寂しげに街が暮れ行く 灯ともし頃は貴方の声が聞きたくなります電話かけてもいいですか何処にでもあるような居酒屋でいいんです特別なお酒じゃなくていいんです話を聞いてくれるだけでも今日を佳い日と思えます楽しげに人が行き交う 灯ともし頃に貴方の後を離れて歩けば二人他人に見えますか何処にでもあるような湯の里でいいんです日帰りの旅だとしてもいいんです優しく髪を梳(と)いてくれたら一人想って暮らせます儚げに雲が
なぜか隣に いるだけでいいほっとするよな 人でしたなんにも約束は 交(かわ)してないけれど待ってみたいの あの人を白い花びら はらはらと胸にこぼれて 雨になる 卯の花しぐれ雨の匂いが 淋しく揺れて吐息せつない 裏通り待つのは愚かだと わかっているけれど待ってみたいの 今度だけ瞳とじれば ゆらゆらと浮かぶ面影 抱きしめて 卯の花しぐれふたりも一度 逢えるでしょうか心細さに 涙ぐむあの日の優しさを 信
蛇の目傘から こぼれる雨が肩につめたい 裏通りそっと私の 背中をつつむ好きなあなたの ぬくもりが女ごころに ほろりと沁みて明日が見えそな 港は夢あかり北の桟橋 吹き切る風に啼いて群れとぶ かもめ鳥海が塒(ねぐら)の さすらい暮らし船に乗るしか 能がないこんな男で おまえがよけりゃついて来いよと グラスを傾ける胸にしまった 悲しみさえも溶けて静かに 消えてゆくこれが二人の 縁(えにし)でしょうか今は
逢えば重なる 愛しさをつかみ取ってよ 私から波浮(はぶ)の港は 夕陽もおちて淋しい 淋しいよ‥たとえ親から はぐれてもついてゆきたいあなたです 島椿紺色(あい)の絣(かすり)に 紅させば思い出すのよ 椿(はな)祭り待っていろよと あなたは言うが切ない 切ないよ‥海が泣くたび 荒れるたび遠いあなたに呼びかける 島椿風の乳ヶ崎(ちがさき)岬からふたり見つめた 伊豆の海島のおんなは 強がりだけど恋しい 
渡り鳥さえ 千里の空で生きていりゃこそ また逢える負けないよって 思うたびこころに故郷の 母の顔ヤーレヤーレ ヤンレサァヨーいのち我慢の 風に咲けつらい時ほど 信じる人がひとり何処かに いればいい切ないねって 泣ける夜(よ)は東京タワーを 見ていますヤーレヤーレ ヤンレサァヨーいつか私も 風に咲け路地の花さえ 命の限り耐えて咲いてる 雨の中やるんだよって 行く時はしあわせあとから ついてくるヤーレ
やればやれるわ やる気になれば生きてなんぼの 命じゃないの後へはひくな 人生川よ天が見ている あんたの涙泥をつかんで 投げたいようなそんな日もある 人間だものふたりで生きる 人生川よ花と散るのは 覚悟の上だ木の葉一枚 命の重さ浮くも沈むも 女の器量明日へ船出の 人生川よ夢が心の つっかい棒さ
来るなら来い 変わる時代の荒くれ波濤よ俺の出番がやって来た 負けてたまるかよ風が叫ぶ 海が吠える 海鳥が声嗄らす あばれ船おふくろ似だ かわいいあの娘の写真を胸に汗と涙のど根性 ここは勝負だぜ風が叫ぶ 海が吠える エンジンも焼けそうな あばれ船大事にしろ 親にもらった命じゃないか男度胸の船をやる 夢は咲かせるぜ風が叫ぶ 海が吠える 日の丸に陽が昇る あばれ船
弱い女は 流される世間の川の 冷たさよどこにあるのよ どこにあるのよ 私の幸せは肩でため息 寂しさに心震える 裏通り肩に寄り添い ふたりして夜更けに聴いた 雨の音なぜに逃げるの なぜに逃げるの 私の幸せは過ぎた昔を 悔やんでもつらいだけです ひとり酒指の形も 声までもこの頃母に 似てきたわいつになるのよ いつになるのよ 私の幸せはひとりうたた寝 寒すぎて夢を抱きます 裏通り
むかし母さん この町に嫁入り舟で 嫁いで来たとあれから何年 たちますか たちますか紫あやめの 水郷を今日は私の 嫁入り舟が涙隠して ギッチラと行くもしも父さん 生きてたら目頭押さえ 涙ぐむでしょ娘のしあわせ 一番と 一番と寿提灯 先頭に彼待つ岸へと 嫁入り舟が波に揺られて ギッチラと行く語り尽くせぬ 思い出が涙となって 流れる頬よ母さんみたいに 生きたいと 生きたいと心に誓って 人生のあしたへ漕ぎ
惚れていりゃこそ 許せないこともあります 女にはだから今夜は ひとり酒あなた恨んで 飲んでますどうぞ気にせず お早めにお休みなさいな エーエーお月さん空でのんびり してるよで日毎夜毎に 痩せてゆくほんにせつない 恋ごころ雲の間に間に 見え隠れ惚れた弱みと あきらめて一緒に飲みましょ エーエーお月さん風がすすきを 揺らすたびもしやあなたと 振り向けどひとりぼっちの 恋月夜空の徳利と 泣いたあとどっち
如月(きさらぎ)の旅路は 骨まで寒いそれより心は まだ寒く二階の窓から いか釣り船をながめる瞳が 凍ります後ろ指から 逃げてきたわたしは生気地(いくじ) なしですかなみだが なみだが 雪になるここは北国 ひとり海宿愛し合う加減が おんなは下手でましてや運命(さだめ)の ある恋は書いてはちぎった 手紙を飛ばしかもめのようだと 遊んでるだけど心は 泣きじゃくりあなたの姿 追うばかり未練が 未練が 雪に
運のいい日も わるい日も生きてなんぼの 人生だもの何をくよくよ ねぇ あんたたまにゃふたりで つぶれましょうかおいでおいでよ この手にとまれしあわせ しあわせ招き酒捨てる神ありゃ 拾う神それがこの世の 成り立ちだからさじを投げるにゃ まだはやいあんたこのまま 頑張りましょうおいでおいでよ あんたにとまれしあわせ しあわせ招き酒きのう吹いてた 北風もやがて変わるわ 南の風に無理はよしましょ 待ちまし
チョット マッテ クダサイPlease Excuse meWhile I crySeems SAYONARA means “Good-Bye”But,no one ever told me why桜は春に 心ははずむ桜も散って 今は悲しいチョット マッテ クダサイやさしい あなたいかないと Never Leave
凍えるような 指先をそっと吐息で 温める群れをはぐれた かもめが一羽渚の砂で 淋しそうあなたに逢いに はるばるとひとりで来ました 海峡越えてあなたに二度と 逢うまいと誓う心も 無駄でした恋にせつなく 泣いてる胸をも一度逢って 伝えたい愛したころの 思い出が涙ににじむの 燈台灯り冷たい海に 身を投げて愛の苦しみ 忘れたい情けあるなら 恋しいひとに心の底で 好きですと波間に叫ぶ この声をとどけておくれ
胸の痛みを 消すために飲んだお酒の はずなのに飲めば飲むほど あの人の腕に抱かれた ぬくもりが忘れられない 忘れられない思い出酒場別れ涙の せいかしら路地の灯りも うるんでる泣けば泣くほど あの人の言葉やさしい ぬくもりを酒といっしょに 酒といっしょに飲みほす私あんな男と 恨んでも惚れた私が 悪いのね酔えば酔うほど あの人と飲んだお酒の ぬくもりが炎(も)えてせつない 炎えてせつない裏町酒場
風が吹いたら 飛ばされそうなそんな命も 命は命ばかな ばかなばかな女と 笑われようと…あなたに咲きたい 夢ひとすじに明日は涙で 散らされようといいのわたしは 慣れっこだから惚れて 惚れて惚れていりゃこそ あなたの胸に…きれいに咲きたい 命のかぎり薄い日差しの この裏町でやっと見つけた 倖せひとつばかな ばかなばかな女と 笑われようと…あなたに咲きたい 夢ひとすじに
肩に冷たく 吹く風が結ぶ絆を 強くする心に望みが あるかぎり出直しできます 何度でも曲りくねった 夢見坂歩いて行きます あなたと二人そっとこの手を 握りしめ無理をするなと 言うあなた変わらぬ優しさ 思いやり思わず涙が こぼれます今は苦労の 夢見坂歩いて行きます あなたと二人たとえ他人(ひと)より 遅れてもいいの焦らず 一歩づつあなたの真面目さ 正直さ誰かが必ず 見ていますはぐれないよに 夢見坂信じ
吹雪まじりに 汽笛が鳴いてふっとあんたの 面影がくもりガラスの 窓に映って長い冬です 寒い肌ハアー 夢でも 逢いたいよハアー 夢でも 抱いとくれ恋しさつのって ひとり泣く山の根雪が 溶け出す頃は花も咲かせる 風も吹く鳴瀬の川に あんたの名前呼んでみました 淋しくてハアー 幼児(こども)のしぐさもよハアー あんたに似てくるよ季節の変りを 何度見るハアー 夢でも 逢いたいよハアー 夢でも 抱いとくれ涙
吹けば飛ぶよな 将棋の駒に賭けた命を 笑わば笑えうまれ浪花の 八百八橋月も知ってる おいらの意気地あの手この手の 思案を胸にやぶれ長屋で 今年も暮れた愚痴も云わずに 女房の小春つくる笑顔が いじらしい明日は東京に 出てゆくからはなにがなんでも 勝たねばならぬ空に灯がつく 通天閣におれの闘志が また燃える
涙でにじんだ あなたの連絡船(ふね)がけむる小雨の 波間に消えるさよならと さよならと声を殺して つぶやく胸に風が痛いの 冷たいのあとを追いたい 別れの港岬のホテルで あなたの腕に頬を埋めて 明かした夜よかりそめの かりそめの恋と知りつつ 未練にすがる女ごころの 悲しさを捨てる小島の 思い出港瞼をとじれば あなたの顔が浮ぶ渚に たたずむ私はまなすの はまなすの花の香りは ふたりの愛の夢の名残りか 
木の葉の影が 夕暮れの窓にゆれてる 山の宿私の心も ゆれている濡れた黒髪 湯上り姿鏡の前で 紅をさすあなたの好きな 薄化粧ふたりの恋の 行く先は辛い別れの 駅でしょうそれでもいいのよ 始めから知って愛した あなたじゃないの今夜もひとり 思い出の鏡に映す 薄化粧せせらぎ清い 山あいの道にかくれた 恋の宿溢れる想いに 耐えながら女ごころの 未練が今日も叶わぬ夢を 追いながらあなたを待つの 薄化粧
行くか戻るか 小倉で思案娘桃割れ 花かんざしもゆれて未練を 切ってゆく泣かないわあたしには あなただけ山家(やまえ) 轟木(とどろき)神埼(かんざき) 佐賀へ恋はひと筋 一本道よ長崎街道じっとしてたら 月日が過ぎるいまのうちだと 流れる雲に胸を突かれて 許してねさようならコワイけど とめないで牛津(うしづ) 北方(きたかた) 嬉野宿(うれしのしゅく)へ追ってゆきます つぼみのままで長崎街道親に背い
旅の途中で 下りた駅小橋が雨に 濡れているここが あなたの故郷(ふるさと)ね春の嵐が 花びら散らすだめね 忘れたつもりでいても抱いて抱かれた あの日が恋しいもしも ふり向き出逢えたら二度と 離れない夢か 恋かと 問われた私恋を 捨てましたあなたが都を 去った夜私はひとり 残ったわ泣いて 負けたくなかったのたった一度の 人生だもの川に 流すわ思い出写真破り捨てても 消えない笑顔せめて だれかと幸せに