣き顔