堀内孝雄

男達のララバイ – 堀内孝雄

男に渡れぬ 川がある
女という名の 川がある
渡り切れない 向こう岸
ひとり酒場で 夢を見る

男は誰でも 根なし草
背中に淋しい 顔がある
雨の降る夜は 尚更に
過ぎた昔が 舞い戻る

道草重ねて 春や秋
おもいで蛍が ふたつみつ
肩の寒さに 手をやれば
肌が恋しい 夜がくる

男に渡れぬ 川がある
女という名の 川がある
渡り切れない 向こう岸
ひとり酒場で 夢を見る

ひとり酒場で 夢を見る

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竹とんぼ – 堀内孝雄

「今は我慢しよう 俺たち一緒に夢を飛ばしてきた 竹とんぼじゃないか」砂を噛むような こんな人の世に誰かひとりでも 信じ合えるなら夢がささくれて 人生(みち)に迷

カラスの女房 – 堀内孝雄

お酒をのめば 忘れ草いいことばっかり あんたは言ってカラスみたいに どこかへ帰るそれでも心底 惚れているから一生このまま 待つだけの電信柱でいいからさ今度生まれ

時の流れに – 堀内孝雄

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面影橋 – 堀内孝雄

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花影の道 – 堀内孝雄

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顔 – 堀内孝雄

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東京発 – 堀内孝雄

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それでも月は – 堀内孝雄

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笑うは薬 – 堀内孝雄

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時代屋の恋 – 堀内孝雄

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北斗を仰ぎみれば – 堀内孝雄

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夢の道草 – 堀内孝雄

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坂道のむこう – 堀内孝雄

駅まで続くゆるやかな この坂道もいまではひとり歩けない 車椅子の妻(キミ)はもう人生にこしかけて いればいいんだよいつでも後ろふりむけば 俺が 俺がいるから長い

人生雨のち時々晴れ – 堀内孝雄

思えば何年 通っただろう桜並木の この道を時代はいつも 一歩先を悩んだことも 数知れず幸せ計る 物差しなんかきっとどこにも ないけれど不器用だけど 生きてきた時

河 – 堀内孝雄

今なら笑って 言えるけどひとり悩んだ あの頃をおもいで達に ケリつけてぐっと飲み干す 居酒屋で人生は 河のように流れ続けて 背を向けるあきらめないで 越えていく

かくれんぼ – 堀内孝雄

酔えば悲しい 流行歌(はやりうた)身の上ばなしと 良く似てる窓にしぐれの この都会(まち)にゃいいことひとつも なかったけれど一日2本の 煙草を吸ってうすいお酒

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月にうさぎがいた時代あんたに逢えてりゃ 良かったね胸のまん中 痛むけど惚れてみたって 他人(ひと)の男(もの)ああ 恋がさね ああ 罪がさねいっそこのまま 女を

よろこび節 – 堀内孝雄

つまらないこと気にしたら つまづいちゃうのよ人間は誰がもうけて損をした そんな話で明け暮れて横断歩道で 空、見ても月が出てなきゃ ツキがないトコトン、トコトン 

愛の話は – 堀内孝雄

お前はお前 俺は俺自由勝手を性分(しょうぶん)にしてはぐれもよしと 暮らす心にも孤独な犬の 遠吠えに似て人恋し 人恋しいと時折響く 声がある愛の話は 苦手なはず

忘我奪魂 – 堀内孝雄

年経れば 安心立命(あんしんりつめい)晴耕雨読(せいこううどく) 閑雅(かんが)の境地(きょうち)そんな世界に 立ち至るかと 思い描いて来たけれど年経れば 恋を

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