シトラス – 和氣あず未

今も忘れないよ
シトラスが夕焼けに香って消える

初めての恋は 実らないっていうけど
それでも全力で好きでした
桜の花も 一年に一度は 必ず咲くのにね

伝えたい言葉が多すぎて 空回りしては泣きたかった
大人になったらありふれてる そんな話でも

今も忘れないよ
シトラスが夕焼けに香った
こうすれば良かったって 記憶並び替えては
切なくなるよ ああ…本当に好きだったんだ
いつか後悔とか 思い出もにじんでいくのかな
君が笑った顔も 鼻にかかった声も
バイバイありがと 手を振る

君はいつだって自転車で追い越して
じゃあねって言ったよね 帰り道
ずっとその背中 見送っていたんだよ 振り返る気がして

時の流れにうずもれながら 君じゃない人も好きになった
それでもなぜだろう あの頃だけ 特別なままで

少し褪せた空に シトラスがふっと香る度
失くしてしまった何か 蘇る気がして
君がいた季節 行ったり来たりする
二度と会えないから こんなにもほろ苦いのかな
振り返らないまま 君が見えなくなった
遠い曲がり角 浮かべる

思えばそう 君と結ばれること
その意味も知らないで
ただ夢ばっかみていたね
君も夕暮れに思い出してるの?
あの日の匂いや吹き抜ける風を

意味のない恋なら
何もかもとっくに消えてるよ
胸をチクッと刺すのは 今でも大事だから
言えなかったけど 好きになってよかった

ずっと忘れないよ
シトラスが夕焼けに香った
君が笑った顔も 鼻にかかった声も
バイバイありがと 手を振る

真っ赤に染まる 街の片隅
目を閉じれば 感じるシトラス