文通 – 山口百恵

いつも書き出しで
何をしてるか聞く
好きなあなたの手紙を
今日も受けとった
愛の言葉など
ひとつも書いてない
長いあなたの手紙を
読んでいるのよ 私

顔も見ていない 声も聞いてない
なのに胸の奥が 痛くなる

人はこの気持
恋と呼ぶのかしら
好きなあなたの手紙を
繰り返しては読むの

いつもおしまいに
名前書き忘れる
あわてんぼうの手紙を
そっと読み終えた
約束したのに
写真を入れてない
薄いあなたの手紙を
裏がえすのよ 私

顔も見ていない 声も聞いてない
だけど何もかもを 知っている

いつか逢える日を
指おり数え待つ
好きなあなたの手紙を
繰り返しては読むの