更(ふ)け行(ゆ)く秋の夜、旅の空の、わびしき思いに、ひとりなやむ。恋しやふるさと、懐(なつ)かし父母(ちちはは)、夢路(ゆめじ)にたどるは、故郷(さと)の家路(いえじ)。更(ふ)け行(ゆ)く秋の夜、旅の空の、わびしき思いに、ひとりなやむ。 窓(まど)うつ嵐(あらし)に、夢もやぶれ、はるけき彼方(かなた)に、心運(はこ)ぶ。恋しやふるさと、懐(なつ)かし父母、思いに浮ぶは、杜(もり)の木(こ)ずえ。
エッサ エッサ エッサホイ サッサお猿(さる)のかごやだ ホイサッサ日暮(ひぐれ)の山道(やまみち) 細(ほそ)い道(みち)小田原提灯(おだわらぢょうちん)ぶらさげてソレヤットコ ドッコイ ホイサッサホーイ ホイホイ ホイサッサ エッサ エッサ エッサホイ サッサ木(こ)の葉(は)のわらじで ホイサッサお客(きゃく)はおしゃれの こん狐(ぎつね)つんとすまして 乗(の)っているソレヤットコ ドッコイ
卯(う)の花(はな)の匂う垣根(かきね)に、時鳥(ほととぎす)早(はや)も来(き)鳴きて、忍音(しのびね)もらす 夏は来(き)ぬ。 さみだれのそそぐ山田に、早乙女(さおとめ)が裳裾(もすそ)ぬらして、玉苗(たまなえ)植(う)うる 夏は来ぬ。 橘(たちばな)の薫(かお)る軒端(のきば)の窓近く蛍(ほたる)飛びかい、おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ。
菜(な)の花(はな)畠(ばたけ)に、入日(いりひ)薄れ、見渡す山の端(は) 霞(かすみ)ふかし。春風そよ吹く、空を見れば、夕月かかりて 匂い淡(あわ)し。 里わの火影(ほかげ)も、森の色も、田中の小路(こみち)を たどる人も、蛙(かわず)の鳴くねも、鐘の音も、さながら霞(かす)める 朧月夜(おぼろづきよ)。
すずめ雀(すずめ) 今日(きょう)もまた暗い道を ただひとり林の奥の 竹薮(たけやぶ)のさびしいおうちへ 帰るのか いいえ皆さん あすこには父様(とうさま) 母様(かあさま) 待って居(い)て楽しいおうちが ありまするさよなら皆さん ちゅうちゅうちゅう
しろやぎさんから おてがみ ついたくろやぎさんたら よまずに たべたしかたがないので おてがみ かいた―さっきのてがみのごようじ なあに くろやぎさんから おてがみついたしろやぎさんたら よまずにたべたしかたがないので おてがみ かいた―さっきのてがみのごようじ なあに
年(とし)の始(はじ)めの 例(ためし)とて、終(おわり)なき世(よ)の めでたさを、松竹(まつたけ)立てて、門(かど)ごとに祝(いお)う今日(きょう)こそ 楽(たの)しけれ。
お手(てて)つないで 野道を行けばみんなかわい 小鳥になって唄をうたえば 靴が鳴る晴れたみ空に 靴が鳴る 花をつんでは お頭(つむ)にさせばみんなかわい うさぎになって跳ねて踊れば 靴が鳴る晴れたみ空に 靴が鳴る
赤いリンゴに 唇よせてだまって見ている 青い空リンゴは何んにも 言わないけれどリンゴの気持は よく分るリンゴ可愛や 可愛やリンゴ あの子よい子だ 気立のよい子リンゴによく似た 可愛いい子誰方が言ったか うれしい噂軽いクシャミも 飛んででるリンゴ可愛や 可愛やリンゴ 朝の挨拶 夕べの別れいとしいリンゴに ささやけば言葉は出さずに 小首を曲げて明日も又ねと 夢見顔リンゴ可愛や 可愛やリンゴ 唄いましょか リ
かきねの かきねの まがりかど、たきびだ たきびだ おちばたき。あたろうか、あたろうよ。きたかぜ ぴいぷう ふいている。 さざんか さざんか さいたみち、たきびだ たきびだ おちばたき。あたろうか、あたろうよ。しもやけ おててが もう かゆい。 こがらし こがらし さむいみち、たきびだ たきびだ おちばたき。あたろうか、あたろうよ。そうだん しながら あるいてく。
鳩(はと)ぽっぽ 鳩ぽっぽポッポポッポと 飛んで来(こ)いお寺の屋根(やね)から 下(お)りて来(こ)い豆をやるから みな食べよ食べても直(すぐ)に 帰らずにポッポポッポと 鳴いて遊べ
昔々(むかしむかし)浦島(うらしま)は、助(たす)けた亀(かめ)に連(つ)れられて竜宮城(りゅうぐうじょう)へ来て見れば、絵にもかけない美しさ。 乙姫様(おとひめさま)の御馳走(ごちそう)に、鯛(たい)や比目魚(ひらめ)の舞踊(まいおどり)、ただ珍しく面白(おもしろ)く、月日のたつのも夢の中(うち)。 遊(あそ)びにあきて気がついて、お暇乞(いとまご)いもそこそこに帰る途中の楽(たの)しみは、土産(み
へのへのもへじ 路地裏でかくれんぼ 竹馬 おしくらまんじゅ帰っておいで 御飯だよ母さん 僕を呼んでいる ジャンケンポン 原っぱで鬼ゴッコ ままごと お医者さんゴッコ帰っておいで 御飯だよ母さん 僕を呼んでいる お医者さんゴッコはしたけれど戦争ゴッコはしなかった母さん いつも言っていた父さん 戦争で死んだんだ 夕やけ小やけ 帰り道石けり なわとび チャンバラごっこ帰っておいで 御飯だよ母さんの声 忘れない
あの町この町 日が暮れる日が暮れる今きたこの道 帰りゃんせ帰りゃんせ お家(うち)がだんだん 遠くなる遠くなる今きたこの道 帰りゃんせ帰りゃんせ お空に夕べの 星が出る星が出る今きたこの道 帰りゃんせ帰りゃんせ
夕空(ゆうぞら)晴れて 秋風吹き月影落ちて 鈴虫(すずむし)鳴く思えば遠し 故郷(こきょう)の空ああ わが父母(ちちはは) いかにおわす 澄みゆく水に 秋萩(あきはぎ)垂(た)れ玉(たま)なす露は 芒(すすき)に満つ思えば似たり 故郷の野辺(のべ)ああ 我が兄弟(はらから) たれと遊ぶ
ぼくらは みんな 生きている生きているから 歌うんだぼくらはみんな 生きている生きているから かなしいんだ手のひらを太陽に すかしてみればまっかに流れる ぼくの血潮ミミズだって オケラだってアメンボだって みんな みんな生きているんだトモダチなんだァ ぼくらはみんな 生きている生きているから 笑うんだぼくらはみんな 生きている生きているから うれしいんだ手のひらを太陽に すかしてみればまっかに流れる
烏(からす) なぜ啼(な)くの烏は 山に可愛七つの子があるからよ 可愛 可愛と烏は啼くの可愛 可愛と啼くんだよ 山の古巣へ行って見て御覧丸い眼をしたいい子だよ
雨降りお月さん雲の蔭(かげ)お嫁にゆくときゃ誰とゆくひとりで傘(からかさ)さしてゆく傘(からかさ)ないときゃ誰とゆくシャラ シャラ シャン シャン鈴つけたお馬にゆられて濡れてゆく いそがにゃお馬よ夜が明ける手綱(たづな)の下からちょいと見たりゃお袖(そで)でお顔を隠してるお袖(そで)は濡れても干しゃ乾(かわ)く雨降りお月さん雲の蔭お馬にゆられて濡れてゆく
たそがれにわが家(や)の灯(ひ)窓に映(うつ)りしときわが子帰る日祈る老いし母の姿 谷間灯(ひ)ともしころいつも夢に見るはあの灯 あの窓恋しふるさとのわが家(いえ) 懐かしき母の待つふるさとのわが家
空にさえずる鳥の声 峯より落つる滝の音大波小波革堂鞳と 響き絶えせぬ海の音聞けや人々面白き 此の天然の音楽を調べ自在に弾き給う 神の御手の尊しや 春は桜のあや衣 秋は紅葉の唐錦夏は涼しき月の絹 冬は真白き雪の布見よや人々美しき この天然の織物を手際見事に織りたもう 神のたくみの尊しや 朝に起る雲の殿 夕べにかかる虹の橋晴れたる空を見渡せば 青天井に似たるかな仰げ人々珍しき 此の天然の建築をかく広大にた
自由廃業で廓(くるわ)は出たがソレカラナントショ行き場ないので 屑拾いウカレメノストライキサリトハツライネテナコトオッシャイマシタネ 高利貸でも金さえあればコリャマタナントショ多額議員でデカイ面(つら)アイドントノー ジスライキサリトハツライネテナコトオッシャイマシタネ 工事ごま化しお金をもうけコリャマタナントショ芸者ひかして膝枕 シュウワイノ シリワレテサリトハツライネテナコトオッシャイマシタネ
丘を越えて行こうよ真澄(ますみ)の空は朗(ほが)らかに晴れてたのしいこころ鳴るは胸の血潮(ちしお)よ讃(たた)えよわが青春(はる)をいざゆけ遥(はる)か希望の丘を越えて
夕暮れに 仰ぎ見る輝く青空日暮れて たどるは我が家の細道せまいながらも 楽しい我が家愛の日かげの さすところ恋しい家こそ 私の青空
富士の高嶺に 降る雪も京都先斗町(ぽんとちょう)に 降る雪も雪に変りは ないじゃなしとけて流れりゃ 皆同じ 好きで好きで 大好きで死ぬ程好きな お方でも妻という字にゃ 勝てやせぬ泣いて別れた 河原町(かわらまち) ぼくがしばらく 来ないとて短気おこして やけ酒を飲んで身体を こわすなよお前一人の 身ではない 一目見てから 好きになりほどの良いのに ほだされてよんでよばれて いる内に忘れられない 人となり
踊(おど)る旭日(あさひ)の光を浴びて屈(まげ)よ伸(のば)せよ吾等(われら)が腕(かいな)ラジオは叫(さけ)ぶ一二三 香る黒土玉露(たまつゆ)踏んで跳(はね)よ踊(おど)れよ吾等が跣(すあし)ラジオは叫ぶ一二三 清い朝霧涼風(すずかぜ)うけて吸えよ出(いだ)せよ我等が大気ラジオは叫ぶ一二三 吾等手足の打舞(うちま)うところ強く明るく天地も踊(おど)るラジオは叫ぶ一二三