時間を止められる 魔法の鍵扉を開けたらば 夢の国あなたと私 メルヘンの世界に戻り月にうさぎが居なくても 構わないわおとぎ話は 終りがないのさぁ 踊りましょうよ 二人だけで星達のフルオーケストラさぁ 踊りましょうよ リズムにのっていつでも恋は ドラマティック軽やかにあなたといつまでも踊っていたいのよ 時間を超えられる ボタンを押すと未来が突然に 飛びだすのあなたと私 幸福を奇数に賭けて今日ばかりを信じ
コーヒーのお砂糖抜くくせに苺の可愛いショート・ケーキが好き行きつけのお菓子屋の壁紙は薄いベージュに 白の小花模様 お店に入れば それだけで楽しくなるの疲れもいつか 消えてゆく気がする麹町 角を曲って 二軒目の店 雪国のお城のように見える生クリームのショート・ケーキが好き流れてる音楽はバロックのいつもたいてい 同じレコードなの まぶたを閉じると 目に浮ぶ白い帽子のやさしい人が お菓子を焼く姿麹町 角を曲っ
木々が緑を 芽ぶくよに胸のふくらみ 気付いたのは 12の年レモンの色の セーター着た私の事を はやし立てる 腕白坊主 ノートを抱えて 駆けたけど燃えたつように 恥ずかしかったわ 初めて手紙 もらったのは夏休みまで あとわずか 14の頃くれたその子が はにかむから私もなぜか 顔を伏せて うつむいたまま 白い封筒 目に痛くて返事はとうとう 書かなかったわ 大人の中で くらしたからその人の事 憧憬(あこがれ)た
焚火(たきび)のむこうの あなたの肌は炎の色より あざやかな赤誰にも見せない 素肌をさらし私は静かに 瞼(まぶた)をとじる 裸になることは 心を見せることふたりの愛情を 確かめ合うこと嵐の中の この出来事で初めて私 大人になれる 生まれたばかりの 子供のように私はすべてを 隠しはしないあふれる泪も 弾んだ胸も自分に素直な 少女でいたい やさしく抱(いだ)かれて しばらく眠りたいふたりの愛情を 育ててゆき
nothing nothing nothing………バクテリア アミーバ プランクトンホモサピエンス 寄せる波 返す波 夜のしじまの海月光は銀の鈴 たえなる音色で響いてる 昔 海は月に恋をして月は 太陽に片想い だからすべての生命は 海から生まれすべての恋は 夜に裏切られるアー アー1999 somebody somewhere somebody海は イザナギ 溢れだす 人の波 愛のかわきの海日輪は 金の矢でやさし
それでも明日が 来るんですか知らない明日が 来るんですか 気がつくと街は 色づきはじめ想い出色の 私はひとり飲みかけたお茶に あなたの顔が浮かんで消える たそがれの中人は別れた年月をいつか忘れるものかしら耳をふさいで眼をつぶりあなたひとりを守ります それでも明日が 来るんですか知らない明日が 来るんですか 行き過ぎる人は 衣(ころも)を替(か)えて枯葉の街を 急いで歩く移り行く窓の 景色をながめ時計の音
木漏れ日浴びた小さな森に似たはち植の羊歯窓辺においたら私の部屋も変りましたいつか映画でみかけたアンヌュイな女(ひと)をまねて暗いルージュひいて髪をといてみたり 夜がゆき朝がきて淋しさはつづくあのひとはもういない帰らない愛の日 つたのからんだ古いレンガ塀肩よせ歩く恋人同志は去年の私達のようね忘れきれぬ想いと厚いコートぬいで冬の街をひとり風に向かい走る 春がゆき秋がすぎ悲しみはつづくあのひとはもういない帰ら
あなたのお宅へ伺(うかが)う道すがら小さな抜け道を新たに見つけた事をあなたに何と御報告いたしましょうか 晴天の霹靂(へきれき) あなたはもち論 とっくに御存知で今頃気付いたのと笑われそうですけどおんなじ道しか送って下さらないから 知らぬが仏です 私の鋭い勘を頼りにしてお手製のクッキー しっかり胸に抱きしめまるですっかり探険家になったつもり 七転び八起きね ブルドッグに途中 吠えつかれたりしておまけに本当はかな
吊り橋を誰か渡る淋しい音が夜をふるわせるあの人も橋を渡り街に行って戻らないの 飛騨の山は静か 今年も大雪よ便りも途切れたの 忘れてしまったの街の女性(ひと)はきれいでしょう この私より 吊り橋の上であなた迎えに来ていると真似目な顔したでもいいの今は私飛騨の里で生きてゆける 囲炉裏(いろり)の火にあたり 炎を見つめてたお婆さんが笑う もうすぐ正月と顔の皺を深くして倖せに笑う 飛騨の山は静か 今年も大雪よ便り
呼びつけにしても良いでしょうかひたむきに生きていた 四人の少女達 明るい子と書いて 明子幸福 薄い少女 幸子素直でやさしい 直子そして 私の友達 友子 呼びつけにしても良いでしょうかその時の私の分身 四人の少女達 (明子へ) ごめんなさい初めにあなたに謝らなくてはいけませんね あの頃 私は役になりきるには幼くてあなたの本当のやさしさ 強さを出すことが 私には 難しかった今なら もう少し上手に出来るかも知れま
つかみかけた白い砂がわたしの指を逃げるひとにぎりの幸せさえゆるしてくれぬように ひとは誰も海に帰るこの世の哀しみ知った日に今、荒れくるう胸の潮騒よ静かにやすみなさい 空に高く二羽のかもめあなたと見つめあったこころづよく羽ばたこうといつかは誓ったけど ひとは誰も海に帰るこの世の別れを知った日に今、燃えつきた夏の太陽よわすれて沈みなさい ひとは誰も海に帰るこの世のはかなさ知った日に今、色あせる赤いはまなすよ眼
二十歳になるまでにする事が多過ぎてどこから手を付けて いいのか困っています お茶にお花に お料理 洋裁唄に踊りにピアノのレッスン その上 遠く旅にも出かけみしらぬ土地を この目で見たい 欲ばりな私は少しだけ あせっています 二十歳になる前にどうしても知りたいの手探り状態の あなたの心の中を 電話をしても 居ない時にはベルの数だけ心配するの あなたは 時々お酒も飲むし知らない時間 ありすぎるのね のんびりな私も今
風に乱れた ほつけ毛にあなた指先 からませる長い坂道 手を引いてあなた微笑み ふりかけるそんなほどよい しあわせに愛の形を 見失いますたしかあの時は 二人泥まみれどしゃぶりの中で 裸足のままめまいするほどに ほほをたたかれてくるしいくらいに 胸を抱かれ離さないよと いった言葉愛は限りなく 燃えていました 季節(とき)の流れに 身をまかせ生きているのが つらくなるさめた紅茶を 飲みほして旅に出ようと 
ベランダの花が蕾をつけたことまだ知らせてはいませんでしたねすごく可愛いですよさっき洗いたての真白なブラウスに霧吹きかけてアイロンしましたラジオをつけたままで ありふれた日の当りまえの午後変ったことは何もないけどとても風がさわやかだからこの手紙 紙飛行機にしてあなたの許に届けます 二階ではママがミシンを踏む音が私の夢を広げてくれますミモレのドレスですよ覚えたばかりの新しいステップを今度あなたに教えてあげ
冬木立に囲まれた池のはたで寒椿の花が咲いてます 他の花が絶えた今 その目に滲みる真紅な色は血のようだと思います 手折(たお)る前に落ちて浮んだ 花一輪 冷い池の水に浮んだ 花一輪 あなたの胸の中に崩れて落ちたあの日の私のようだと 瞳を閉ざします 渡る風も冬の色 白い息で寒椿の枝を揺さぶります そのたびごと震(ふる)えては 重い花びらもて余すのか 身を投げる人のよう 枯れる前に落ちて沈んだ 花一輪 冷い池の水に沈ん
ミス・ディオール 香水を変えましたミス・ディオール あなたにわかるかしらミス・ディオール 髪の毛に忍ばせてミス・ディオール 肌にもほんの少し 春の宵 どこからか知らず漂う花の香りその香り夕暮に白く 私にうすくれない ミス・ディオール 今宵は眠れそうにない ミス・ディオール 香水の名前ですミス・ディオール あなたは知ってるかしらミス・ディオール 移り香が残るようミス・ディオール 抱きしめて欲しいのです 春の
風の中をあなたが近づいてくる白い花を一枝抱いて誰もいない小さな泉のほとり私は愛を受けとめるわ 泪は悲しい時だけの友達じゃないのね心の扉をたたくのは倖せのまえぶれ―― さようならをどうぞ言わないで愛するのもを愛されるのも素晴らしいことね―― 空の色もあなたの心をうつすこぼれそうな笑いを浮かべ長い影がふたりの時間をとめる私は愛を受けとめるわ 言葉ですべてを語るには多すぎる喜びまぶしい光を投げるのは倖せのまえぶ
雪の似合う季節がすぐそばまで来てる北へ渡る小鳥の群が旅支度している愛のさめたあなたは私に嘘ついてうわべだけの泪を見せて遠いところにゆくの ちいさな悲しみも分け合ったふたりなのに思い当たる理由もなく私のこと嫌うのね 愛 こんなはかないものは他にないわ 風の中で並木が肌を見せてならぶ浮かぶ息の白さが目立つ木枯らしの匂いよ愛のさめたあなたは私の手をほどきかたちばかり別れを告げて別の心になるの いくども淋しさを乗
闇をころがす音がする名誉毀損 でっち上げ記事興味本位で 人の心を食いものにそれはブラック・ジャーナリスト 夜を操る声がするスパイ指令 密かに出してボタン戦争 冷い指で押したがるそれはブラック・プレジデント 空気のように 何気なく危険は囲りに忍び足 吸いこまれる 飲みこまれるブラック・ホール ブラック・ホール陰謀だわ 策略だわブラック・ボール ブラック・ボールあなたの勝手にさせないわ 人を滅ぼす手段(すべ)
目が覚めてから30分近くどうしてもダメ ぼんやりしちゃう薄めのコーヒー ゆっくり飲んで鏡に向かい 小さなアクビ 車の中でラジオを聞いて知ってる歌ならハミングするの今日は道路が 混んでいるけどバック・ミラーの 朝日は陽気 好きな花は 菫と鈴蘭好きな色は 白 仕事の合間にインタビューなのいろんな風に答えを変えてケムに巻くのが この頃の癖いたずらカメラ 私の方よ 行きたい所 ギリシャ すごく憧れてるの好きな言葉
お歯ぐろ溝(どぶ)に 燈火(ともしび)うつる巷(ちまた)は染まる 薄墨の色下駄を鳴らして 表の道を幼なじみの 人が往く好きとも言えずに ただ物陰でそっと見送る 恋ごころ 祭囃子(ばやし)が 簾(すだれ)を抜ける浮かれて人は 輿(みこし)を囲む白い浴衣に 朱塗りの木履(ぽっくり)帯は胸高 薄化粧眼と眼で交した 挨拶さえも人が気になる 恋ごころ 身を切るような 霜降る朝に格子の外に 水仙の花やがて売られて
心で分かっていても形に出来ない恋だからやさしい素振りもしないあいつがとても気にかかるの 悩みごとの多い 青春だけど私は自由でいたい―― あたたかい花咲く季節乙女は待っている まわりの男の子とは特別違った恋だから逢うたび喧嘩になるのあいつが何故か憎めないの 道に迷いやすい 青春だけど私は歩いてゆくわ―― あたたかい花咲く季節乙女は待っている
幕間 舞台の袖 深呼吸心を通さず 体でときめき つかむ一瞬
陽のあたる坂道であなたとすれ違いました女のひとと御一緒なので声もかけられませんでした 幸せと悲しみが目をそらし すれ違いますいつもあなたと登った坂を影をふみふみ下ります 霊南坂の夕陽は暖かい春の色でも心は冬のように寒い 霊南坂の夕陽はレンガ堀に燃えますでも心は夜のように青い 教会は坂の上鐘が背中に響きます結ばれる日を夢みた私追われる様に坂をおります
昨日までなら幸福と 思った事が今日は不幸に感じられる 私困った女ですねあなたと過す一時が 今はかえって私の心波立たせる なんの理由もないはずなのに 幸福はシーソーゲーム手にしたとたん 重くなる重くなる すべてを賭けて愛せると 思った人が今日は他人に見えるなんて 私いけない女ですねあなたの話す何気ない 言葉の癖が時々すごく気になったり そんな自分が怖いのです 幸福はシーソーゲーム手にしたとたん 重くなる重
髪を切ったらボーイッシュ・ベイビーあなたはそう呼ぶの 人によったら大人びてると言われたことも あるのに ハイ ハイ ハハ ハイハイ ハイ ハハ ハイボーイッシュ・ベイビー ハイ ハイ ハハ ハイハイ ハイ ハハ ハイ ハイ あなたとならば 素直になれる背伸びも かかとの低い靴程度これが本当の私かも 気取っているのにボーイッシュ・ベイビーあなたはからかうの 時によったら女らしいと囲りの人は 言うのに ハイ ハイ 
私は十七 あなたは十五姉さん気どりの 里の秋日暮れて暗い 矢切(やぎり)の渡(わた)し舟を見つめる 影法師 揺れて触れ合う 指先に通う心は あたたかいまわりの人は ふたりの仲を汚(けが)れに満ちた 噂する お墓に咲いた 野菊の花は私のこぼす 泪なの あなたは竜胆(りんどう) 私は野菊恋をたとえる 花言葉雨降り雲に 泣く十三夜ともる提灯(ちょうちん) 宵(よい)祭り 本を読んだり 話したり逢えばはにかむだけ
ずいぶん 長い旅をして廻り道を いくつかしました「あなた 愛について語ったことがありますか」口では やさしくなりたいいともたやすく 言ったりするけど「あなた 愛し合って傷ついたことがありますか」 Who あなたは誰なの 指でなぞる輪かくWho 私は誰なの 自分の影を錯覚 真実(ほんと)の姿がみえたら愛にならないと聞きました好きなの 好きなの現身(うつせみ)の私を 愛して 静かに 明けてゆく朝に木の葉の露
クラブ・サンドウィッチとアメリカン・コーヒー昔からそう決めていたのコーヒーにはミルクをたくさん入れてサンドウィッチにはパセリのアクセサリー 変な子だと笑われそうだけど初めてデートする人とは クラブ・サンドウィッチとアメリカン・コーヒー昔からそう決めていたの クラブ・サンドウィッチとアメリカン・コーヒーなぜかしらそう決めているのクルミ色に日にやけた肌に干し草のような匂いのするあの人 名前もまだお互い知らない
土曜の夜が楽しみあなたが遊びに来る夜土曜の夜が楽しみ私の誕生日 お花をとりかえて ケーキをこしらえて男の人を 私の部屋に迎えるなんて はじめて嬉しさ少し 恐さも少し私のすべて 知られるけれどあなたの心を 信じているわ 土曜の夜が楽しみあなたが遊びに来る夜土曜の夜が楽しみ私の誕生日 お化粧少しして 可愛い服を着てあなたのことを 紹介するわそして認めてもらうわ倖せ少し 泪も少し私の愛に 応えてくれるあなたの