ペーパームーン – 夢みるアドレセンス

左胸につけた ぎこちないコサージュ
呼ばれる名前 感情のない返事をするだけ
あの校門を出れば 肩書きが変わるの
見慣れたこの教室を 飛び出すことができない

夜明け前 近くて遠い三日月のように
僕は明日の行方さえも 掴めない

誰か 行き先を教えて 制服を脱ぎ捨てたら
全て分かった振りをして 歩かなくちゃいけない
僕は見せかけのペーパームーン

涙を浮かべては 抱き合う友達に
分からないまま 僕はただ頷いている
「またね。」と手を振った 宛のない約束
「さよなら」に代わる言葉 誰も教えてくれない

自分で決めたはずの 近未来なのに
不安だけが今も僕を 離れない

君のように笑えない
君のように泣けない

誰か

誰か 行き先を教えて 春が芽吹き始めたら
大人になった振りをして 笑わなくちゃいけない
過ぎ去っていく季節に 流されていくだけ
僕は見せかけのペーパームーン