雨が降る降る ふるさとの山のみどりに 田や畑に稔りの雨が 島に降る雨がふるふる ふるさとに 雨が降る降る ふるさとの赤いかわらに 石垣に風の涙か うるむよう雨がふるふる ふるさとに 雨が降る降る ふるさとの真紅(あか)いデイゴにユウナの葉にまろい雨が 島に降る雨がふるふる ふるさとに
待ちぼうけ 待ちぼうけある日せっせと 野良(のら)かせぎそこへ兎(うさぎ) が飛んで出てころりころげた 木のねっこ 待ちぼうけ 待ちぼうけしめたこれから 寝(ね)て待とか待てば獲(え)ものは 駆けて来る兎(うさぎ)ぶつかれ 木のねっこ 待ちぼうけ 待ちぼうけ昨日(きのう)鍬(くわ)とり 畑仕事(はたけしごと)今日は頬(ほお)づえ 日向(ひなた)ぼこうまい伐(き)り株(かぶ) 木のねっこ 待ちぼうけ 待ち
雨 潸潸(さんさん)と この身に落ちてわずかばかりの運の悪さを 恨んだりして人は哀しい 哀しいものですねそれでも過去達は 優しく睫毛に憩う人生って 不思議なものですね 風 散散(さんさん)と この身に荒れて思いどおりにならない夢を 失くしたりして人はかよわい かよわいものですねそれでも未来達は 人待ち顔して微笑む人生って 嬉しいものですね 愛 燦燦(さんさん)と この身に降って心秘そかな嬉し涙を 流し
どうして生まれてきたかも知らずにひろがる夜空にあふれる星(ひかり) それは流れる時のどこかで明日を見つめるあなたに似てる つらくてこぼれる涙もあるけど悲しみだけじゃない涙だって かならずある あなたを忘れない愛はいつでも抱きしめてる誰かがきっといるから きっと 耳をすませば響くときめきひとりじゃないこと教えてくれる 優しくなりたい気持ちを信じてそこにはほんとうの絆がある かならずある あなたを忘れない愛はいつでも抱
たとえば君が 傷ついてくじけそうに なった時はかならず僕が そばにいてささえてあげるよ その肩を世界中の 希望のせてこの地球は まわってるいま未来の 扉をあけるとき悲しみや 苦しみがいつの日か 喜びに変わるだろうI believe in future信じてる もしも誰かが 君のそばで泣き出しそうに なった時はだまって腕をとりながらいっしょに歩いて くれるよね世界中の やさしさでこの地球をつつみたいいま素直
ああ主よ、我をして御身の平和の道具とならしめよ我をして憎しみのあるところへ愛をばもたらしめよ争いのあるところに赦(ゆる)しをば分裂のあるところに一致をもたらしめよ 疑いあるところに信仰を、誤りあるところに真理をば、絶望のあるところへ希望をもたらしめよ悲しみのあるところに喜びを闇のあるところに光をもたらしめよ ああ主よ、我をして慰めらるるより慰むることをば求めしめよ、理解さるることより理解することをば愛
死んだ男の残したものはひとりの妻とひとりの子ども他には何も残さなかった墓石ひとつ残さなかった 死んだ女の残したものはしおれた花とひとりの子ども他には何も残さなかった着もの一枚残さなかった 死んだ子どもの残したものはねじれた脚と乾いた涙他には何も残さなかった思い出ひとつ残さなかった 死んだ兵士の残したものはこわれた銃とゆがんだ地球他には何も残せなかった平和ひとつ残せなかった 死んだかれらの残したものは生きて
えんどうの花の 咲く頃は幼い時を 思い出す家(うち)の軒端(のきば)に 巣をくって暮れ方かえった あのつばめ えんどうの花の 咲く頃は冷たい風が 吹きました妹おぶって 暮れ方に苺を取りに 行った山 今朝はつめたい 風が吹きつばめが一羽 飛んでいるえんどうの畑は 寒けれどわたしゃ一人で 帰りましょう
思い出は ふるさとの村夢に見る 県道みち道すじの 並松(なんまつ)の並松(なんまつ)の 一里二里 思い出は ふるさとの村なつかしく 村あしび遊(あし)び庭(な)の デイゴの花(でぃぐぬはな)デイゴの花(でぃぐぬはな) 赤さ赤さ 思い出は ふるさとの村忘れない カヤブキの家(や)のそばに 九年母(くねんぼ)の九年母(くねんぼ)の 二つ三つ
人にやさしくされた時 自分の小ささを知りましたあなた疑う心恥じて 信じましょう心から流れゆく日々その中で 変わりゆく物多すぎて揺るがないものただ一つ あなたへの思いは変わらない泣かないで愛しい人よ 悩める喜び感じよう気がつけば悩んだ倍 あなたを大切に思うほら 元どおり以上だよ 気がつけばもう僕の腕の中 あなたに 逢いたくて 逢いたくてあなたに 逢いたくて 逢いたくて眠れない夜 夢で逢えたら考えすぎて 
また逢う日まで逢える時まで別れのそのわけは話したくないなぜかさみしいだけなぜかむなしいだけたがいに傷つきすべてをなくすからふたりでドアをしめてふたりで名前消してその時心は何かを話すだろう また逢う日まで逢える時まであなたは何処にいて何をしてるのそれは知りたくないそれはききたくないたがいに気づかい昨日にもどるから ふたりでドアをしめてふたりで名前消してその時心は何かを話すだろう ふたりでドアをしめてふたり
野に咲く花のように 風に吹かれて野に咲く花のように人をさわやかにして そんな風に 僕達も生きてゆけたら すばらしい時には 暗い人生もトンネルぬければ 夏の海そんな時こそ 野の花のけなげな心を 知るのです 野に咲く花のように 雨にうたれて野に咲く花のように人をなごやかにして そんな風に 僕達も生きてゆけたら すばらしい時には つらい人生も雨のちくもりで また晴れるそんな時こそ 野の花のけなげな心を 知るの
真綿色した シクラメンほど清(すが)しいものはない出逢いの時の 君のようですためらいがちに かけた言葉に驚いたように ふりむく君に季節が頬をそめて 過ぎてゆきました うす紅色の シクラメンほどまぶしいものはない恋する時の 君のようです木もれ陽あびた 君を抱けば淋しささえも おきざりにして愛がいつのまにか 歩き始めました疲れを知らない 子供のように時が二人を 追い越してゆく呼び戻すことが できるなら僕
横たわるきみの顔に朝の光が射している過去の重さを洗おうとしてたどりついた 深い眠りよ別れようとする魂と出会おうとする魂とあゝ心より躯のほうが確かめられるというのかモーニング モーニングきみの朝だよモーニング モーニングきみの朝だよ 急ぎ足ふととめてふりかえれば夕焼けがこの先いくら生きてゆくのかこんな暮らし 仮の姿と生まれようとする魂と老いぼれてゆく魂とあゝ人間のはしくれに生まれてきたというのにモーニ
「これはね ママにきいたお話なの大きいお花とちっちゃいお花がありました」 むかしむかし その昔 小さな川のほとりに大きな花と小さな花が 並んで咲いていた大きな花は美しい いつも楽しくうたう花けれども小さな花は たった一人ぼっち恋の陽ざし浴びて ふたつの花は春の想いに 腕をふくらませる むかしむかし その昔 小さな川のほとりに大きな花と小さな花が 並んで咲いていた あの娘もこの娘も この俺をひとめ見ようと
汽車を待つ君の横で僕は時計を気にしてる季節はずれの雪が降ってる東京で見る雪はこれが最後ねとさみしそうに君がつぶやくなごり雪も降る時を知りふざけすぎた季節のあとで今春が来て君はきれいになった去年よりずっときれいになった 動き始めた汽車の窓に顔をつけて君は何か言おうとしている君の口びるがさようならと動くことがこわくて下をむいてた時がゆけば幼い君も大人になると気づかないまま今春が来て君はきれいになった去年
僕は呼びかけはしない遠くすぎ去るものに僕は呼びかけはしないかたわらを行くものさえ 見るがいい 黒い水が抱き込むように 流れてく少女よ 泣くのはお止め風も木も川も土もみんな みんなたわむれの口笛を吹く 僕は呼びかけはしない遠くすぎ去るものに僕は呼びかけはしないかたわらを行くものさえ 見るがいい 黒い犬がえものさがして かけて行く少女よ 泣くのはお止め空も海も月も星もみんな みんなうつろな輝きだラララ……ラ
野に咲く花の 名前は知らないだけども 野に咲く花が好き帽子にいっぱい 摘みゆけばなぜか涙が 涙が出るの 戦争の日々を 何も知らないだけども私に 父はいない父を想えば あゝ荒野に赤い夕陽が 夕陽が沈む 戦で死んだ 悲しい父さん私は あなたの娘です20年後の この故郷で明日お嫁に お嫁に行くの 見ていて下さい 遙かな父さんいわし雲とぶ 空の下戦知らずに 20才になって嫁いで母に 母になるの 野に咲く花の 名前
人は誰も ただ一人旅に出て人は誰も ふるさとを振り返るちょっぴりさみしくて振り返ってもそこにはただ風が吹いているだけ人は誰も 人生につまづいて人は誰も 夢やぶれ振り返る プラタナスの枯葉舞う冬の道でプラタナスの散る音に振り返る帰っておいでよと振り返ってもそこにはただ風が吹いているだけ人は誰も 恋をした切なさに人は誰も 耐え切れず振り返る 何かを求めて振り返ってもそこにはただ風が吹いているだけ振り返らず
君はおぼえているかしらあの白いブランコ風に吹かれて ふたりでゆれたあの白いブランコ日暮れはいつも淋しいと小さな肩をふるわせた君にくちづけした時に優しくゆれた 白い白いブランコ 君はおぼえているかしらあの白いブランコ寒い夜に 寄りそってゆれたあの白いブランコ誰でもみんな ひとりぼっち誰かを愛していたいのと冷たいほほを寄せた時に静かにゆれた 白い白いブランコ 僕の心に今もゆれるあの白いブランコ幼い恋を 見
兎(うさぎ)追(お)いし かの山小鮒(こぶな)釣りし かの川夢は今も めぐりて忘れがたき 故郷(ふるさと) 如何(いか)に在(い)ます 父母恙(つつが)なしや 友がき雨に風に つけても思い出(い)づる 故郷(ふるさと) 志(こころざし)を はたしていつの日にか 帰らん山は青き 故郷(ふるさと)水は清き 故郷(ふるさと)
あした浜辺を さまよえば昔のことぞ しのばるる風の音よ 雲のさまよ寄する波も 貝の色も ゆうべ浜辺を もとおれば昔の人ぞ しのばるる寄する波よ 返す波よ月の色も 星の影も月の色も 星の影も
磯の鵜(う)の鳥ゃ 日暮れにゃかえる波浮(はぶ)の港にゃ 夕焼け小焼け明日の日和(ひより)はヤレホンニサ なぎるやら 船もせかれりゃ 出船の仕度(したく)島の娘たちゃ 御神火(ごじんか)ぐらしなじょな心でヤレホンニサ いるのやら 島で暮らすにゃ とぼしゅうてならぬ伊豆の伊東とは 郵便だより下田港とはヤレホンニサ 風だより 風は潮風 御神火(ごじんか)おろし島の娘たちゃ 出船のときにゃ船のともづなヤレホン
海は荒海(あらうみ) 向こうは佐渡(さど)よすずめ啼(な)け啼(な)け もう日は暮れたみんな呼べ呼べ お星さま出たぞ 暮れりゃ砂山 汐鳴(しおなり)ばかりすずめちりぢり また風荒れるみんなちりぢり もう誰も見えぬ かえろかえろよ 茱萸原(ぐみわら)わけてすずめさよなら さよならあした海よさよなら さよならあした
てんてん手鞠(てんまり) てん手鞠(てまり)てんてん手鞠(てまり)の 手がそれてどこからどこまで 飛んでった垣根をこえて 屋根こえておもての通りへ 飛んでった 飛んでった おもての行列 なんじゃいな紀州(きしゅう)の殿さま お国入り金紋先箱(きんもんさきばこ) 供(とも)ぞろいお駕籠(かご)のそばには ひげやっこ毛槍(けやり)をふりふり ヤッコラサーの ヤッコラサ てんてん手鞠(てまり)は てんころり
雨はふるふる 城ヶ島の磯に利久鼠(りきゅうねずみ)の 雨がふる 雨は真珠か 夜明けの霧かそれともわたしの 忍び泣き 舟はゆくゆく 通り矢のはなを濡れて帆上げた ぬしの舟 ええ 舟は櫓(ろ)でやる 櫓は唄でやる唄は船頭(せんど)さんの 心意気 雨はふるふる 日はうす曇る舟はゆくゆく 帆がかすむ
菜の花畠(ばたけ)に 入り日薄れ見渡す山の端(は) 霞(かすみ)深(ふか)し春風そよ吹く 空を見れば夕月(ゆうづき)かかりて 匂い淡(あわ)し 里わの火影(ほかげ)も 森の色も田中の小路(こみち)を 辿(たど)る人も蛙(かわず)の鳴く音(ね)も 鐘の音(おと)もさながら霞(かす)める 朧(おぼろ)月夜
しゃぼん玉 飛んだ屋根まで飛んだ屋根まで飛んでこわれて消えた しゃぼん玉 消えた飛ばずに消えた生まれてすぐにこわれて消えた 風 風 吹くなしゃぼん玉 飛ばそ風 風 吹くなしゃぼん玉 飛ばそ
いのち短し 恋せよ小女(おとめ)朱(あか)き唇 褪(あ)せぬ間に熱き血潮の 冷えぬ間に明日の月日は ないものを いのち短し 恋せよ小女(おとめ)いざ手を取りて 彼(か)の舟にいざ燃ゆる頬を 君が頬にここは誰(た)れも 来ぬものを いのち短し 恋せよ小女(おとめ)彼に漂(ただよ)う 舟の様(よ)に君が柔手(やわて)を 我が肩にここには人目 無いものを いのち短し 恋せよ小女(おとめ)黒髪の色 褪(あ)せぬ
守もいやがる 盆から先にゃ雪もちらつくし 子も泣くし 盆が来たとて 何うれしかろ帷子(かたびら)はなし 帯はなし この子よう泣く 守をばいじる守も一日 やせるやら はよも行(ゆ)きたや この在所(ざいしょ)こえて向こうに見えるは 親の家(うち)