京都みれん – 大石まどか

あなたひとりの わたしになれる
そんな倖(しあわ)せ 夢見てた
五山送り火 あかあかと
今も燃えます この胸で
せめて せめて せめて こころだけ
抱いて下さい 未練の炎(ほのお)

橋のたもとで 来ぬ人待てば
京の霧雨 こぬか雨
加茂の流れに この恋を
そっと流して 泣きました
あなた あなた あなた 憎みます
憎みきれない 未練が憎い

雪の比叡の 冷たさよりも
逢えぬさびしさ 身を縛(しば)る
とうに忘れた 恋ですと
いつか言えたら 出直せる
おんな おんな おんな ひとり旅
春を待てずに 未練が凍(こお)る