人間レプリカ – 柴田淳

剥がれ落ちてくのは
この眼に映る光
誤魔化すように伏せた

取り戻すことすら
諦めてしまったの
私はもう何処にも居ない

逆らうように
人の波の真ん中で
笑いもせず
怒りもせず
まるで人間レプリカ

生きていても
冷たくても
気付かれないままで
心は枯れたの
ほら がらんどう
泣いて泣いて泣いて泣いて

押し付けられた愛が今日も
微笑みを求める
アナタが愛するのは
私じゃないわ
可愛い自分 はじめっから

誰よりも私が
信じられずにいるの
愛されてたなんて

枯れ葉を踏んづけて
乾いた音で醒める
あの人はもう何処にも居ない

隠れるように
人の波に埋もれて
不必要に 感動して
まるで人間レプリカ

生きていても
冷たくても
どちらでもいいなら
心を奪って
ほら 奪って
抱いて抱いて抱いて抱いて

愛されぬまま いられなくて
辿り着いた心
私を返して 愛しているって
言って言って ちゃんと言って

押し付けられた愛が今日も
微笑みを求める
アナタが愛したのは
私じゃないわ
可愛い自分 はじめっから