肩を寄せあう えにしの傘で浮世しぐれの しずくを避(よ)ける人の情けに 手を引かれ風雪(ふうせつ)峠も 越えられたまだまだこれから 先がある愛もほころぶ 夢路坂 旅は道連れ このまま二人永遠(とわ)に離れず 人生行路(こうろ)あつい思いを 三重(みえ)に巻き結んだ帯には 花ひとつわたしも幸せ 咲かせます辿(たど)る陽溜(ひだま)り 夢路坂 寒さ凌(しの)ぎの 重ね着よりも交(かわ)す笑顔で ぬくもる心
恋に切なく 降る雨もひとりぼっちにゃ つれないの夜の新宿 こぼれ花涙かんでも 泣きはせぬ あんな男と 思っても忘れることが 出来ないの惚れてみたって 夜の花添える訳では ないものを 西を向いても 駄目だから東を向いて みただけよどうせ儚い なみだ花夢に流れて ゆくだけね こんな私に うまいこと云って泣かせる
瞼とじても あなたが見える思い切れない その顔が…赤い夕陽の 哀愁海峡波を見つめて アア ゆく私 私ひとりが 身を引くことがしょせんあなたの ためならば…鴎泣け泣け 哀愁海峡女ごころの アア かなしさを せめてあなたも 忘れずいてねこんなはかない 夢だけど…未練だきしめ 哀愁海峡越える私を
恋せども愛せども 添えない人と未練な想い 断ち切るために思い出つれづれ 見知らぬ町へ季節はもう 春なのに私の心は 冬のまま涙色した 花が舞う 恋せども愛せども ちぎれた心拾い集めて つないでみても想いが虚しく 空回りする凍えそうな この胸に夢を下さい もう少し涙色した 恋が散る 恋せども愛せども 離れてしまうあなたに心 残したままで一人で生きてく 答えも出せず待てば叶う 恋ならば百年だって 待つけれど
生きてここまで 何をした生きてここまで 何を見た昭和・平成 そのあとの幕の名前が 気にかかるおんな流れ花 花になるのが 誰よりも花になるのが 早かった後ろ振り向きゃ 路地裏でいないあの人 笑ってるおんな流れ花 遠くなるほど ふるさとが遠くなるほど 近くなる瞼閉じれば ふたおやの顔がなみだで 滲んでるおんな流れ花 今日も誰かが かえらずの今日も誰かが 旅に出る早い遅いは あるけれどやがて行く道 空の果てお
金魚売りやら 風鈴売りが声を嗄らせる たそがれ時はうちわ片手に 浴衣で涼むちょいと気取れば 絵になるおんなうしろ姿が 忘られぬいつか惚の字の 深川美人 土手の柳に 夕風吹けば少し汗ばむ 素肌を包み橋のたもとで ほつれ毛撫でてちょいと小粋に 襟元崩すうしろ姿が 悩ましいなぜか惹かれる 深川美人 湯桶小脇に カラコロカラと下駄を響かせ 鼻唄まじり紅い蹴出しに 素足が白いちょいと目につく うなじのホクロうし
赤い夕陽に 面影が揺れる涙の 縄のれん泣くな 路地裏 影ぼうし明日(あす)に続いた 道がある 遠い故郷(ふるさと) 捨てた身を酒に詫びてる ばちあたり夜更け ほろ酔い 影ぼうし窓で啼いてる 隠れ月 つらい過去なら 誰にでもあると言われて 酌(つ)ぐ酒に浮かぶ 涙の 影ぼうし他人(ひと)の情けに 泣ける夜 流れ流れた 最果ては夢が棲むよな 街灯り女 さすらい 影ぼうし春は来ている すぐそこに 女 さすらい 
酔って肩寄せ 口説かれりゃ素直になって 抱かれたわ遠いあの日の 面影を追ってみたって いまひとり…馬鹿ね 馬鹿よね こころが寒い窓に小雪が 叩く頃北のはずれの 居酒屋は徳利のみ干す 指の先 わざとつれない 振りをした見送る列車 あの背中涙こらえた その先はこころうらはら 口紅(べに)が泣く…馬鹿ね 馬鹿よね あんたが欲しい酔ってまた泣く 雪ほたる北のはずれの 居酒屋はぽつり赤い灯(ひ) 春を待つ 馬鹿
巷(ちまた)には歌があふれ、人の心は希望にもえていました。光陰矢の如しと申しますが、昭和も遠くなりました。 夢と歩いた 昭和を偲びしみじみ人生 振り返る世間知らずが 世間の水の苦さ噛みしめ 生きてきた燃えて弾けて 花火のように散るも悔いなし 女道 辛い辛抱 辛の字眺め幸せ間近と 読んでみる愚痴は云うまい 弱音は吐かぬ苦労千里の 九十九折(つづらおり)陰で励ます 情けの声が背中後押し 女道 嬉し泣きの涙の