大嘘新撰組・斬る! – 山本正之

「土方さん~~ 」

♪ ザッザッザッザッ ドンドンドンドン ブシューッ コホンコホン

土方歳三は 土方だった
多摩川の河川敷で 土砂を掘っていた
沖田総司は 掃除が好きだった
ハタキを掛けては埃を吸って 咳き込む人だった
よおよお 土方よ (あ、近藤さん、)
なあなあ 沖田くん (まあ、近藤さん、)
スコップシャベルを ハタキをホウキを 刀に替えて
壬生に集まる 義団にならないか!
幕府の武士だ 斬る!
市中の警備だ 斬る!
勤王の志士を 京の四辻で 今日も斬る!
なんかおかしいな こんなはずじゃない
斬らなきゃ規律が 守れない
弱気な気持ちを 着物で隠そう キル!キル!
段だら模様の 羽織 着る

永倉新八は なまくらだった
のらりくらりと 長生きをした
藤堂平助は スケベだった
祇園のねえちゃんを 残らずこましてた
ねえねえ 芹沢さん (なんだよ近藤、)
やっぱり局長は (ええ?あっギクッ、)
私一人で 充分だよね お命貰います
女郎屋の蒲団に 隊士の剣の雨!
尊王攘夷で 斬る!
局中法度で 斬る!
怪しい奴なら 京のどこでも いつも斬る!
なんかおかしいな こんなはずじゃない
きり始めたら きりがない
機嫌がよくても 斬りたい衝動 キル!キル!
止めてくれたら 恩に 着る

「隊士のみなさん~~ 」

♪ ザッザッザッザッ ドンドンドンドン ブシューッ コホンコホン

原田佐之介は すぐに腹立てた
立てた腹でも ハラキリの傷は 真横に一文字
山崎烝くん お金持ちだった
フラフープを割られても また次のを持っていた
さてさて 俺たちは (はい近藤さん、)
これからどうしよう (まあ近藤さん、)
日本の夜明けが ほんとに来るよな 予感がしてきたよ
薩長連合 相手に浪士隊
池田屋事件で 斬る!
五稜衛士も 斬る!
昔の仲間も 京に隠れて 闇に斬る!
なんかおかしいな こんなはずじゃない
きらいじゃなくても 斬れちゃうよ
戊申戦争 函館進軍 キル!キル!
最後はこの世と 縁を 切る

♪ ザッザッザッザッ ドンドンドンドン ブシューッ コホンコホン