いくら待っても 人になれないいくら呼んでも 人に会えない孤独がいつでも側にいてくれるとは まるで限らないうたがうことでしか何も話し合えない人 うしろすがたが 誰かに似ているけれど どうしても 思い出せない これから いくつのものがたりが 生まれて 消えてゆくだろう?生き急ぎ 生き遅れたわたしのまるい背中みんな忘れて 話さないからどんな昔も まるで過去になれない 雨がふりだしたみんな ぬれてる
はじまりという終わり時計のネジ廻すのは誰?進むべき明日なんて疑い続けくたびれてしまった 風が渦巻く空狙い撃てあざやかに弛むカイトの糸放つことができたら 世界はぬかるみと破れた地図で出来上がっているんだ 防波堤の上をすべる夢 濡れた髪蔓草に指這わし茨の口づけを 実の房と宝石をその胸に散りばめてみよう 雨に消えない町壁一面 その未来チョークでひかれた道に無数の花が舞う
アミの目の上を すりぬける彼とっくに色もあせて 風にあおられてまい上がる彼小さな弧を描きながら胸にかくれてのひらに乗り ささくれた 気分の 真ん中であそびのない かたい弓思いきり引いて ねらいを定め 猫の眼のようにたくさんかわる(また眼を閉じている。見られたくない。)考えているまわりの気配を見ては、たのしいかどうか?さびしいかどうか? 人擦れの音の中浮んでる思うのはあの影の絵 彼らといっしょに見えなくなっ
今日は何をしても どれもつまらない鏡を見ながら 顔をしかめたりむりやり誰かに 電話してみたり久しぶりに 本をひらいては閉じて あたらしい僕らは深みどり急な光あびて色あせる 生きてることには 思いもなにもないそう思うなら それもいい生きてるあいだは 限られることばかりそう思うたび 救われる 今日は何をしようか なんて気もしない鏡に貼りついた 顔がゆがんでるあかりをつけたり すぐ消してみたりそのまま朝まで 
いつも途中まで 憶えていたもの家に着いたら 忘れてしまった何も思い出せないまま ほんの少しなら 自分のこともわかる気がした けれどそれよりも今は眠らせてほしいんだ 始めから色のついた眼鏡をみんな放り投げてどんな時も 真ん中にある変らないもの 失くせないもの いつも帰りには ひとりになった行きは多勢で にぎやかな声につつまれていた気がした夜の公園で ひとりつぶやいた声が消えたら くらい砂場がほのかに光った
そこには怖れもなく沈んだ心もなく昂まることもなくとりたててうたがいもせずゆがんだ夢もなく投げつける鎖もない力を込めるものもあきらめるものもない 何だか 今ならよく見えるありふれた 日々の泡の中で生まれている 何かの芽が こころを閉じる人何でもうたがう人何にでもおびえる人だれにでもゆだねる人うしろをふりかえる人ふりかえったらひきかえす人約束をやぶる人それにも気づかない人 お前は なぞに満ちあふれてまたして
もう少しはたぶん ここにいるかもしれないこんなにも静かな 気持ちになれるなら今はまだどこにも 灯りはともらない今はまだ誰にも 光は届かない こころは急になぜか 冷たくなってしまう誰のせいでもないことだけは わかるけど 望んでたものなら どこかへ忘れてきたそれも今では 想い出にもならない何でもいいから 誰かと話したい何でもいいから むちゃくちゃに壊れたい こころは急にそこで 遮られてしまうほんの小さな闇さ
時のたつのも忘れるほど 部屋の中で埋もれいつも何かしら ふさぎ込んでいる おそろしいほど 繰り返してスリ切れた日常は気付かないくらい ゆがんで見えてる 今は求めることも しなくなってるずっとむかしのことばかりのぞき込んでいる そのうち俺は何にでも なりたいものになるいつのまにか そう思い込んでいた。 気が付くのが遅すぎたのか 身動きもできずに同じところから はなれてゆけない 今さらながら分るのは 俺の中はま
また、きのうによく似た白い朝がゆっくりはじまってみんなの期待に応えるような いつものわたしになるなにも 話すことがないときは ふいに おしゃべりになるコトバがあふれて そのはやさに まるで追いつけないもがいているだけ。 ガラス越しに 見える街の色は モノクロームのままとおい昔の写真の中でさえ わたしはいない それぞれのしあわせと かなしみは ふたり はしの上でありそうな時も はなれる 時もいつも 見つ
あなたの白さは とても 軽くて言葉に乗せても まるで疲れないあなたのせかいはいつも 迷路でそんなところも とても 嬉しい 真昼間の夢のなかを ゆらぎながらこのまま こうしていてもいいそんな 気持ちになって夢は獏に 獏は俺に食べられている夜明け前 家があり 部屋があり イスがあってもそこには もう 俺はいないから仕方がないので外へ出て行き場のないところばかり捜して まんなかくらいのゆるい生活の中弄ばれてみ
あいまいな心のみなもとはあやしげなよわいきもちの せいなのか?電車でとなりあわせた 子供のはなしごえハッと気づいて 驚いて耳をすませてみたらこんなに こんなにかんたんなことなんだ!?空を見て 歩きまわるわたしには石ころにつまずいても分らない今日もどこかの酒場でだれかと騒いでる ハッと気づいた 今ならぜんぶ分る気がしたそれから走った やっぱり自分のせいだ まっすぐにみちをはずすわたしにはまっすぐなひとの
わずらわしいくらいぼくらには 時間がありつかれたフリをして どこまでもあらわれるどうでもいいことにとらえられ もてあそばれ気が付けばもう少しの スキマもなくなってる うしろを見たらあたりは もぬけのからみんな いつもの大きなウソの中へ いつでも会えると 思うたび 会えなくなる何度めかの夢 眼醒めたとたん 忘れて やさしい人たちは とびきりのお化けになるどのくらいって分るほど 目に見えて大きくなる あたまの
やさしい人は 時に残酷な爪をたて心にもない 言葉でこころを切り裂いて悪びれもせず ウラもオモテもない顔でさりげないほど あざやかに 気配を隠して たのみもしないのにあらわれありあわせのようなうた歌い気分がかわるたびに人を変え人を投げていつのまにかいない 死にないほど 自分がキライな人がいるふるえるほど 自分が好きな人がいる今日はなぜか誰かに会いに行きたくて崩れかけの袋小路に入り込む 永遠なんて 一度も見
いつもなんの まえぶれもなく白い霧のようなものに覆われて心うばわれ追いかけたものもなんの余韻もないままに なくなる 大きなてのひらの上を 走りつかれてときどき ハシゴをかけて屋根の上でねむる セミも鳴かない 七月の街で息をひそめて 何かを待っていたたとえそれが どんなものでもきっと今なら あえそうな気がした 霧のなかの影 あれは 俺のなかの陰カラカラに乾いた影が屋根の上で ねむる めの前が見づらくなったら
今夜も朝まで 眠れない夢のなかとりとめのないうたが 浮かび上がり 闇に消えてゆく見えないものには 耳を近付けてみる何かの声がきこえだれの目にも だれのこころにも 人知れずどこかで 何かが生まれていのりさえとどかぬ とおいところへ落したことさえ 気付かない夢のなかとりあえず 手さぐりでひろいあげてまた、ゴミ箱のなかへ きのうのことさえも おぼえていられないあしたのことなんて 知りたくない 元居たところを