季節風 – 時任三郎

崩れてゆく 都市の幻が
オーロラに 揺れる
ヘッドライトの海に 沈みゆく
廃墟の都市が

あした俺と 幻を捨て船出しないか
新しがりやの 声に巻かれて
季節風を待つ

淋しさが 淋しさが過ぎてく
この胸に この胸に過ぎてく
まだ夢はあるさ
こいつに駆けるさ

コンクリートの海峡だなと
誰かが言ってたぜ
海へ吹く風を 俺は待ってるだけさ

難破船のように きのうの時代が漂っている
ダウンタウンじゃ 誰もが次の
ヒーローを夢見る

懐かしいなんて 俺に思わせないでくれ
去りゆくものを 見送りながら
季節風を待つ

あの歌が あの歌が過ぎてく
この胸に この胸に過ぎてく
まだ夢はあるさ
こいつに駆けるさ

コンクリートの海峡だなと
誰かが言ってたぜ
海へ吹く風を 俺は待ってるだけさ