僕は僕で僕じゃない – 松室政哉

22年の助走をつけて
羽ばたくため飛び込んだ
広くて狭い社会は

失敗しないことばかりを
求めるから不器用な
僕じゃなくなってゆく

あの日の僕はもういない
らしさは全部捨てたよ
これでいいと呟くと
どうしてさ 涙が出るのは

長いものに巻かれなくちゃ
絡みついて手も足も
動けなくなってゆく

息が出来てるのかも もう 分からないよ
絡まってる 首にまで
見えない何かが

あの日の僕はもういない
憧れなんか捨てたよ
これでいいと呟くと
どうしてさ 涙が出るのは

簡単だ 簡単だ 自分をだますくらい
単純な 問題さ 計算高くなるんだ
簡単な 問題だ なのに今日もまた 答えが出ない

僕は僕で僕じゃない
迷いは全部捨てたろう?
胸の奥が叫んでも
聞こえやしないんだ

あの日の僕はもういない
らしさは全部捨てたよ
これでいいと呟くと
どうしてさ 涙が出るのは