あなたの帰るべき部屋の水はカルキ臭くて飲めやしない置き去りにされてた 机のコーラは気が抜けていて 甘いだけで 身体を流れる血の音はこの夜が更けるほど うるさくなる ここに横たわってるこの頭から足の先まで 距離は長く耳を澄ましてもあなたの声は風の中にも 聞き取れない リズムが微妙に狂う針聞いた事も無い声が ひとりごと 「約束できますか?」「永久を信じますか?」ゴミみたいな作り話をして「愛してくれますか?」「
紫薇花の並木の道が夏の終わり 色褪せてゆくムギワラトンボと川原で散った花火 君の街も頬を染めたね秋の終わり オレンジの道煙草のフィルター流れてくのを見てた もしもこの流れを止められたらあの時の君だけをきっと愛してた 蛇苺を摘んだ空き地に無表情なアパートが建つ変わらないものなどきっと何処にもないね 水は腐らぬように流れている私達 いつかは海が見えるね もしもこの流れを止められたらあの時の君だけをきっと愛してた
嘘つきな客を乗せた3割増のタクシーただ一つ追い越せない直径5cmの月甲州街道 ガード見え隠れ女は喋り続けている 「恋人が死んじゃったわ。」「それはお気の毒なこと。」「浴びるほど酒飲んだわ。」「身体だけはお大事に。」「嘘よ。本当はあたしが殺したの。」「お客さん、からかっちゃいけないよ。」「天気の話よかマシでしょう?」 昨日はノイローゼ気味の主婦で明日はクノイチにでもなろうかな?ねえ、今、あたしは誰? 顔の
喫茶店にも居疲れた会計済ませて帰ろうか閉店間際でかたずけの音がするその咳払いは帰れってことか 帰るには充分に暗い君は待ってんだろうかおまわりさんが二人並んで自転車ゆらゆらパトロールか なんか、楽しそうだなぁ…何 話てんだろ げらげら笑ってあれは 一種の ふたりのり いつからだろう 君を後ろに乗せなくなったのはただ 走ってるだけで 笑いころげてたどこだったろう あの自転車を 置き忘れたのは忘れた。 部屋に入
夕方5時の商店街の道はやけに狭くやきとり焦げたタレの臭いに誘われるトラ猫 自転車止めて話す唇紅い母親達床屋の前でサインポールは陽気に回っている空に昇りたくて どこかに逃げ出したいのに平和で 吐き気がするカバンの底のパスポートもうすぐ期限が切れるよ 騒がしいパチンコ屋のマーチを通過電車が消す改札口から溢れ出した無口な人の群れあきらめた旅人 何かにさらわれたいのに自由で 眩暈がする預金を全部下ろしてもビデオを