家は出たけれど — 岡林信康

俺らは奴らの おもちゃじゃないと
おまえは親に さからって
なんども家を 飛び出しては
そのたび おふくろを泣かせてた
ひどい息子だと いわれていたけど
俺は思ったぜ カッコイイ!

だんだんどたまの さえてきたお前は
学校もたえられなく なってきて
ある日とうとう おふくろにむかって
学校をやめると 言い出した
おふくろは まるで野つぼに
落ちたような顔をして
あの時言ったぜ ナヌー!

いい線いってた お前だったが
メッキがはげる 時がきた
おふくろに好きな 男ができて
家を出てくと 言った時
こんどは お前が野つぼに
落ちたような 顔をして
言ってしまった お母はーん!

家を飛び出て 一緒になった
彼女にこのごろ ふられたそうな
お前が つくろうとしていたものは
あんなに きらってた家なのさ
ただのつまらない 男だったと
彼女は お前をすててった
いったい これから
どないしはるつもりでござります!

家は出たけれど 家は出たけれど
家は 出たけれど
トホホホホ……